ユーラシア旅行 第5日目

いよいよ夢のシベリア鉄道に乗ります。

7:00、起床。
ここのところ生活習慣が乱れていたので
頑張って早起きしてみました。
朝ご飯を食べに通りに出ます。


朝のВладивосток(ウラジオストク)。
余り人通りは多くありません。
Владивостокの朝は遅いのかな?
まあ、9月頭の今でさえ肌寒いからな…


屋台は開いていたのでそこで朝食。
Картошка по-домашнему(家庭的ジャガイモ料理)。
炒めたジャガイモにハンバーグ等が乗っており、
かなりのボリュームです。
朝食を終えたら宿に戻ってチェックアウトし、
大きな荷物を預けて出掛けます。


Храм Покрова Пресвятой
Богородицы(ポクロフスキー聖堂)。
ロシア正教会の聖堂で
ソ連時代に爆破されてしまったのですが、
平成19年に再建されました。


再建の様子の写真が展示されていました。
あのてっぺんの金色のドームって
クレーンで吊るして後付けするのか…


Храм Покрова Пресвятой
Богородицыの近くには
浦潮本願寺跡の碑がありました。
日本から西洋への玄関口だったВладивостокには
嘗て日本人街もあって
「浦潮市」として栄えていたのですが、
シベリア出兵の失敗により
Владивостокから日本人は退去し、
在浦潮邦人の心の拠り所であった
浦潮本願寺も廃墟と化してしまったのです。


ロシアの踏切。
遮断機はありません。
警報機はあるので日本で言うところの
第三種踏切でしょうか。


丁度Спасск-Дальний
(スパスク・ダーリニー)行きの
6365列車がやって来ました。
シベリア鉄道で撮り鉄?


Амурский залив
(アムール湾)沿いにやって来ました。
魚市場なんかもありますが、
昼だからか人は少ないです。


沖合いには大量のヨットが。
大会でも開かれているのかな?


Lago Argentino(アルゼンチン湖)にあった
トレーニング器がここにもありました。
早速トレーニング。


近くにはオリンピック選手養成所、
あるいはソチオリンピック記念と思われる
スポーツ複合施設もありました。
ロシアのオリンピックに対する情熱は凄いからな…
リオデジャネイロオリンピックでは
出場禁止を喰らっていたけど。


市街は粗方見終えたので、
バスに乗って少し郊外にも行ってみます。
60番の路線バスに乗車。


終点のМаякバス停(マヤークバス停)で下車。
“Маяк”とはロシア語で「灯台」という意味。
港町に来たからにはやはり見ておくべきでしょう。
歩きます。
意外とバス停から遠いな…


岬のビーチに辿り着きました。
大勢のロシア人が終わりかけの夏を楽しんでいます。
水はそんなに綺麗ではありませんが。


灯台もありました。
干潮時は歩いて渡れると聞いたけど…


道が水没してるじゃないか!
大潮の干潮時でないと駄目なのか?
それとも、干潮時は渡渉出来るという意味だったのか?
理生の二人は躊躇う事なく進んでいくので
僕も負けじとついていきます。
足下の小石がトゲトゲしているから
靴を脱いで歩くと痛い!
Plitvička jezera(プリトヴィッツェ湖群)を思い出すな…


何とか辿り着きました。
Полуостров Муравьева-Амурского
(ムラヴィヨフ・アムールスキー半島)の先端にある
Токаревский Маяк(トカレフスキー灯台)です。
Владивостокのシンボルの一つで、
絵葉書などにも度々登場します。


早くも潮が満ち始めているから早めに帰らないと!
この辺りは良く沖合いにボートが通り
その度に余波が押し寄せるので、
渡渉の際にはタイミングを計る事が重要です。


丁度DBSクルーズフェリーが出港していきました。
あれに乗れば日本に帰れるけど…
まだまだ旅は始まったばかりです。


Маякバス停から81番の路線バスに乗って
市街地に戻ります。
床に穴が開き、扉は閉まらないというオンボロバスです。


中古車展示場と化した道路を歩く。
ロシアには駐車場という概念が無いのか
通勤客は皆路上駐車している為、
日中の道路は大変な事になっています。


昼ご飯を食べ損ねていたので
喫茶店でБлин(ブリヌイ)を。
ロシア風パンケーキと紹介される
事が多いですが、
パンケーキというよりもクレープに近い感じです。
ロシアらしくとっても甘い。
疲れた身体に美味しいです。


元気を取り戻したら散策再開。
まずは本屋を見てみました。
地理的に日本に近いだけあって
日本語の参考書も数多く取り揃えています。
中には「マジ」や「就活」など、
日本の現代用語、スラングを言語学的な観点から
大真面目に議論している本などもあり、
とても面白いです。
土産に買ってみました。


次にやって来たのは
Приморский государственный объединенный
музей имени В.К. Арсеньева
(V.K.アルセーニエフ記念沿海州総合博物館)。
建物は嘗ての横浜資金銀行だとか。
Сахалин(サハリン)でもそうでしたが、
日本の建物は博物館に転用される事が多いようです。


中はこんな感じ。
Сахалинский Областной Краеведческий Музей
(サハリン州立郷土博物館)の方が
剥製の質は高かったような…
Владивостокの歴史についての展示もありました。


街中で出会った謎の踊り子達。
ココナッツをまぶしたお団子を手渡してきました。
何かのお祭りなんだろうか…?


Владивосток最後の晩餐。
TKがグルジア料理店に行きたがっていましたが、
残念ながらお休みだったので普通の食堂。
食べ終わったらスーパーで買い出しをし、
宿に預けていた荷物を回収して駅へ。


Владивосток駅(ウラジオストク駅)。
全長9,297km、
世界一長い鉄道Транссибирская магистраль、
シベリア鉄道の終点駅です。
全世界の乗り鉄にとっての聖地とも言えるこの鉄道。
長年の夢だったシベリア鉄道に遂に乗り込みます!


待合室。
思ったより狭い?


列車の発着時刻と番線を示す電光掲示板。
注意すべきが、ロシアの鉄道はほぼ全て
モスクワ時間(UTC+4.0h)で動いているという事。
現在時刻が15:38となっていますが、
7時間の時差があるので実際には22:38です。


23:30発107Э列車に乗車。
なお、駅舎に入る際とホームに出る際は持ち物検査があり、
一旦ホームに出てしまうと戻るのがとても面倒なので
お手洗い等はしっかり済ませてからホームに出ましょう。
僕は先にホームでちょっとだけ写真を撮ってこようと思ったら、
危うく戻れなくなるところでした。
(結局、裏口から出してもらった。)


今回予約した三等車の中はこんな感じ。
4人1組の二段ベッドと
通路を挟んで2人1組の二段ベッドがあり、
全体として6人一単位になっています。
カーテンなどは一切無いので
プライバシーなどというものは存在しません。
中国国鉄の硬臥とほぼ同じですね。


発車した事に暫く気が付かないほど
連結器の衝撃も感じさせないスムーズな発車。
長い長い鉄路を走り始めました。

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