冬休み初日。
一刻も早く東京を離れます。
4:00に起きて支度を済ませ、
5:15発東京メトロ千代田線代々木上原行きに乗車。
西日暮里駅で5:24発JR京浜東北線各停大船行きに乗り換え、
浜松町駅で5:49発東京モノレール区間快速
羽田空港第2ビル行きに乗り換え。
今回は飛行機で帰省します
…というのは半分冗談で、
帰省がてら親と旅行するという感じです。
6:55発ANA619便に搭乗。
さらば東京!
飛行機に乗って一路西へ。
そして着いたのが…
9:06、鹿児島空港に到着。
そんな訳で、1年3ヶ月振りの鹿児島。
今回は鹿児島を殆ど鉄道抜きで旅します。
別に鉄道抜きという縛りをしている訳では無く、
鉄道では行けない場所ばかりなのです。
まずは空港連絡バスで鹿児島中央駅へ。
40分程で鹿児島中央駅に到着。
こんなに栄えていたっけ…
あ、前来た時は鹿児島中央駅じゃなくて
隣の鹿児島駅を使ったんだった。
良くネタにされていますが、
鹿児島県最大の駅は鹿児島駅では無く鹿児島中央駅です。
この辺りでレンタカーを借りて
北へと向かいます。
桜島を横目に国道10号線を走ります。
やけに煙っているけど、
これは桜島の噴煙なのか、中国からのスモッグか…
国分から鹿児島県道60号線に移って北へと向かいます。
霧島連山が見えてきました。
お昼時になったのでこの辺りで昼食。
地鶏を食べました。
肉は勿論、卵まで弾力があります。
再び北へ。
山道になってきました。
ちなみに、この道の愛称は「天孫降臨の道」だそうです。
そう聞くと神々しく見えるような…?
という訳で、やって来たのは高千穂河原。
ニニギノミコトが降臨したという神話が残る場所です。
高千穂って宮崎県じゃ?と思うかも知れませんが
あの高千穂神社を始めとする高千穂町は
降臨したニニギノミコトが宮を構えた場所で、
こちらはニニギノミコトが降臨した場所です。
日本神話に於いて極めて重要な地。
となれば、間違い無く神社の一つや二つある筈…
確かに嘗てはありました。
しかし、御鉢と新燃岳の度重なる噴火で燃えに燃え、
ここから5km離れた場所に移設されてしまったのです。
熊野川の大洪水で移転した熊野本宮大社と言い、
日本の社寺は自然災害と共にありますね。
まあ、日本自体が自然災害と共にあるか。
ニニギノミコト降臨の地は高千穂河原そのものでは無く
そこから見える高千穂峰の頂上。
1時間半で登れると書かれていて
想像より遥かに近そうだったので行ってみる事にしました。
暫くは林の中を歩きますが…
すぐに森林限界(?)があります。
目の前に聳えるのが御鉢で、その奥に控えるのが高千穂峰。
えっ、あんなところまで1時間半で登れるものなの!?
と思ったら、向こうに居る
登山者の見掛けの大きさから判断するに案外近い?
樹木が無いと遠近感が掴めないな…
でも、逆にこの距離だと1時間半もかからないのでは?
と思ったら、火山特有の砂利道で
滑って滑ってとにかく登り難い。
なるほど…これで漸く所要1時間半が理解出来た。
色々とイメージを覆してくる山ですね。
流石天孫降臨の地…?
と思ったら、登山道を外れていました。
何だそりゃー!
裏の裏の裏をかかれた気分です。
何はともあれ登ります。
社会人も冬休みになる年末だというのに
驚くほど登山者が少ないです。
いや、東京近郊の観光地の
芋洗い状態を見過ぎて感覚がずれたのかな…
御鉢の火口縁、馬の背に辿り着きました。
風が強い!
足元も滑り易いし、気を抜くと滑落しそうです。
馬の背と言ってもそこまで細くないのが救いですが。
振り返ると登ってきた登山道と
その向こうに聳える新燃岳が見えます。
新燃岳は現在噴火警戒レベル2。
ちなみに、同じく鹿児島県にある桜島は噴火警戒レベル2、
諏訪之瀬島は噴火警戒レベル2、
口永良部島は噴火警戒レベル5です。
鹿児島県はとにかく火山が多いです。
今居る御鉢も噴火警戒レベル対象火山だったり。
御鉢の噴火口。
山体に対して物凄く大きいです。
嘗て凄まじい噴火をしたんだろうな…
高千穂峰も御鉢も幾重にも渡る噴火で成長しており、
噴火口や崩落部では色鮮やかな層が見て取れます。
御鉢を過ぎれば高千穂峰はもうすぐそこです。
最後の登りに挑みます。
こちらはロープも張られていて整備されています。
という訳で、高千穂峰頂上(標高1,574m)に到着。
天孫降臨の地。
ニニギノミコトが刺したと言われる天逆鉾があります。
坂本龍馬は新婚旅行でここを訪れた際、
この天逆鉾を引き抜いたとか。
現代なら炎上必至の行為なんだよなぁ…
というか、ただのDQNですね。
天逆鉾は引き抜くのは勿論、触る事も厳禁です。
御鉢と新燃岳を振り返る。
何故こんなにも煙っているのだろう…
御池方面を望む。
余りメジャーでは無さそうですが、
宮崎県側からも登る事が出来るようです。
御鉢や新燃岳が噴火した際用と思われる避難小屋もありました。
中は結構広いです。
ここに泊まれば御来光を拝めそうですね。
親を登山口に待たせているので早めに下山します。
再び天孫降臨の道を通って戻ります。
次にやって来たのは霧島神宮。
天孫降臨に纏わる由緒正しい神宮です。
近年はパワースポットとしても名を馳せています。
その割には何だか人が少ない気がしますが。
御神木?
パワーを感じる(適当)
来年も良い年になるようお参りをしました。
日が暮れない内に宿へと向かいます。
と、その前に親の希望でちょっと寄り道。
鹿児島県と言えば芋焼酎。
ここは芋焼酎の醸造所です。
閉店間際でしたが、見学させてくれました。
しかも、丁寧で凄く愛想が良い。
思わず土産を買ってしまう感じです。
ただ、僕にはまだ焼酎の良さは良く分かりません。
と言いつつ、試飲はかなりしましたが。
さて、もう夜が近付いてきたので
試飲していない母の運転で宿へ。
今晩の宿は霧島温泉です。
日本有数の活火山帯、霧島連山のお膝元に湧く温泉。
そこら中から湯気が噴き出しています。
硫黄臭が辺りに漂っています。
九州の温泉街らしい感じですね。
今日は登山の疲れもあって
温泉に浸かったら早めに床に就きました。
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