(無題)

もうそろそろ2月も終わり。
日本で変わり目と言えば4月1日が多いですが、
3月1日も意外と変わり目だったりします。
そう、今年2月29日はSFパノラマカード、
通称トランパスが使える最後の日。
以前買ったトランパスの残金が結構余っていたので、
払い戻ししてお得分が無くなるのも勿体無いし、
折角の機会なので、トランパスを使い切るのも兼ねて
少し出掛けてみる事にしました。

8:43
出発。
トランパスの残金は3,000円以上あるので、
かなりの遠方まで行けます。
それを見込んで少し早めの出発。
生憎の曇天か…
と言っても、また次の機会に、とは行かないので
雨が降らない事を祈りつつ、已む無く出発。

8:52
ネタバレすると、今日最もお世話になるのはこの車両。
河和線成岩駅にて、急行新鵜沼行きに乗車。
ちょっと懐かしい感じの6000系。
いつも朝乗っているやつですけどね。

9:28
全面展望には打って付けの3700系。
名古屋本線神宮前駅にて、急行吉良吉田行きに乗り換え。
ここまでは定期券の範囲なので一旦清算します。
え?降車駅で纏めて清算すれば良いだろって?
ところがどっこい…!
その駅には自動精算機が無いのです。
何処へ向かっているのか、大体分かりましたかね?
当然、トランパス未対応駅なので、
ここでトランパスを使って切符を購入します。
名鉄はローカル線区間の運賃が無駄に高い。
運賃4桁の切符…
名鉄ではまずお目にかかれません。
…実は内海までの方が10円だけ高かったりしますが。

昼の名古屋本線はかなり久々。
数年振り、下手したら十数年振り。
(※神宮前-枇杷島分岐点は除く。)
夜になら夏休みに乗りましたが。
と言っても、名古屋本線は詰まらないです。
それは名城線が便利だと感じても、
楽しいとは感じないのと同じ事です。

名古屋本線新安城駅発車。
いよいよここから西尾線に入ります。
武豊線も単線だけどね。
単線です。
これだけでも随分わくわくします。
複々線とか本気で萎えます。

N700系が見えました。
西尾線碧海古井駅通過。
東海道新幹線と立体交差します。

空港線的な感じ?
西尾線福地駅発車。
西尾駅の先の普通電車が無い区間。
山が見えてきました。
良い沿線風景ですねー。

思いっきり左にカーブしている。
終点の西尾線吉良吉田駅が見えてきました。
右に赤い車両が見えますね…

10:25
ホームと列車の間はかなり空いている。
西尾線吉良吉田駅に到着。
ここで乗り換えます。

実に覚え易い時刻表。
そう、今回の旅行の目的は何を隠そうこの蒲郡線。
「廃止は免れない」と断言されている
現在の名鉄随一のローカル線です。
2012年度、詰まり今年までは存続すると決定しましたが、
逆に言えば来年はもう存在しないかも知れないという事。
これはもう乗るしかないでしょう。

無常である。
こちらはあの猿投西中金と共に先に逝ってしまった
三河線碧南-吉良吉田間の通称海線。
ここにもレールバスが走っていました。

石垣造りでやけに風情がある。
使われなくなって久しい碧南方面のホーム。
蒲郡線も同じ運命を辿るのだろうか…

10:31
2両も要るのだろうか…
西尾線吉良吉田駅にて、普通蒲郡行きに乗車。
休日の昼にしては意外と乗客がいました。

2つ併記する意味はあるのか?
バスにあるのと同じやつ。
運賃表と運賃箱。
蒲郡線はワンマン運転なのです。
まぁ、ワンマン運転自体は中央本線でも見たし、
そもそも昼間の武豊線で走りまくっているので
そこまで目新しいものではありません。
名鉄のワンマンに乗るのは初めてですが。

水田っ!
蒲郡線の車窓から。
良いローカル線具合ですねー。

電車でGO!蒲郡線編
当たり前ですが、単線です。

東幡豆港。
東幡豆駅付近。
三河湾が見えてきました。
蒲郡線は海のローカル線です。

10:43
大桑駅に降り立った時のあの感覚が再び。
蒲郡線こどもの国駅に到着。
今回の目的地はここです。

良く見ると僕が映っています。
ワンマン運転用のバックミラー。

10分後に戻ってくる。
そして列車は去っていく…
降車客は僕一人でした。
それもその筈、このこどもの国駅、
1日あたりの乗車人員が80人ちょっとしかなく、
三河知立駅にトリプルスコアならぬサードスコアを付け、
名鉄の全駅の中でぶっちぎりのワースト1なのです。

6両編成に対応しているらしい。古見駅に分けてやれよ…
駅全景。
無駄に長い。

彼方から子供の声がします。
駅から北を望む。
山です。
ちなみに、これが駅名の由来となった愛知こどもの国。

見えるだろうか…
駅から南を望む。
海です。

駅名表は比較的綺麗。
駅名標。
何かシュール。

こうして見ると何だか多いように思えるが…
時刻表、というか運行ダイヤ。
書き切れちゃうんだね、仕方無いね。

だから古見駅に(ry
余りに長いホームを持て余し過ぎて、
一部が立ち入り禁止になっています。

軽くホラー。
手書きの駅名標。
これ、夜来たら相当怖いぞ…

車が止まっているが、利用者なのだろうか…?
外観はこんな感じ。
淋しい。

駅だと分かるだろうか?
反対側から見た駅。
盛り土の上にあります。
では、駅周辺を散策してみましょう。

用地確保は楽だった事だろう。
少し行った所の土手から撮った普通吉良吉田行き。
この写真を撮っている時、
道を歩いていたお婆さんに訝しまれました。
まぁ、普通怪しむよな…

うーん、何かちゃっちい…
西浦海岸に列車がやってきました。
こういう敢えて端っこに列車を持ってくるっていう構図、
やってみたかったんだよな。
どうでしょうか?
ローカル感出てますかね?

晴れてきた。
もっと海沿いへと繋がる道もありました。

良く見るといますよ。
波打ち際まで行って撮った、より海っぽい蒲郡線。
寒いです。
さて、写真はこれくらいにして、
そろそろ駅に戻ります。
と言っても、同じ駅に戻るのも味気無いので、
1駅分歩いてみる事に。
うーん、何だこの人気の感じられない町は…
鶴瓶の家族に乾杯とかで困りそうな町です。

そう言えば、河和線にもこんな構図が…
普通蒲郡行き。
今度は列車を大きく撮ってみました。
良く見てみると、架線柱が木で出来ています。
流石は蒲郡線…

2005年まで特急があったらしい。
近所の東幡豆小学校PTAによる看板。
ピチューがパノラマカーにはねられています。
7000系が蒲郡線に入線した時代があったのか…
って、漫ろ歩きしていたらもう時間が無い!
で、ここからダッシュ。

11:52
右側の建物。
何とか蒲郡線東幡豆駅に到着。
間に合った…
味のある駅舎です。
左は元商店のようです。

だが、駅員はいない。
良い駅ですねー。
在りし日の成岩駅が思い出されます。

ドラマに出てきそう。
ホーム。
このちっぽけさ加減が堪りません。
ちなみに、写っているおじさんは
名鉄の保線員の方でした。

微かに波の音が聞こえる…ような。
駅名標。
いやー、長閑だ。
海が近い所為もあって何処となく南国な感じ。

11:57
ライト要るだろうか?
蒲郡線東幡豆駅にて、普通吉良吉田行きに乗車。
さらば幡豆…!

12:15
こどもの国駅とは大違い。
西尾線吉良吉田駅にて、急行佐屋行きに乗り換え。
ホームの有効長ギリギリ、というかピッタリだな。
運転手さんも気を使うだろうな…

13:01
斯く言う自分も…
名古屋本線知立駅にて、快速特急新鵜沼行きに乗り換え。
最前車に行ってみたら、何故か同志が沢山いました。
デジカメ片手にはしゃぐ小学生。
iPhoneで前面展望の動画を撮る高校生、
カメラを構えつつシャッターチャンスを狙う大学生、
前面展望を見つつメモ帳に何やら書き込むおじさん。
名古屋本線なんか見て面白いのか…?
趣味は十人十色か。

後編に続く~

コメント

  1. 皐月 より:

    うむ、漢のロマンだな。
    お土産期待してるぞ。