(無題)

今日は何だか微妙な天気。
昨日の新人演奏会でモチベーションが上がったので
午前中はひたすらピアノを弾いていました。
でも、雨は降らないみたいだし、
ちょっとくらい出掛けたいな。
という事で、午後になってから銀チャリで出発。
荒川区立南千住図書館で本を返却してから、
恒例となった水戸街道で北東へ。
堀切で何やら大勢の人がよさこい節を踊っていました。
葛飾菖蒲まつりという祭の一環みたいですね。
この辺、祭が多過ぎやしませんかね…


1時間程で江戸川河川敷に到着。
何が目的かと言うと…


これです。
…絵が描かれたコンテナではありません。


矢切の渡しです。
江戸時代、防衛の観点から川への架橋は厳しく制限され、
川を渡る手段は専ら渡し船でした。
明治以降、次々に大型の橋が架橋された事に伴い、
役目を終えた渡し船はほぼ姿を消したのですが、
東京都内では唯一ここだけが残ったのです。
完全に観光用の様相を呈していますが、
一応平日も含めて毎日運航されています。
運賃は大人200円、子供100円。
都電荒川線と言い、
東京都は1つだけ記念に残しておくのが好きなんですかね?


14:50、僕が乗り込んで丁度出航。
きっちりした時刻表は特に無いみたいです。
渡し船はバンコク以来だな…


対岸まではおよそ100m。
歩くよりも遅い速さでのんびりと流れます。
何も早く目的地に着くばかりが交通では無いのです。


滔々と流れる江戸川の上、
心地良い風を感じながら耳を澄ませる…
カンチャナブリーが思い起こされます。
日本もやっぱりアジアだな…


勿論、手漕ぎです。
櫓の軋む音が風と良く合います。
「案内・音楽等はありません」って貼紙があったけど、
それが当然だと思う。
寧ろ何もしないでくれている事に感謝したいです。


10分ほど掛けて対岸に到着。


ここはもう千葉県松戸市です。
この矢切の渡しは江戸への出入りが
厳しく制限されていた江戸時代に於いて、
江戸川の両岸に農地を持つ農民の為に運航されていました。


葛飾区側は野球場の隣に
ぽつんと船着場があるだけでしたが、
松戸市側には屋台が出ています。
夏は蚊が凄そうだな…


僕は今回自転車で来ましたが、
公共交通機関だと京成バスが松戸駅から出ています。
北総鉄道の矢切駅も偶には思い出してあげて…
京成と直通運転もしているのに…


土手を上がったらこんな景色で吃驚。
川を挟むとこんなにも変わるものなのか…
矢切の渡しと合わせて江戸時代の面影を残そうとしている…?
松戸に下宿を探せば良かったかな?


復路は歩いて新葛飾橋を渡って戻りました。


近かったので、帰り掛けに柴又帝釈天をチラ見。
葛飾区には江戸の面影がそこかしこに残っていますね。
江戸は都会なので好きではありませんが。

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