信州自転車峠旅第3日目。
6:00、起床。
朝食を食べ、肌寒い中出発します。
5℃か…
平地の真冬並みだな…
宿の女将さんがお薦めしていたので
大井平公園に寄ってみました。
ここも結構色付いてきていますね。
稲武の街を走ります。
ちょっとだけ上り坂ですが、
ここまでに越えてきた峠に比べれば屁でもありません。
でも、一応名前の付いた峠のようですね。
水別峠だそうです。
水別峠を過ぎると、いよいよ最後の峠に挑みます。
峠と言っても、愛知県なので高が知れていますが。
伊勢神峠(標高780m)に到達。
愛知県で最も有名な峠です。
しかし、伊勢神トンネルが貫いているので
余り峠らしさはありません。
歩道も何も無い細いトンネルを
愛知県民が運転する大型トラックと共に走るのは怖いな…
トンネルの横からは旧道が延びていました。
今日の残りはほぼ下り坂ばかりなので、
折角だしもっと峠らしい旧道を走ってみます。
快晴だというのに薄暗い坂を上ります。
ガードレールが低過ぎて用を成していません。
昔はこれが幹線道路だったのか…
旧伊勢神トンネル、伊世賀美隧道に到着。
明治30年に開通した歴史あるトンネルで、
その雰囲気から愛知県下随一の
心霊スポットとして名を馳せています。
僕も中学生の頃の自然教室で
ここを通らされた記憶があります。
恐らく8年振りの通過。
中は照明が一切無く、舗装もされていないので
とても自転車に乗る事は出来ず、
自転車を押して歩きます。
中学の時は友達と一緒だったから平気だったけど、
一人きりで通るのは中々怖いものだな…
霊に襲われる事もなく無事通り抜けました。
この西側の入口の方が標識の擦れ具合なんかが良いので
伊世賀美隧道の写真は大抵この西口ですね。
なお、トンネルを使わない本物の伊勢神峠も
東海自然歩道として整備されているので
徒歩でなら今もちゃんとした峠越えをする事が出来ます。
途中に伊勢神宮遥拝所が設けられているので、
「伊勢拝み」が訛って「伊勢神」になったのだとか。
ここから先はずっと下り坂です。
最高に気持ち良い!
足助の香嵐渓まで一気に下がってきました。
愛知県民が紅葉と言われてまず思い浮かぶのがここで、
紅葉の時期ともなると愛知県民が自家用車で大挙して押し寄せ
国道153号に凄まじい渋滞を引き起こす事で有名です。
何故公共交通機関を使わないのか。
トヨタのお膝元だからなのでしょうか(ここは豊田市)。
今はまだ紅葉には早いのでそこまで混んでいませんが。
一昨日の夜にテレビで足助の菓子店が紹介されていたので
開店直後に寄ってみたのですが、
お目当てのお菓子は予約注文で売り切れていました。
流石に放映2日後では無理か…
名古屋市に向かってしまう国道153号を離れ、
愛知県道39号で安城方面に向かいます。
矢作川に沿って下っていきます。
本旅行最後の謎観光スポットを発見。
廃旅館の前に佇む猫バスです。
旅館の目玉として改造したのだろうか…
夜に見たら軽い心霊スポットですね。
奥三河は謎が深い。
そんな奥三河を抜けて平野部の岡崎市に出ると、
後はもうひたすらに平坦な道が続きます。
ここまでの峠道の連続を思うと
天と地ほどの差のある楽な道ですが、
ただでさえ観光地の少ない愛知県の中でも
特に見所の無い地域な為、
無心でペダルを漕ぐ作業と化しています。
まあ、静岡県よりはマシだと思わねば…
そして、足助から走り続ける事2時間。
この橋を渡れば…
着いたー!
我が故郷半田市だ!
そして14時丁度、実家に帰宅。
1日目62㎞、2日目59km、3日目83kmの計204km、
富士見峠、杖突峠、寒原峠、治部坂峠、
赤坂峠、地蔵峠、水別峠、伊勢神峠を越えて
自転車での帰省に成功しました。
そう、今回の旅行は去年宣言した
山越えルートでの自転車帰省が真の目的だったのです。
かなり輪行した事もあって走行距離は
前回の東海道ルートの方が遥かに長いのですが、
達成感は今回の方が勝っています。
辛いからこその良さというのがありますね。
そんな訳で、暫く地元でのんびりする事にします。
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