師走は何かと忙しいものです。
今年は特に色々とあって疲れました。
今日は一日休養…

しかし、この天気でずっと家に居るのも辛いので、
松田町に住んでいる内に行っておきたかった場所に
午後からドライブしてみることにしました。
御殿場市と裾野市の市境近く、
国道246号御宿北交差点近くのJR御殿場線のアンダーパスです。
何の変哲も無いアンダーパス…

の手前に橋台の跡があったことに気付いたでしょうか?
これは昭和44年から昭和57年までの僅か13年間のみ使われた
国鉄御殿場線(当時)の貨物支線の廃線跡です。

一体何を運ぶ貨物線だったのか、
その真相を確かめるべく富士山の奥地へと向かいます。

盛土が綺麗に残っていますね。
かなりのお金を掛けて整備した様子が窺えますが、
それもこの路線を整備したあの会社からしてみれば端金だったのでしょうか。

国道246号裾野バイパスの真下で
作業道によって盛土が抉り取られていますが、
その路盤欠損部を越えると…

脱線防止ガード含め4本のレールが完全な状態で残された
久保川橋梁(仮称)が現れました。

現役さながらの保存状態の良さです。
このレベルの廃線が殆ど話題になっていないのは
国鉄路線ではなく企業の私有路線だったからなのでしょうか?

あまりに立派な橋がそのまま残されているからか、
地理院地図では1車線道路として描かれてしまっています。
さては航空写真だけ見て適当に済ませたな?
流石に橋梁の先に続く盛土は描かれていないので
地理院地図を見てここに車で突っ込もうという人は居ないと思いますが
(マウスオーバー時の上図で赤丸内が久保川橋梁、赤破線が盛土)。

とはいえ、橋を抜けると一瞬でレールは埋もれます。
埋もれているだけで撤去はされていないような雰囲気ですが。

レールの延長線上を辿ってみると
意味深なトンネル(正確にはボックスカルバート)が現れました。
これは…

やはり、東名高速道路を潜る廃線跡でした。
天下の東名高速道路をぶち抜けるとは…
この区間の東名高速道路の開通年は
丁度この貨物線の開業年と同じ昭和44年なので
流石に開通済みの東名高速道路を封鎖して工事した訳では無いのでしょうが。

東名のアンダーパスを抜けると
廃線然とした廃橋梁が現れ…

そして唐突に廃線跡が途切れます。
有刺鉄線付きの柵で頑丈に封鎖されている物々しさ。
しかし、形状を見るに廃線跡への侵入を防いでいるのではなく、
廃線跡から出ることを防止しているように見えます。

現役の車道を使って回り込んでみました。
どうやら、高圧電線が通っているので封鎖されているようです。
地面を這わせる高圧電線というのは珍しいですね。

実は、嘗て貨物線が目指していた場所と
この高圧電線が続いている場所は同じです。
東名高速道路の工事に影響を及ぼせるほどの存在、
当時の関東自動車工業東富士工場、
現・トヨタ自動車東富士研究所です。
昭和40年代当時は工場で造られた新車が
鉄道によって輸送されることが多かった為、
トヨタのフラッグシップモデル、センチュリーを製造する
旗艦工場たる東富士工場にも専用の貨物線が引かれました。
しかし、その後の国鉄の度重なるストライキや運賃値上げにより
トヨタが愛想を尽かして廃止されてしまったという悲しき路線です。
ちなみに、東富士研究所には話題のウーブン・シティもあります。
環境に配慮した未来の都市を造るのなら、
貨物線を復活させて鉄道でアクセス出来るようにして欲しかったな…
乗車難度が滅茶苦茶高くなりそうだけど。

今年の静岡県ドライブは多分これで最後。
来年も沢山ドライブしたいものです。

おまけ。
国道246号で見付けたヤバイ交差点。


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