中国旅行第8日目。
今日は砂漠の街、敦煌観光最終日です。
8:40、起床。
昨夜は遅くまで話していたから寝坊してしまった…
ホテルをチェックアウトし、
フロントに荷物を預けて出掛けます。
昨日の大雨が嘘の様な快晴。
そして今日は9/3の抗日戦勝記念日とあって
街中のお店には五星紅旗が掲げられています。
電器屋ではテレビで軍事パレードを映していました。
僕が日本人だとバレたら面倒臭い事になるのだろうか…
しかし、今のところ僕が日本人だと一発でバレた事はありません。
逆に、地元の人と間違えられたのか
旅行客に列車の乗り方を尋ねられた事はあったけど。
嬉しいような、そうでもないような…
ちなみに、敦煌は新疆ウイグル自治区の目と鼻の先にあり、
ムスリムの人も結構多いです。
ウイグル人に比べれば僕の見た目なんて漢民族同然か。
遅い朝食兼昼食を済ませたら、
3路のバスに乗って砂漠へと向かいます。
市街をちょっと出るとすぐに砂漠が現れます。
月牙泉・鳴沙山に到着。
ゴビ砂漠の東端にあたる砂漠です。
120元の入場券を購入。
東大学生証は中国国籍の2人だけ通用しました。
鳴沙山は自然地形系だけど月牙泉は建築物系だから
半分だけ通用という事なのかな?
15元で防砂靴カバーを借りて砂漠に入ります。
女性陣はラクダに乗るとの事ですが、
ラクダは1人100元とお高いので男性陣は歩く事に。
稜線に沿って砂山を登っていきます。
足を取られるので中々疲れる。
新雪の雪山と通じるところがあるようにも思います。
鳥取砂丘とは比べ物にならないレベルの広大さ。
それは当然過ぎる話なのでありまして、
ゴビ砂漠は日本列島の5倍もの面積があるのです。
しかし、気温はそんなに高くないので
見た目ほど過酷な登山ではありません。
というか、普通に涼しい。
頂上に辿り着きました。
爽快!
頂上に居たルーマニア人観光客の人と
記念撮影したりしました。
稜線を歩きます。
風が気持ち良い!
…でも、砂でカメラが壊れそうだな。
月牙泉も見えます。
三日月の形をした泉。
これぞ正しくオアシスといった風貌です。
ぬおっ、鳥取砂丘以上の急傾斜。
しかも、砂がサラサラだから鳥取砂丘以上に登り難い!
同行者の2人は巻き道を行く事に。
僕は元ワンゲル部の意地で直登します。
足が埋まる!
3歩登っては1歩分ずり落ちるといった感じです。
これは辛い…
負けるかー!
悪戦苦闘の末、頂上に到着。
成し遂げたぜ。
稜線で撮影会を繰り広げていた観光客に頼んで記念撮影。
何処から来たのかと訊かれて日本だと答えたら
何だか微妙な反応を返されたけど、
これは9月3日だからなのだろうか。
稜線からはこの綱に掴まって急斜面を降ります。
降りてきました。
ここから登っている人が結構居たけど、
到底これを登る気にはなれないな…
あと、後で知ったのですが、
この綱は上り下りの為に張られたものではなく
山体崩壊を防ぐ立入禁止区域を示す為のものだそうです。
月牙泉の畔には鳴月閣が建てられています。
ここで女性陣と再会。
ここからは月牙泉が三日月形である事を見るのは難しいです。
鳴沙山の上から見るべきですね。
鳴月閣で一休みしたら、街へと戻ります。
結局3晩とも敦煌夜市で夕食。
今日は串焼きだけ食べました。
ジャガイモとナスが美味しかった。
ジャガイモとナスは偉大。
敦煌での最後の夜だし、ゆっくり堪能しよう…
今の時刻は…
19時前!?
しまった!敦煌は実質的に北京と2時間くらい時差があるから
日の入りが物凄く遅いんだった!
大急ぎでタクシーを捕まえて駅へ。
何とか間に合った…
今回乗るのはY668次蘭州行き、
通称「敦煌号」です。
中国に於いて列車番号の頭文字が”Y”である列車は観光列車。
この敦煌号も7月10日に運行を開始したばかりの観光列車です。
高級軟臥なる謎の等級や特色餐車(特産品食堂車)、
更には酒吧(パブ)まで連結されています。
20:10発Y668次蘭州行きに乗車。
敦煌号には専属乗務員が就いています。
車両側部に描かれたロゴも誇らしげです。
軟臥の内部はこんな感じ。
カーテンには天女のレースが。
中々心憎い演出です。
部屋に置いてあったパンフレットには
蘭州鉄路局の他の観光列車の案内が。
沢山の観光列車が犇めいています。
日本で言うところのJR九州的な?
日没とほぼ同時に出発。
酒吧にも来てみました。
中々雰囲気があります。
飲み物を頼んだら缶のまま出されましたが。
「列车资料 请勿帯走
(列車の資料を持ち出さないで下さい)
列車の資料を持っていって下さい」
ワロタ。
この詰めの甘さは中国らしいというか…
憎めないところがありますね。
この後は部屋に戻って談笑してから寝ました。
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