今日はХабаровск(ハバロフスク)に降り立ちます。
6時半頃に起床。
荒野ではありますが、タイガではありません。
寧ろサバンナのような見た目です。
車窓からでは位置が全く分からないので
車掌室の隣に貼ってあった時刻表を確認。
やはりモスクワ時間なのか…
えーっと、ここはウラジオストク時間だから…
と悩んでいたら、隣に居たおばちゃんが
Бикин駅(ビキン駅)を
過ぎたところだと教えてくれました。
時刻表の傍にはこんな貼り紙も。
お土産売ってるの!?
懐中時計とか非常に魅力的だけど、
ロシアお得意の羊頭狗肉では…
と思ったら、やはり実際にあるのは
ручка(ペン)とмагнит(マグネット)だけでした。
荒野を駆けるシベリア鉄道。
人家は稀にしか現れません。
この列車は特急という程でも無いのですが、
停車するのは100kmに1回くらいです。
Река Уссури(ウスリー川)を渡る。
辺りはРека Уссуриの氾濫原で湿地帯になっており、
シベリア鉄道は盛り土の上を走っています。
夏は蚊が凄まじそうだけど、冬は寒いし、
鉄道建設の苦労は尋常じゃなかっただろうな…
Вяземская駅(ヴャーゼムスカヤ駅)。
15分間停車するそうなので
少し降りてみました。
この列車は電気機関車1両、客車13両、
食堂車と荷物車各1両の16両編成で、
客車はКрасноярск(クラスノヤルスク)行き、
Новокузнецк(ノヴォクズネツク)行き、
Томск(トムスク)行きがあります。
バラバラですね。
ちなみに、Владивосток駅(ウラジオストク駅)の
電光掲示版ではНовокузнецк行きになっていました。
ホームには物売りが大勢居ます。
イクラやサケの燻製を売っている人が多いです。
Река Уссуриで取れるのかな?
生ものはちょっと不安なので止めておきました。
Вяземская駅を出て一眠りすると
俄かに辺りが文明を感じさせる景色に。
そろそろかな?
11:47、Хабаровск I駅(ハバロフスクI駅)に到着。
1分のずれもありませんでした。
おー、こんなに長い距離を走っているというのに正確。
流石は世界屈指の鉄道会社、ロシア国鉄。
Хабаровск I駅外観。
シベリア鉄道の一大拠点駅なだけあって
非常に立派な駅舎です。
駅に掲げられている”Вокзал”というのは
駅名ではなく「大きな駅」という意味で、
ロシアの大抵の都市は一つしか中心駅が無いので
単にВокзалと言えば事足りるのです。
Хабаровскには路面電車(トラム)も走っています。
車両の当たり外れはかなり大きそう。
路面電車も走る緑地帯を歩きます。
Хабаровскは谷筋に沿って緑地が整備されており、
市民の憩いの場になっています。
トロリーバスも走っています。
Владивостокに比べて傾斜が緩いから
各種の交通機関を作りやすいのかな?
しかし、街は幾つかの谷筋に跨がっている為、
谷筋から谷筋へと移動する際は
坂を上り下りする事になります。
宿に荷物をおいてから散策に出掛けます。
まずは腹拵え。
鉄道局の食堂で食事が出来ると聞いて
鉄道局の建物にやって来たのですが…
食堂への入口が見当たらないな。
もしかしてこの裏門みたいなところ?
立ち入ってはいけなさそうな雰囲気満点だけど…
いや、本当にここで合っていたのか!
Столовая(食堂)と書かれています。
門には看板も何も無いから分かり難いな…
しかも結構ボロボロなので
本当に営業しているのか不安になります。
しかし、外見にそぐわず内装は中々立派。
お昼時を少し過ぎていましたが、
ちゃんと営業していました。
料理はこんな感じ。
鉄道局と言っても特別な何かがある訳ではありません。
至って普通の食堂ですね。
お腹を満たしたら街歩きをしてみます。
Успенский собор(ウスペンスキー教会)。
ゴーカート(?)のレンタカー屋があったりします。
その教会の前で哺乳瓶型ペットボトルの水を
恍惚の表情で飲むTK。
※本人たっての希望で掲載。
Хабаровскのシンボル、
Река Амур(アムール川)。
中国語名は黒龍江。
中国とロシアの間で壮絶な戦いがあった川です。
しかし、そんな争いも今は昔、
今はおじさんが砂浜で釣りをしたり
遊覧船が走っていたりと長閑です。
Река Амурの左岸は
ПКиО им. Муравьёва Амурского
(ムラヴィヨフ・アムールスキー公園)として整備されています。
ジェットコースターもあるけど、
このジェットコースターは別の意味で怖そうだな…
川沿いの博物館にも寄ろうとしたのですが、
生憎閉館時間になってしまったそうで
手持無沙汰になって本屋に入りました。
Хабаровскは見所が少ないな…
食事処もВладивостокに比べて
かなり少ない気がします。
目抜き通りのул. Муравьёва Амурского
(ムラヴィヨフ・アムールスカヴァ通り)で見付けた
レストランに入ってみたら、
まるでテーマパークのような内装。
店員を呼ぶ時も「エェーイ、タルコーイ!」みたいな
専用の掛け声を求められます。
一体どういうコンセプトなのだろう…?
どうやら中央アジア料理の店のようですが。
お味は…
…げっ、これはパクチーじゃないか!
まさかロシアであの忌まわしきパクチーに会ってしまうとは…
何にでもかんにでもパクチーが入っていたので
僕にとっては地獄のようなレストランでした。
中央アジアに行きたくなくなってきたな…
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