(無題)

薩南諸島旅行第5日目。
三島村を後にします。

7:09、起床。
流石に薩摩硫黄島とは言え2月頭なので
未明に数回寒さで起きました。
まだまだ鍛錬が足りない。
手早く片付けて朝の散歩に出掛けます。


安徳天皇の墓地。
壇ノ浦の戦いで入水したとされていますが、
実は硫黄島に落ち延びていたのだそうです。
ただ、安徳天皇生存説は日本各地にあるとか。


昨日は行けなかった岬の方へ。
超巨大な鬼界-アカホヤカルデラの
外輪山に当たる崖沿いの道を歩きます。


とても島とは思えないどころか、
到底日本とは思えない景色だな…
黒島や竹島でも思いましたが、
ただでさえそう大きくない島なのに
人が住んでいる場所はその中でもごく一部ですね。


岬へと繋がる橋。
結構お金を掛けていますね。
これが吊橋だったら面白かった…
いや、怖くてとても渡れないか。


恋人岬。
幸せの鐘なる鐘があります。
こんなところまで一緒に来られる恋人が欲しい。
硫黄島はかなり観光地化されていますね。


恋人岬から望む集落と港。
相変わらず凄い色の水だ…


ついでにこんな場所にも寄ってみます。


三島村営薩摩硫黄島飛行場。
極めて珍しい村営の飛行場。
秘境駅ならぬ秘境空港と言えるでしょう。


定期路線は鹿児島空港とを結ぶ週2便のみ。
それもセスナ機での運行で、1回の定員は僅か3人。
運賃は片道20,000円です。
飛行機マニアにとっては垂涎の的?


帰り道に何やら物音がすると思ったら、
野生のクジャクが墓場に屯していました。
1匹アルビノみたいな奴もいるな…


待合所の横の土産物屋でお土産を買い、
名残惜しいですが三島村を離れます。
10:10発フェリーみしまに乗船。
さらば、三島村よ…!


と思ったら、キャリーバッグを1個忘れた人が居たらしく
一度出港した後に再度接岸していました。
優しいな…


改めて、さらば三島村よ…!
途中寄港した竹島では
宿で一緒だった看護師さんも見送ってくれました。


黒島と竹島はお土産屋がありませんが、
フェリーみしまの船内にお土産が売っています。
大里シフォンケーキはすぐに無くなってしまうので
早めに購入しておくのがベターです。


大都会鹿児島市が近付いてくる…


14:13、鹿児島港に到着。
三島村でお世話になった鹿児島大のYさん、
三島村をPRするOさん、Yさん、Oさんとお別れ。
本当に良い出会いでした。

第一部完!

第一部(三島村)は終わりましたが
旅はまだ終わっていません。
しかし、第二部が始まるまで暫くあるので、
久々に訪れた都会の雰囲気を感じつつ
大都会鹿児島市をちょっと観光します。
と言っても、特に当てがある訳では無いんだよな…


まずは昼食兼おやつ。
前来た時に気になっていた
ヨーグルト白熊を食べてみました。
ヨーグルトがかかっているのはてっぺんだけで
他は普通の白熊と同じく練乳なんだな。
どちらかと言うと普通の白熊の方がおすすめです。


天文館のアーケードに居たエピトリカのエリカちゃん。
北方領土返還を呼び掛けるゆるキャラで、
去年2月に納沙布岬でその存在を知り、
1年振りにここ鹿児島でまさかの再会。
吃驚したのでノリで署名してしまいました。
実は納沙布岬で既に署名しているんだけどな…


取り敢えずやって来た照国神社。
島津斉彬公を祀る鹿児島最大の神社です。
(鹿児島市なのか鹿児島県なのかは不明。
霧島神宮はノーカウント?)
何故か屋台が並んでいます。
お祭りでもあるのかな?


西郷隆盛の銅像。
上野公園にある像と違って犬は連れていません。
あと、余り近くには寄れません。


予報に反して何だか天気が良いので
城山展望台に登ってみます。
今日は本来中休みの日だけど、結局歩いています。
毎日10kmずつくらい歩いているな…


城山展望台。
桜島が綺麗だ…
南国の暖かい冬の風が心地良い…
何だか地元に帰って来たような安心感があります。
鹿児島は良いところです。
住むとなったら桜島の灰とか、話は別でしょうが。


城山展望台から降りてきて目に留まった建物。
中央公民館だそうです。
やけに立派だな。


さて、まだまだ時間はあります。
時間潰しと言ったらやはり途中下車の旅でしょう。
という訳で、朝日通電停から
鹿児島市電騎射場経由谷山行きに乗車。


夕陽の中を走ります。


涙橋電停から先は専用軌道になります。
路面電車特有の民家の軒先を走る感じの専用軌道です。


南鹿児島駅前電停からは
JR指宿枕崎線に並走します。


終点の谷山電停に到着。
市電にしては割と立派な駅です。


日本最南端の電停をアピールしていました。
言われて見れば確かにそうだけど、
電停ってそんなに沢山ある訳でも無いからな…
ちなみに、日本最北端の電停は
札幌市電の西4丁目電停です。


ちょっとだけ観光(?)
谷山電停が最寄りの高校、ラ・サール高校。
こんな場所にあるんだな…
理Ⅰ28組にも2人ラ・サール高校出身が居ました。


鹿児島市街へと戻ります。
今度は郡元電停で乗り換えて
中央駅前経由の路線に乗りました。
帰りに桜島が噴火しててワロタ。
車内の誰も気にしていなかったから
これくらいは良くある事なんだろうな…

鹿児島市内に戻って夕食。
昨年末に割引券を貰ったラーメン屋へ。
まさか使う事になろうとは。
そして、夕食を食べ終わったら再び鹿児島港南埠頭へ。
今度乗るはフェリーみしまでは無く…


フェリーとしまです!
(写真は昼に撮影。)
最北の島から最南の島まで160kmと日本で最も長く、
かつ日本で最も行き難い村と言われる
鹿児島県鹿児島郡十島村へと繋がる
唯一無二の公共交通機関です。
週2便のこのフェリーとしまこそ
文字通り十島村の生命線です。
小笠原はより少ない週1便が基本ですが、
人口や宿の少なさについては小笠原は勿論、
あの三島村さえ遥かに凌駕するという
凄まじいアクセス困難性を誇る村なのです。


23:00発フェリーとしまに乗船。
存在を知った時からずっと行きたいと思っていた十島村。
遂に行けるんだ…!


2等客室はこんな感じ。
船自体が大きくないので少し狭目です。
21時から乗船出来ます。
乗船券を買う時に場所を割り振られるので
早く乗船したからと言って
特に何かメリットがある訳ではありませんが。
三島村に向かう人は島民が殆どでしたが、
十島村程の秘境ともなると旅行者が結構居ます。
ボランティアしに行くという学生達も居ました。


入口の2階上にある売店。
結構お土産が充実しています。
特に宝島のものが多いです。
口之島や平島はほぼ皆無。


フェリーとしまは夜行便なので
売店では食べ物も売っています。
おがさわら丸のようなオリジナリティはありませんが。
観光化は三島村以上小笠原未満と言ったところ。
まあ、三島村は薩摩硫黄島を除けば
驚く程観光地化に消極的だったからな…


こんな貼り紙も。
硫黄島と竹島で逮捕者が出たからかな?


そんなこんなで出港。
海が荒れているらしいので早く寝ます。
三島村では島の人がwifiを貸してくれて
このブログを更新出来ましたが、
十島村でどうなるかは未知数なので
暫く更新が途絶えるかも知れません。
それでは!

脚注
※「人口や宿の少なさ」
   島の人口(平成27年12月31日付)は最多が中之島の158人、
   最少が小宝島の58人、中央値は諏訪之瀬島の71人。
   宿のキャパシティは不明。

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