カザフスタンに降り立ちます。
7:15、起床。
ステップの朝。
まだまだ街が現れそうな気配はありません。
が、既にお手洗い使用禁止区間に入ってしまったようで
ここから終着駅までお手洗いは使えないようです。
(トイレが垂れ流し式になっている為、
主要駅の周りでは使用禁止にしないと
糞尿が撒き散らされて大変な事になる。)
海外の夜行列車はこれが怖いですね…
9:17、Алматы Ⅰ駅(アルマティⅠ駅)に到着。
ロシア名はАлма-Ата Ⅰ駅(アルマ・アタⅠ駅)。
ここで同室のおばちゃん二人の内一人が降りました。
次はいよいよ終点です。
街中を走ります。
街中と言っても郊外みたいな見た目ですが。
9:18、Алматы Ⅱ駅(アルマティⅡ駅)に到着。
今回の旅行で列車に乗るのはこれで終了。
お疲れ様でした。
カザフスタンの近郊列車。
やけに背が低いです。
長身のロシア人も多い筈だけどな…
Алматы Ⅱ駅外観。
両替所や航空券販売窓口などもあり、
Алматыの一大ターミナルとなっています。
また、一歩駅の外に出ると
無数のタクシードライバーが客引きをしています。
ロシアのようでやっぱりアジア。
不思議な雰囲気です。
宿までは地下鉄で向かいます。
Алматы Ⅱ駅から地下鉄までは微妙に遠いです。
と言っても、東京駅で東海道新幹線から
東京メトロ丸ノ内線に乗り換えるくらいの距離ですが。
Райымбек батыр駅
(ライイムベク・バトル駅)から
Мәскеу(モスクワ)行きに乗車。
2011年に開業したばかりの新しい地下鉄で、
現在も延伸工事の真っ最中です。
Мұхтар Әуезов атындағы
театры駅(アウエゾフ名称劇場駅)で下車。
ホームには美しい壁画があったのですが、
警備員が目を光らせていたので撮れませんでした。
中央アジアでは撮影禁止のものが多いので
迂闊に撮ると罰金を課されてしまいます。
さて、宿の最寄り駅がここだった
というところまでは覚えているんだけど、
この先がさっぱり思い出せない…
iPodに地図を保存してあったのですが、
そのiPodが壊れてしまった今は
TKのiPhoneに頼る他ありません。
wifiを使える場所が無いか探します。
ロシアではwifi付きの喫茶店が幾らでもあったのに…!
Алматыではそもそも喫茶店自体少ない上、
その数少ない喫茶店もwifi無しのところばかりです。
これは詰みか…?
違う宿は見付かったけど…
…そうだ!
この宿のwifiを使わせてもらおう!
受付で交渉してwifiを使わせてもらい、
何とか宿の位置を特定して辿り着く事が出来ました。
どうにか乗り切れた…
4日振りのシャワーは気持ち良い!
シャワーを浴びたら街の散策に出掛けます。
まずは昼食。
宿の近くにあったお店でШашлык(シャシリク)。
ファストフードっぽい見た目でしたが、
やけに接客が良かったです。
中国人と間違われて中国語に翻訳されかけましたが。
あと、ロシアではどの料理店にも無かった
10%のサービス料を取られました。
次にバスに乗ってやって来たのは
Сайранバスターミナル(サイランバスターミナル)。
明日乗るバスの切符を購入します。
…が、乗客が集まり次第発車する方式だそうで
当日分の切符しか買えないとの事。
何の為の時刻表なんだ…
あと、завтра(明日)の切符が欲しいと言ったら、
「yesterdayの切符ね!」
と返されたのには驚いた。
中央アジアの英語力もお察しです。
仕方が無いので時刻だけ確認して街に戻ります。
16番バスでやって来たのは
Көк Базар(中央バザール)。
Алматыの台所です。
シルクロードの中継地点である中央アジアは
交易の地として栄えてきただけあって
今もバザールは大きな規模を誇ります。
中はこんな感じ。
所狭しと靴屋や下着屋が並んでいたり…
アジアな香辛料の香り漂う食料品売り場があったり…
果ては金物売り場まであったりします。
Хабаровск(ハバロフスク)にも
似たような市場はありましたが、規模が段違いです。
ここは完全にアジアですね。
バザールから延びるЖібек Жолы д-лы
(ジベック・ジョル大通り)。
噴水が涼を演出し、行き交う人々は
週末の一時を楽しんでいます。
この景色はヨーロッパなんだよな…
アジアのようでヨーロッパ、
ヨーロッパのようでアジア、
洋の東西を結ぶ中央アジアです。
Алматыは中々広いので、Жібек Жолы駅
(ジベック・ジョル
駅)から地下鉄に乗ります。
今度は構内の壁画を撮れました。
Мәскеу(モスクワ)行きに乗車。
Абай駅(アバイ駅)で下車。
深い!
エスカレーターだけで2分くらい掛かります。
このエスカレーターに乗っていたら
後ろに居たお兄さんから話し掛けられて、
今度は韓国人と間違えられました。
まあ、日本人なんて殆ど来ないだろうしな…
とか思っていたら、その間違えたお兄さんが
「韓国人と間違えてしまって本当にごめん!」
と平謝りしてきました。
この辺りだと民族を間違える事は
かなり失礼な事として受け取られているのかな?
…その割には良く「中国人か?」と
行き交う人々に声を掛けられるけど。
駅にあった案内地図。
面白いのが方角の示し方で、
東西南北ではなく
「どちらに山(アラタウ山脈)が見えるか」
が示してあります。
地元民には分かり易いのかも知れないけど、
旅行者にとっては寧ろ分かり難いな…
ちなみに、アラタウ山脈はほぼ真南に見えます。
さて、ここではロープウェイに乗って
市街を見下ろす丘に上ってみたいと思います。
地下鉄やバスの運賃が一人一回80Тгなのに対し
ロープウェイは大人往復2,000Тгで、
カザフスタンの物価水準からすると
凄まじく高額なのではないかという気がしますが、
多くの人達で賑わっています。
ロープウェイに乗っていざ丘の頂上へ。
眼下に見える住宅街は南米っぽく見えなくもない。
何やら滑り台のような構造物が見えます。
ジェットコースターよりも怖そうだな…
Көк Төбе(コクトベ)に到着。
日曜日とあって子供連れやカップルでごった返しています。
完全にテーマパークのようになっていて、
映画館があったり、動物園があったり、
ゴーカートやメリーゴーランドがあったり、
果てはボルダリングウォールまであったり。
共産主義のきの字も無いですね。
あと、射的がやけに人気です。
興じているのは子供ではなく大人ばかりですが。
遊牧民としての血が騒ぐのだろうか。
Көк Төбе(コクトベ)から見下ろしたАлматы市街。
かなり大きな街です。
あと、結構埃っぽいです。
砂漠が近いからかな?
ここにもI♡の碑が。
ただ、ここは英語になっています。
ロシアよりは英語の通用度が高いのでしょうか。
それでは、現代のカザフスタンの週末も感じたところで
夕食にしたいと思います。
曲がりなりにも一国の最大都市だけあって
Хабаровскとかと同じ気持ちで歩くと
広過ぎて疲れます。
が、食べ物屋はやけに少ないです。
これはアジアともヨーロッパとも違うな…
何とかお店を見付けました。
結構高級そうな雰囲気で一瞬躊躇いましたが、
食べ切れない程頼んで一人3,500Тг(1,200円弱)。
カザフスタンはシベリア以上に物価が安いです。
$60も両替する必要なかったな…
あと、ここでも10%のサービス料は取られました。
あと、TKがお釣りを1Тг誤魔化されたと怒っていました。
お店から宿への帰り道では
女子大生3人組に英語で話し掛けられて
日本語の事とか色々話しました。
ロシア語の発音が悪いと注意されてしまった…
他のロシア人やカザフ人も
これくらい英語が出来ると非常に有り難いのですが。
まあ、僕よりも遥かに上手かったので
人の事は言えませんね。
この後は早めに宿に戻って寝ました。
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