ユーラシア旅行 第8日目

今日は一日列車の中です。

(以降、ヤクーツク時間UTC+9.0h)


7時半頃、起床。
外はこんな景色です。
世界の車窓からみたいな番組で
2、3分眺める分には綺麗ですが、
シベリア鉄道ではこの景色が数十時間に渡って続きます。


民家は殆ど現れません。
偶に現れても廃墟のような建物ばかり。
シベリアを感じつつ朝食を食べます。


8:42、Белогорск Ⅰ駅(ベロゴルスクⅠ駅)に到着。
中国との国境であるБлаговещенск駅
(ブラゴヴェシチェンスク駅)への
支線が分岐する駅です。
ちなみに、Белогорскの直訳は「白山」。
起きてから初めての長時間停車駅で
30分間停まるので降りてみました。
次に長時間停車するのは5時間以上後なので
ここで昼食を買い出します。
でも、ホームには物売りが見当たらないな…


ロシア人乗客の流れに乗ってみたら、
駅の裏口らしき場所から外に出られて
そこに物売りが集まっていました。
規制が強化されてホームに入れなくなったのかな?


Белогорск Ⅰ駅の喫煙所。
お花畑に囲まれています。
ファンシー。


列車は時間通り発車。
針葉樹の森の中をひた走ります。
これが噂のタイガか…
恐らく、この後数日間はこのタイガが続く事でしょう。
偶にある変化と言えば
30分程度に一回くらい現れる小さな駅と、
パンを売りに来る食堂車の職員くらい。
おばちゃんが10時頃に朝食を、
14時頃に夕食を売りに来たけど、
明らかに売る時刻を間違えていると思う。
何処時間で動いているのだろうか…


連結部に打ち棄てられた便器。
哀愁が漂う。
僕等が乗っている車両にある二つのトイレの内
一つが使用不可になって、
その修理を行っていました。


14:27、Магдагачи駅
(マグダガチ駅)に到着。
久し振りの長時間停車です。
乗客は皆外の空気を吸って身体を伸ばしています。


急行停車駅だけあって駅舎は立派ですが…


駅舎とは反対側はこんな感じ。
これがシベリアの片田舎です。
いや、急行が停まるくらいだから
まだまだ序の口なのかも知れない。
これが日本だったら
こんな場所に別荘とか欲しいけどな…


北緯54°を超えてきただけあって
辺りはすっかり秋模様です。
9月頭だというのに見事な紅葉。
だからと言って減速してくれたりはしません。
まあ、全速力で走っても数時間は続きますが。


虹が出ていました。
シベリアは俄雨が降ったり
天候が安定しないです。


美しいシベリアの秋。
もう少し気軽に途中下車出来ればな…
蚊が凄そうではありますが。


17:32、Сковородино駅
(スコヴォロディノ駅)に到着。
世界一寒い都市と言われる
Якутск(ヤクーツク)への
支線が分岐する駅です。
途中のТоммот(トンモト)までは
開通したと聞いたけど、
Якутскまで全通したのかな?
ただ、この駅の停車時間は僅か2分なので
時刻表を確認する事は出来ません。


シベリアの大地に陽が沈む…
日没後は正に闇で何も見えません。
時折信号場の灯りが見える程度です。


21:07、Ерофей Павлович駅
(エロフェイ・パブロヴィチ駅)に到着。
実質的に本日最後の停車駅です。
(消灯後の23:18にАмазар駅
(アマザル駅)には停車する。)
皆就寝前の柔軟体操をしたり、
売店で朝食を買ったりしています。


駅舎。
このスフィンクスの頭をくっ付けた
船首みたいなものは何なのだろう…

そんな感じでシベリア鉄道の一日が終わりました。

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