山陰旅行第4日目。
今日は隠岐島前の知夫里島へ向かいます。
7:00、起床。
宿で朝食を済ませ、ちょっと辺りを散歩してみます。
宿の目の前の港。
水が澄んでいます。
浦郷集落の路地。
道も新しく、小綺麗な感じです。
離島は隔離されてここにありますよ、と
はっきり見える分、振興政策とかで
お金を回してもらいやすかったりするのかな?
9:40発西ノ島町営バス別府経由島前病院行きに乗車。
10:05発島前内航船いそかぜに乗り換え。
出航ギリギリ、というか、
一度出航してから戻ってきてくれました。
何故バスがこんなギリギリの時刻になっているんだろう…
南知多の高速船と同じか若干小さいくらいの船です。
島前は3つの島が密集していて内海は穏やかだから
こんな船でも大丈夫なんですね。
あとは需要の問題か。
あっと言う間に次の港、菱浦港に着きます。
左が西ノ島、右が中ノ島です。
しかし、ここでは降りません。
来居港に到着。
隠岐の中でも最も鄙びているとされる知夫里島です。
鄙び過ぎて路線バスもありません。
さて、どう移動しようか…
2日連続の島自転車はかなりキツそうだし、
かと言って徒歩で回れる程小さい島では無いし…
てな訳で、レンタカーを借りました。
但し、事前に予約をしていなかった所為で
14:30に次の人が借りるまでという制限付きですが。
伊豆大島、母島に次いで3島目の島レンタカーです。
離島での運転技能は上達したかな?
都会での運転技能はからきし駄目だけど。
来居港からループの知夫里大橋で集落に向かい、
そのまま集落を抜けて山へと向かいます。
知夫里島にもやっぱり居る牛くん。
知夫里島には人間が740人、牛500頭、
そして狸2,000匹が居るそうです。
狸は警戒心が強いのか一度チラッと見えただけですが。
知夫里島は何処を切り取っても絶景です。
島根にこんな素晴らしい場所があったんだな…
ただ、知夫里島の土壌は火山灰起源の赤土で滑り易く
ちょっと路肩に入るとすぐ空転します。
急な上り坂で空転した時は焦った。
標高300m足らずなのに樹木が無くなり、
まるで高原のような道になってきました。
島でこんな道に出会えるとは…
ところどころ崩れていてちょっと怖い。
爽快!
…だけど、山頂に行こうとしているのに
何故こんなに下がっていくのだろう。
あっ!道を間違えた!
しかし、転回出来るような場所はほぼ無く、
辛うじて見付けた場所は両側が崖の狭い稜線。
空転なんかしたら間違い無くさようならという場所で
草を食む馬くんに見守られながら
人生で最も緊張した転回を為しました。
運転技能は生死を分ける。
でも、縦列駐車は出来ない。
山頂への正しい道を見付けたので車を停めて
歩いて山頂へと向かいます。
雲の中に入ってきたな…
走ってきた道路を見下ろす。
まるで絵画の世界です。
アカハゲ山山頂(標高325m)に到着!
…濃霧で何も見えない。
晴れていれば360°のパノラマが広がるそうですが…
西ノ島方面を望む。
実は、このアカハゲ山や昨日の摩天崖、
というか、島前の3つの島々そのものは
西ノ島の真ん中にある焼火山の外輪山です。
島前は巨大なカルデラなのです。
だからこそあんな日本離れした風景が広がっているのです。
アカハゲ山を下り、もう一つの名勝地に向かいます。
アカハゲ山周辺は特に牛馬が多いです。
道のど真ん中でお乳を飲む仔牛くんも。
人が少ないからか西ノ島よりも牛の態度が大きいです。
見つめてないで退いて欲しいんだけどな…
アカハゲ山から下る道は知夫里島の中でも特に絶景。
ずっと走っていたいくらい。
しかし、道の長さは有限なので目的地に着きました。
この駐車スペースの勾配が急過ぎて
馬力不足で車が後退出来なくなって焦った。
やってきたのは赤壁。
西ノ島の摩天崖のように切り立った崖、
そして、目を見張る程の鮮やかな赤色です。
これはちょっと細工をして赤味を増した写真ですが、
実際に目の当たりにすると
本当にこれくらい赤く見えます。
アカハゲ山と言い、この赤壁と言い、
正に自然が生み出した芸術作品です。
語彙の貧弱さに因るところも多いにあるだろうけど、
ただただ凄いという言葉しか思い浮かばない。
凄い…
隠岐に来るなら知夫里島は外せませんね。
西ノ島の民宿のご主人も
「隠岐の中でも西ノ島と知夫里島を選ぶなんて通だねー。
中ノ島と道後は普通でつまらないから、
西ノ島と知夫里島を選んで正解だと思うよ!」
と仰っていました。
制限時間の関係でここまで昼食抜きだったので
海を見下ろすホテルで昼食。
これはサザエカレーです。
噛めば噛むほど旨味が出て美味しい。
隠岐に来てサザエが食べられるようになったかも?
昼食の後は来居港に向かい、レンタカーを返却しました。
今度は徒歩で島を巡ります。
これは名水、河井の地蔵さんの水。
狸の多い知夫里島だけあって狸の地蔵になってます。
というか、こんな小さな離島で湧水があるのか。
多沢集落。
先程は行かなかった東方面に向かいます。
知夫村薄毛…
アカハゲ山とのセットですかね?
結構木々が生い茂っていますが。
牛馬は居ませんが大量のカラスが居ました。
カラスは都会にいるイメージだったけど…
目的地が見えてきました。
離島知夫里島のそのまた離れ小島、島津島です。
お松橋という歩行者専用の橋で渡れます。
それにしても水が綺麗だ…
日本海らしからぬ翡翠色。
岩壁沿いの道を歩く。
城ヶ島を思い出すな…
渡津海水浴場。
断崖絶壁の多い知夫里島では貴重な砂浜です。
雨が降ってきてしまったので
ロッジのような日除けスペースで雨宿り。
雨音を聞きつつぼーっと雨上がりを待つのも
また島らしくて良きかな。
屋根があるかと思ったら簾じゃないか…
のんびり待っていたら雨も上がったので
のんびりと宿まで歩き、
お風呂に入り、美味しい夕食を食べ、
歓談してからゆっくりと寝ました。
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