(無題)

今日は理論演習の日。
宇宙のエントロピーや原始元素合成についてやりました。
宇宙論や天文学はこの上無く緩い学問で、
理論値と観測値は桁さえ合っていればOK
(理論値20で観測値60とか)という風潮がありますが、
そんな心の広い(自分に甘い)宇宙論が
理論の間違いを認めるような食い違いはどれほどかと言うと、
文字通り天文学的な食い違いで、
例えば、今日は現在の観測可能な宇宙
(人間にとっての「全宇宙」)のエントロピーが
宇宙が順当に膨張してきただけだとする場合の
実に1090倍(温度換算で1030倍)
になっているとかいう事を
教授に質問されて即興で計算させられました。
食い違いがデカ過ぎる。
この笑えるほど豪快な食い違いも
宇宙論の魅力の一つですね。
建設費を1000億円と見積もっていたのに
最終的に1090億円になったり、
燃費が本当は10km/lなのに1090km/lとしたりしたら大問題ですが、
宇宙論ならこれだけ食い違っても誰も困らないのも良い。
これだから宇宙論は面白い。

帰りの時間帯に根津駅で人身事故があったらしく、
1番線のホームで実況見分をやっていました。
絶望した院生が飛び込んだのだろうか…

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