鹿児島旅行第2日目。
今日は本土の端としては唯一
公共交通機関でたどりつけない場所、
本土最南端の佐多岬を目指します。
6:48、起床。
宿で朝食を済ませ、早めに出発します。
鹿児島県道60号線で南へ。
宿の近くにあった滝。
これも温泉だったりするのかな?
朝の靄(桜島の噴煙?)に包まれた山里を走ります。
これで鉄道でも走っていればな…
と思っていたら、正にこの真後ろを
特急きりしまが颯爽と通過していきました。
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気を取り直して走ります。
国分からは国道220号線で南へ。
道の駅たるみず湯っ足り館で一休み。
桜島を望みつつ足湯に浸かれるという道の駅です。
今日もやけに煙っているな…
桜島からも噴煙が出ています。
疲れを取ったら再び南へ。
この区間は僕が運転していたので写真はありません。
荒平天神に到着。
こじんまりとした神社です。
菅原道真が祀られているとか。
満潮時には参道が海面下に沈むそうですが、
今は姿を現しているので渡ってみます。
赤い火山岩と青く透き通る海のコントラストが美しい。
本土とは思えないほど綺麗な色の海だ…
岩は軽石です。
岩の上へと続く手彫りの階段を登ります。
綱もあったりして結構急です。
岩の上に本殿がありました。
流石は学問の神様菅原道真を祀っているだけあって
地元の中高生が合格祈願の絵馬を数多く奉納しています。
僕も院試の無事を祈っておきました。
改めて南へと向かいます。
まだまだ先は長いです。
余りに長いのでもう少し寄り道します。
去年訪れた懐かしの鹿屋市へ。
鹿屋市鉄道記念館。
嘗て鹿屋市を通っていた国鉄大隈線の
旧・鹿屋駅の跡を使った記念館です。
元ホームにはキハ20が静態保存されています。
駅舎内には大隈線所縁の品が展示されています。
これは大隈野里駅の運賃表。
東京都区内まで14,800円ってやけに安いな…
今だったら学割運賃以下じゃないか。
(現在は志布志駅からでも18,250円かかる。)
嘗ての携帯電話。
これを携帯したのか…
でも、当時としては画期的だったのでしょうね。
鉄道が通っていた頃の大隅半島に思いを馳せたら、
未だ嘗て、そして恐らくは未来永劫鉄道が通う事の無い
大隅半島南部へと分け入ります。
大隅半島南部には滝が幾つかあるというので
折角の機会だし寄ってみる事に。
一番有名なのは神川大滝との事ですが、
一番有名なところに行くのもつまらないので
余り有名では無さそうな雄川の滝という滝を目指してみます。
が、これが有名じゃ無さ過ぎて見付からない。
カーナビの地図には明示されていないので
道に稀に立てられている看板を頼りに進みます。
で、何とか上流展望台なる場所を発見。
おお、何という美しい滝壺…
…だが肝心の滝が見えないぞ!
下流側から見られないものか…
目を凝らして辺りを探してみると、
何やら滝壺の近くに遊歩道らしきものが。
どうにかあそこに辿り着けないかと大分探しましたが、
どうも工事中で通行止めのようでした。
真偽の程は良く分かりませんが。
近くの牧場で昼食を食べて先に進みます。
風力発電所が立ち並んでいます。
これまでの最南端記録である根占を越え、更に南へ。
道はどんどん険しくなってきます。
半島なのにまるで深い山の中のような景色。
崖崩れによる片側交互通行もしょっちゅう現れます。
台風の影響かな?
猫の額程の入り江にある尾波瀬集落。
こんなところにこれだけの人が住んでいるのか…
屋根に鯱が乗っていたりして独特の文化が窺えます。
本土最南端のバス停がある大泊集落。
この先には最早公共交通機関は存在しません。
大泊郵便局が「本土最南端の郵便局!」と宣伝していたけど、
郵便局ってお客が増えると何か良い事はあるのかな…
道はまだまだ続きます。
本土最南端のバス停から本土最南端の岬までは
驚くほど距離があるのです。
嘗てはバスの便もあったそうですが、
乗客が少なくて廃止されたとか。
うねうねと曲がりくねる道を走ります。
本土最南端の集落?
バス路線さえ無い場所でどうやって生活しているのだろう…
ちなみに、民宿があるので泊まる事も出来ます。
北緯31度線を越えて更に進みます。
ここは嘗て佐多岬ロードパークとして
自動車専用の有料道路となっており、
自家用車以外では辿り着けなかったのですが、
現在ではロードパークが無くなったので
自転車や歩行者も立ち入る事が出来ます。
…相当な勾配と距離がありますが。
そして、道路の終点に到着。
ここからは歩きます。
駐車場にあった灯台を模した公衆電話。
本土最南端の公衆電話だそうです。
ここから掛けたところで電話の相手は一切分からないと思うけど…
鬱蒼とした森の中を歩きます。
本土最南端の御崎神社。
真新しい見た目なので最近建立したのかと思いきや、
1,200年以上前からあるそうです。
修復(再建?)したのかな?
工事は今も行われています。
ロードパーク時代のレストハウスを取り壊し、
新たに展望台を整備する予定なんだとか。
工事用モノレールが動いていました。
この形式のモノレールが動いているところは初めて見た。
レールが細くて倒れてしまわないか不安になるな…
歩道から見えた枇榔島。
ビロウが生い茂っているのかな?
最後の階段を上れば…
遂に辿り着きました!
本土最南端の地、佐多岬です!
以前は公共交通機関しか使えず諦めましたが、
漸くこの地を踏む事が出来ました。
佐多岬灯台が見えます。
この先には屋久島、種子島、そして奄美大島、
更には沖縄が…
それにしても煙っているな…
ここ旧・佐多町は日本本土最端地として
根室市、稚内市、小佐々町と盟約を結んでいるそうです。
根室市と稚内市は容易に思い浮かぶけど、
小佐々町って言われてもイメージが湧かないな…
これで4つの本土最端地の内3つを訪れた事になります。
日本は中々広いです。
長年の夢が叶ったら帰ります。
今日の宿は鹿児島市内にあるので
急いで戻らなければ夜中になってしまいます。
でもちょっとだけ寄り道。
道の駅ねじめ。
本土最南端の道の駅です。
奄美大島や沖縄県にも道の駅があるので日本最南端ではありません。
輸送が大変なのか、品揃えは少なめです。
桜島が見えるところまで戻ってきました。
ただ、ここから錦江湾をぐるっと回ると相当遠回りだな…
という訳で桜島を走ります。
桜島の西端からは鹿児島港へとフェリーが出ているので
かなりショートカットする事が出来ます。
桜島って結構大きいんだな…
18:15発桜島フェリーに乗船。
普通、フェリーでは運行中の車両甲板は立ち入り禁止なのですが、
このフェリーは実質出入り自由で
車に乗ったままでもOKでした。
時間が短いからかな?
15分程で鹿児島港に到着。
ちなみに、このフェリーは24時間運航しており、
日中は毎時4本出ているという航路です。
今では珍しくなったフェリー主体の交通の大動脈です。
他に24時間運航している航路は青函航路くらいのものです。
鹿児島港からホテルに向かって荷物を置いてから
レンタカー屋に行って自動車を返却し、市街で夕食を食べ、
鹿児島中央駅で明日の切符を買ってから
ホテルのシャトルバスでホテルに戻りました。
ホテルから俯瞰する鹿児島市街。
やっぱり鹿児島市って栄えているんだな。
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