今日も良い天気。
そして、刻一刻と迫る平成28年の終わり。
今年行きたかった場所は今年の内に。
という事で、箱根に行った際に行きたくなってしまった
某有名観光地へと行ってみたいと思います。
5:15、起床。
朝食を済ませて北千住駅へ。
7:07発東京メトロ千代田線各停代々木上原行きに乗車し、
西日暮里駅でJR山手線外回りに乗り換え。
東京駅で親と落ち合い、東海道新幹線こだま637号新大阪行きに乗り換え。
おー、先週小田急でとことこ小田原まで行ったばかりだから
こだまでも滅茶苦茶速く感じる。
箱根峠を越え、更に西へ。
と言っても、流石に愛知県までは戻りません。
というか、愛知県に有名観光地なんてありません。
8:53、三島駅に到着。
伊豆箱根鉄道のホームにゆるキャラが居ますね…
そんな訳で、今回は箱根と対を成す超有名観光地、
伊豆半島を観光します。
但し、伊豆急行が分岐している熱海駅ではなく
三島駅で降りている事からも分かる通り、
メジャーな東伊豆や中伊豆ではなく
比較的マイナーな西伊豆を巡ります。
駅前で自動車を借りて南へ。
…とその前にちょっと寄り道。
三島駅から3km程の市街地のど真ん中にある柿田川公園です。
ここは富士山の地下に染み込んだ雪解け水が
再び地表に湧き出す場所となっており、
街中にあるにも関わらず非常に澄んだ水が流れています。
あの砂の色が変わっている場所で湧いているようですね。
結構な大きさの石がまるで魚の様に動き回っており、
湧出量の多さを窺わせます。
この筒の底からも湧き出しています。
不思議なくらい真っ青だな…
まるでチェレンコフ光で光る原子炉のような。
…もうちょっと当たり障りの無い例えをした方が良いか。
まるでサファイアのような。
…実はサファイアって赤色(ルビー)でなければ
黄色でも白色でもサファイアと呼ばれるそうですが。
そんな事は置いといてとにかく綺麗な青色です。
同じく澄んだ川で有名な京都の貴船神社の分社もありました。
清水繋がりなのかな?
ちなみに、ここの自治体の名前は清水町だったり。
さて、寄り道を終えたらいよいよ伊豆半島へと入ります。
国道414号、静岡県道17号と駿河湾沿いを走ります。
思っていたよりもかなり細い道だな…
まずやって来たのは伊豆半島の北西端、大瀬崎。
砂嘴と富士山の組み合わせが見事です。
それにしても今日は良い天気だなぁ。
折角なので大瀬崎そのものも歩いてみます。
ここは内海で波が穏やかだからか
ダイビングに興じる人達が大勢居ます。
そんな水深があるのかな?
大瀬崎の先端には大瀬神社があります。
砂浜は若い人ばかりでしたが、
この神社の境内にはお年寄りしか居ません。
大瀬神社の御神木はこの大瀬崎に群生している
130本余りのビャクシンだそうです。
日本最北端のビャクシン樹林で全国的に見ても珍しく、
昭和7年に国の天然記念物に指定されています。
何故この砂嘴だけに…
大瀬神社境内にある神池。
細長い砂嘴に刺し針の穴の如く池があります。
大瀬崎の幅は精々50m、
この神池と海との間に至っては20mかそこらしかないのに
何とも不思議な事にこの池の水は淡水です。
砂嘴ってそもそも海の中に
運ばれてきた土砂が溜まって出来るものなのに
どうやったら淡水を湛えられるんだ…?
実際、現代科学を以てしても未だに謎なのだそうです。
濁っているので水深さえ良く分かっていないとか。
そんなのソナーすれば一発じゃん
とも思うのですが、神域なのでそうもいかないそうで。
まあ、こういう人畜無害なところで
身近な謎を一つくらい残しておくのも
また一興なんじゃないですかね。
虎視眈々と鯉を眺める鳥。
この小さな池に推定3万匹の魚が居るとか。
これもまた謎の一つ?
ちなみに、大瀬神社は恋の病を治す神社なんだそうですが、
その由来というのが、
神池の鯉に皮膚病が蔓延する
↓
丁度台風がやって来て海水が神池の水に混じる
↓
「鯉の病」が治る
↓
誤変換
↓
「恋の病」が治る
だというのは草。
伊豆大瀬埼灯台。
こちら側は外海なので海流が速いです。
この海流に乗って砂が運ばれてきたんだな…
小腹が空いたので近くの食堂でおやつ。
みかん汁粉。
温暖な西伊豆は西浦みかんの名で知られるミカンの一大産地で、
名物のみかんと白餡を合わせた汁粉になっています。
見た目のゲテモノ感とは裏腹に中々優しいお味。
みかん大福みたいな感じでしょうか。
大瀬崎からはバス路線さえ無い
断崖に刻まれた道を走って南下します。
道端にみかんの無人販売所がありました。
ここに置いてどれくらい売れるものなのかな…
煌きの丘展望台。
海に迫る断崖と駿河湾越しの富士山です。
下の田んぼにはここの集落の名前である
「井田」の文字が描かれていますね。
ここの集落にはバスすら通じていないけど、
車に乗れなくなったら一体どうやって暮らしていくのだろう…
バス路線の終点である戸田までやって来ました。
下田に停泊していたプチャーチン率いるロシア海軍のディアナ号が
安政東海地震の津波で大破した際に、
この戸田の地で日本初の西洋式帆船
ヘダ号が日露合同で建造されました。
実はここには東大の寮があったり。
お腹が空いたのでここで昼食。
深海に棲むタカアシガニの炊き込みご飯です。
ユーラシアプレートとフィリピン海プレートがぶつかって
駿河トラフを形成している駿河湾は
日本の湾の中で最も深く水深2,500mにも達し、
ちょっと沖合に出るだけで深海魚が獲り放題なのです。
カニもさる事ながらもちもちのお米が美味しい!
炊き込みご飯の体積の大半はお米なんだから
炊き込みご飯を出す店はもっとお米に気を使うべきだと思う。
腹拵えを済ませたら更に南下します。
集落のある場所だけ九十九折で海岸近くまで下がり、
集落を抜けたらすぐに崖の上へと駆け上がる、
という行程を何度も繰り返します。
常に海岸沿いを走らないのは高潮対策なのか、
それとも単に崖で道を通せないだけなのか…
堂ヶ島に到着。
ここでは隆起した海底火山が浸食された地形を
遊覧船に乗って間近で眺める事が出来ます。
じゃあ、早速遊覧船に…
…って欠航!?
こんなに良い天気なのに!
…でも、確かに波は結構激しいな。
冬の時期だと晴れている方が
却って波が高いというのは良くある話です。
この斜交層理の上は歩く事も出来ます。
柵が中途半端にしかないので
かなり際まで行く事も可能。
三四郎島。
一番奥に見えるのがそうです。
干潮時は陸繋砂州(トンボロ)が現れるとか。
残念ながら今は満潮ですが。
そして、これが恐らく堂ヶ島で最も有名な天窓洞。
洞窟の天井にぽっかりと巨大な穴が空いています。
遊覧船ではこの下に入って
この穴から光が射し込む様子を見られるそうですが…
冬季はそもそも日の高さ的に光は射し込まなさそうですね。
洞窟の別の入口。
内部は迷路のように入り組んでいるそうです。
良くこんなところに船で入れるものだな…
というか、天窓洞みたいに他の場所も崩落しないんだろうか。
遊覧船に乗れなかったのは残念ですが、
陸からでも中々見応えがありました。
さて、これで西伊豆で行きたかった場所は粗方巡り終えたけど…
ん?この案内地図に載っている公園…
公園に露天風呂があるって!?
これは気になる!
という事で、行ってみる事に。
カーナビで検索したら幅3mも無いような
細い裏路地を通らされて
S字クランクの教習が初めて役に立つ事になりました。
何とか沢田公園露天風呂の駐車場に到着。
ここまでの道の細さに比べて駐車場はかなり広いです。
公園と言っても、斜交層理の崖があるだけで
遊具や広場がある訳ではありません。
これまでで最も公園らしくない公園かも知れません。
ここも岩に直接柵が付けられていて
これと言って道のようなものは付けられていません。
その分、眺めは最高です。
堂ヶ島も良く見えます。
ちょっと歩いてみたら
藪に覆われた階段が見付かりました。
これって今でも昇れるのかな?
藪漕ぎして昇ってみたら
展望台らしき場所に出ました。
昔作ったは良いけどその後の整備が不行き届きだったのかな?
絶壁も良く見えます。
ヒビが入っていてその内崩落しそうだな…
一通り公園内(?)を回ったら、
この公園最大の目玉である露天風呂に入ります。
入浴料600円は駐車場脇の管理小屋で払い、
タオルも1枚100円で買う事が出来ます。
券を貰ったら早速お風呂へ。
既に5人程の人が浸かっていて
2畳程の広さのお風呂は満員でした。
何でも、明日伊豆半島でトレイルマラソンがあるのだとか。
なるほど、それで混んでいるのか…
その中の一人の方と何と無く息が合って、
それとなく訊いてみたら東大数学科卒の方でした。
ハロン湾でも会ったし、旅先で東大卒の人に会う確率は異常。
東大生はスタンド使いか何か?
お風呂からは夕陽が良く見えます。
贅沢だな…
観光客が続々と集まってきました。
お風呂に入ろうとする人も多いですが、
満員なので諦めています。
早めに来ていて良かったな…
そして日没。
そろそろ帰るか。
二重ループ橋で有名な天城峠を越えて
三島へ向かいます。
半島を縦断するのにこれだけの峠があるなんて
何だか不思議な気がするな…
民家の類は極めて少なく、秘境の様相を呈しています。
三島の灯だ!
この後は三島駅前で夕食を食べてから帰りました。
コメント