中国旅行第7日目。
今日は砂漠の街、敦煌観光2日目です。
7:46、起床。
昨日と同じ店で朝食を済ませ、
交渉しておいたジャンボタクシーに乗って西に向かいます。
市街を出ると一気に何も無くなります。
右に見えるのは建設中の鉄道。
敦煌と格尔木(ゴルムド)を結ぶそうです。
乗り鉄としては羨ましいくらい鉄道を造っているな…
幹線道路を右に逸れ、線路のガードをくぐると
辺り一面地平線の彼方まで何も見当たらない道に。
これぞシルクロード?
舗装のしっかりした真新しい道ですが。
と思ったら、いきなり脇の凄い道にそれました。
新道が工事中の為、旧道を走っているのだとか。
路面が穴ぼこなので屡々ダートに入って避ける有り様。
この道は20km続くとか。
ここは最早舗装さえありません。
これぞシルクロード…?
ただ、中途半端な舗装よりは寧ろマシな感はある。
国立公園の入口まで辿り着きました。
ここで入場券を買います。
商魂逞しい中国に於いて
タダで入れる観光地などありません。
ここは東大の学生証が通用して料金は20元でした。
まあ、莫高窟は保全活動にもお金が掛かるのだろうけど…
ゲートの近くでネコが茹で卵を食べていました。
こんなところに野良猫?
ゲートの先には軍事管理区なる場所が。
「立ち止まるべからず」的な看板が立っていました。
こんな砂漠の真ん中で一体何をしているのか…
というか、有名観光地の中に軍事施設を作っておいて
それで見るなというのは阿呆の極みでは。
そんなこんなで漢長城遺址に到着。
漢の時代に造られた長城で、
広義の長城の西端に極めて近いところです。
あの丹東からこんなところまで造ったのか…
万里の長城と言っても
北京の近くにあるような立派な代物では無く、
地形の起伏にちょっと土壁を足した程度のものです。
馬の侵入さえ防げれば良かったとか。
狼煙台もありました。
こんなところで来るかどうかも分からない敵を
ひたすら監視し続けるって、
想像を絶する苦行だな…
狼煙用の薪(葦)は積み上げられ、
泥を塗って保管していたそうで、
2,000年の時を経て石化してしまったのだとか。
結局使わなかったんだな…
兵士の主な仕事はこの薪を集める事だったそうです。
今日も少しだけ雨が降ったので
地面がひび割れていました。
運転手さんによると、敦煌で雨が降るのは年に5,6日だとか。
その内の2日に当たったのか…
運が良いのか悪いのか。
次にやって来たのは小方盤城遺址。
所謂玉門関です。
長年の風雨に曝されて往年の威厳は殆どありません。
ここに来た中国人観光客は
「ただの土の塔じゃないか!
昔の詩人の所為でこんなものの為に
こんなところまで来る羽目になった!」
とがっかりするとか。
ピラミッドでも期待していたのだろうか…
横にあるこれは本当にただの岩。
風蝕によってこの様な形になったそうです。
近くには水源があるらしく、
砂漠では無く草原になっています。
何故ここに街が作られなかったのかな?
帰り際にトカゲを見付けました。
これだけ近付いても逃げません。
犬もいました。
これは流石に誰かが連れてきたのかな?
動物達と触れ合っていたら時間が経ってしまい、
「ここでこれだけ時間を潰したのは
貴方達が初めてだ。」
と運転手さんに言われました。
中国人観光客は日本人観光客以上に
カツカツな行程で旅行するらしいからな…
お腹が空いたのでブドウ園で昼食。
肉沫茄子とジャガイモの料理が美味しかったです。
やはりナスとジャガイモは偉大。
運転手さんとの話も弾みました。
3回も来たのだから、もう少し中国語を学ぼうかな…
でも、今回の旅行で会話中の
時刻と値段だけは聞き取れるようになりました。
…数字くらいしかまともに単語を知らないからな。
ちなみに、卓の周りに実っているブドウは
勝手にもいで食べて良いのだそう。
無農薬で美味しかったです。
昼食を終えてやって来たのは陽関。
ここは造られて以来風化に任せた土の塔では無く
修復(再現?)されています。
入場券購入の際に東大の学生証は効きませんでした。
東大学生証は修繕されてる系には使えないのかな?
何だか雲行きが怪しいな…
敦煌の9月の平均降水量はたったの0.9mmなのだが…
ゴルフ場にあるカートの様な車で狼煙台へ。
嘗ての物流の大動脈、シルクロード跡を望む。
雷鳴が聞こえてくるのだが…
うおっ!何だこの豪雨は!
物凄い勢いで雨が降り出したので急いで下に戻る事に。
ゴルフカートは側壁が無いから濡れる!
年間平均降水量42mmの敦煌に於いて
これだけの大雨に降られるとは…
運が良いのか悪いのか。
これだけ天気の悪い陽関の写真は
ネット上にそう何枚も出回っていないのでは。
需要無いけど。
そう言えば、プリトヴィッツェの時も
数年に一度の大雨とか言ってたな…
え?これは僕の平然の行いが悪いのか?
やっとの思いでタクシーまで戻ってホテルへ。
一休みしてから夕食を求めて市街に出ます。
今日は昨夜の教訓を活かす!
という訳で、昨日迷い込んだ地雷原を避け、
地味な看板を出している店を選んでみました。
さて、今度は…
…うん、美味しい。
優とまでは言えないかも知れないけど、
良レベルの味ではある。
いやー、良かった良かった。
羊肉の料理も頼んでみました。
あー、このマトンの臭い、滝川を思い出すな…
この後は土産物を物色してからホテルに帰りました。
おまけ。
敦煌夜市にあった土産物。
安倍首相とコナン…?
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