天山山脈をトレッキングします。
6:42、起床。
非常に健康的な生活習慣ですね。
ちょっと寝過ぎかも知れないけど。
今更ですが、ロシアのニュースは
時刻が分しか表示されないんですね。
タイムゾーンが11個もあるからかな?
なお、ここはキルギスであってロシアではありませんが
中央アジアでは基本的にロシアのテレビが見られます。
あと、全く関係無いですが、
ホームボタンが陥没して
再起動出来なくなっていたiPod touchが、
自然放電で電池切れとなった事によって
再起動に成功し、復活しました。
鳥の鳴き声を聞きつつ朝食。
うむ、優雅である。
蝿が結構居るけど。
昨日予約したガイドさんが迎えに来ました。
旧ソ連ЛАДА(ラダ)製の
超オンボロクラシックカーです。
メーター類は全て壊れており、
走るとドリアン、もといガソリンの臭いが漂います。
こんな車が2010年代も半ばを過ぎて尚走っていたのか…
フロントガラスもひび割れているし。
…でも、フロントガラスが割れているのは
これまで見たキルギスの車全てに言える事か。
羊の群れが横切る未舗装路を上ります。
山道を走っていたら突然停車して
ラジエーターに水を入れ始めました。
カザフスタンは14年前を生きていましたが、
キルギスは40年くらい前を生きていそうですね。
大丈夫かな…
何とか登山道の入口に辿り着きました。
大きめの石で車止めをして歩き出します。
踏み跡さえ不明瞭な道。
キルギスはトレッカーの間では有名かと思っていましたが、
まだまだ訪れる人は少ないのでしょうか。
かなりの急勾配を登っていきます。
戦闘機の編隊飛行を見上げたりしつつ
気長に登っていきます。
雲行きが怪しいな…
ぬおっ、降ってきた!
稜線に達する少し手前で
雨に降られてしまいました。
斜面は身を隠す物が何も無いので
急いで稜線まで駆け上がります。
何とか稜線の木々の中に駆け込めました。
が、大分身体を濡らしてしまい
TKの士気はだだ下がりです。
自分一人なら天候の回復を待って再度登るところだけど…
ここで風邪を引いたら大変だし、
佐武流山の経験から撤退したいTKの気持ちも
身に染みて良く分かる。
という事で、予定を変更して
トレッキングはこの稜線で引き返す事に。
2時間程度のトレッキングでした。
そうか…
山行で撤退する時の先輩って
こういう気持ちだったんだな…
でも、景色は最高です。
まあ、お天道様には勝てませんね。
気を取り直して別のスポットへ。
キルギスは山だけでなく、
意外なあるものも有名なのです。
…でも、それってこんな道の先にあるのかな?
おっ、湖の畔に何か見えてきた。
Бар-Булак(バル・ブラク)に到着。
ソ連時代の保養所(サナトリウム)です。
そう、キルギスは実は温泉大国。
特にОзеро Иссык-Куль(イシク・クル湖)の周囲は
幾つもの温泉保養地があり、
あのГагарин(ガガーリン)も訪れたとか。
早速入ります。
今はシーズンではないからか
僕等の為に特別に開けてくれたようです。
あー、雨で冷えた身体が温まる…
やはり温泉は良いですね…
キルギスの温泉巡りとかもしてみたいものです。
温泉でまったりしたので帰ります。
相変わらず山の方には雲がかかっているな…
さて、予定よりもかなり早く帰ってきてしまいました。
TKは疲れたので昼寝するそうですが、
折角なので僕は湖水浴でもしてみます。
カメラも携帯電話も財布も持たず、
タオルと水着だけもってОзеро Иссык-Кульへ。
誰も居ない湖岸で水着に着替えて
透き通るОзеро Иссык-Кульの中へ。
氷河を抱く天山山脈を望みつつ、
何も気にせず湖の波に身を任せる…
贅沢な時間だなぁ…
タオルを持っては来ましたが、
砂浜に上がって陽光で自然乾燥させます。
キルギスでは時間がゆっくり流れています。
湖水浴を終えたら宿の周りを散歩。
これまた長閑です。
この裏山…
もしかして登れるかな?
トレッキングが中途半端になってしまったので
プチ登山してみる事に。
涸れ川を登っていきます。
何処かで稜線に上がりたいけど…
比較的傾斜の緩い箇所を探して
草を足掛かりに登ります。
何とか稜線に出ました。
踏み跡らしきものが見えますね。
かなり滑り易いので注意して歩きます。
ナイフリッジ?
崩れそうで結構怖い。
TKとの約束の時間が迫ってきたので
取り敢えずここまでにしておきます。
仰ぎ見る天山山脈の山々。
綺麗です。
宿に戻ってTKと合流したら
夕食を食べるべく幹線道路へ。
とその前にОзеро Иссык-Кульで
夕陽を眺めます。
静かだ…
キルギスでの生活をちょっとだけ体験した一日でした。
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