今日も一日列車の中です。
8:50、起床。
昨夜は22時半頃に寝たのに
何故こんなにも寝てしまったのだろう…
まあ、早起きしたからと言ってする事はありませんが。
…あれ?
あれっ!?
財布とiPodが無い!?
寝てる間に盗られた!?
…と思ったら、床に落としていただけでした。
ロシアは意外と治安が良かった。
というか、僕は危機管理能力が皆無ですね。
車窓はこんな感じ。
昨日から割と変わりましたね。
Река Шилка(シルカ川)に沿って走っています。
何やら戦車を積んだ貨物列車と擦れ違いました。
軍用車の車輪しか撮れませんでしたが。
何処へ運ぶのだろう…
紅く燃え上がる丘陵。
昨日通った場所よりも紅葉が進んでいる?
支線に停車する機関車。
地図には載っていない支線が大量にあります。
路線図は未だに軍事機密扱いなのかな?
ロシアの路線図とか凄く面白そうなのに。
時折、秘境駅と呼んでも良いような
非常に雰囲気の良い駅も現れます。
こんな駅がロシアにもあるんだな。
ロシアの秘境駅巡りとか絶対面白いだろうなー!
書籍化されたものを読むのは。
12:10、Карымская駅
(カルィムスカヤ駅)に到着。
起きてから初めての長時間停車駅です。
ホーム直結の広場から立派な聖堂が見えます。
見えるだけですが。
Карымская駅で位置を確認した
食堂車で昼食を取ります。
ビジネスランチその1を頼んだところ、
パン、サラダ、スープ、主菜、紅茶でRUB400でした。
味は…
寝台車に売りに来たピロシキは
普通に美味しかったんだけどなぁ。
この前はペンくらいしかないと言われたお土産ですが、
食堂車の隣の一等車で訊いてみたら
マグカップを入手する事が出来ました。
やったぜ。
ただ、一番欲しかった懐中時計はありませんでしたが。
ロシア号クラスにしか置いていないのかな…
о.п. 6205км(6205km地点停車場)。
駅名を付ける事さえ放棄した例。
ロシアでは良く見られます。
о.п.はОстановка Поезда
(停車場)の意味だと思われます。
この他、Платформ(乗降場)の意の
пл.といったものも見受けられます。
国鉄時代の北海道みたいですね。
見たところо.п.の方がпл.より格上で、
о.п.は3両分ほど、пл.は1両分ほどの
長さのホームを有しているようです。
14:16、Чита Ⅱ駅(チタⅡ駅)に到着。
そう、我等が知多半島と同じチタです。
地図で名前を見た時から
勝手に親近感を覚えていました。
ホームに展示されていた車両。
вагон церковь Св. Николая Чудотворца
(聖ニコラヤ・チュダトゥヴォルツァの教会車両)
と書かれています。
連結部の扉には十字架が。
これに乗ってシベリア鉄道沿線で
ロシア正教会の布教活動を行ったのでしょうか。
駅前。
かなり栄えた街ですね。
まるで知多半島の盟主半田市のような。
ロシア正教会の聖堂があるのは違いますが。
なお、このЧитаは19世紀前半に
ツァーリズムと農奴制の廃止を訴えて蜂起した
デカブリスト達が流刑された地でもあります。
ちなみに、上の写真と反対側はこんな感じです。
社会主義時代のアパートが建ち並んでいます。
ロシアは駅の片側しか開発しないのでしょうか。
遠く離れたチタの地がこんな場所だったとは…
長年の疑問が氷解しました。
秋のシベリアを往く。
暇なのでTK(地域文化研究科)と
国名山手線ゲームをしたりしていました。
13ヶ国を残して勝ったぜ。
19:10、Хилок駅(ヒロク駅)に到着。
本日最後の長時間停車駅です。
ここで夕食を買い出そうと思ったのですが…
急行停車駅とは思えぬ有様。
見るからに寂れています。
予想通り物売りは見付かりませんでした。
物売りは見付かりませんでしたが、
代わりにこんなものを見付けました。
近郊各停列車の時刻表です。
モスクワ時間表記なので各方面朝夕1往復ずつで、
現地時間だとМосква(モスクワ)方面の
Петровский Завод
(ペトロフスキー・ザヴォード)側が
6:34発の6107列車、16:23発の6105列車、
9:49着の6106列車、20:30着の6108列車。
Владивосток(ウラジオストク)方面の
Могзон(モグゾン)側が
7:10発の6110列車、15:59発の6112列車、
8:16着の6111列車、18:42着の6109列車。
日本では中々手に入らない情報。
これでХилок周辺の秘境駅巡りが出来ますね。
外国人が乗車出来るかは分かりませんが。
ちなみに、近郊列車は
このような区分けで走っているようです。
各区間に朝夕1往復ずつ走っているのかな?
夕食は手に入らなかったけど、
非常に大きな収穫だった。
夕食は結局食堂車のおばちゃんから
пирожки(ピロシキ)を買いました。
今日もまた夕暮れのシベリアを。
シベリアは夕暮れが一番美しいと思います。
Хилок駅の時刻表に乗っていた
пл. 5916км(5916km地点乗降場)を
目を凝らして探してみたのですが、
2m足らずのひび割れたコンクリート片が
忘れられたように置かれていたのを見ただけで、
プラットホームのような構造物や
駅名標のようなものは一切見付かりませんでした。
見逃してしまったのか、
本当にあのコンクリート片だったのか…
そして、日没。
シベリアの夜は早い。
明日の朝は早いので早めに寝ました。
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