米国出張 第9日目


展示会は今日が最終日。
終わる時間が早いので午後はちょっと出掛けてみます。


San Diego Trolley Green Line(サンディエゴ・トロリー緑線)と
30番バスを乗り継いで、
La Jolla(ラホヤ)にやって来ました。
南国な雰囲気が漂うビーチリゾートです。


まずは昼食ということで近くの喫茶店へ。
「コーヒーは好きかい?」
と訊かれたのでYesと答えたら、お通しでコーヒーが出て来ました。
確かに”Would you like coffee?”ではなく
“Do you like coffee?”と訊かれたはず…


名物らしいツナチーズサンドイッチ。
フレンチトーストもありましたが日和ました。
ポテトの衣から海老の風味が香っています。
エビアレルギーなら発症しそうなほどだけど、
訴訟大国で問題は発生しないのかな?


食後のデザートに米国っぽくミルクシェイクも注文。
脳天に響くくらい甘いです。
お通しのコーヒーがあって良かった。


ミルクシェイクの隣に置かれた銀色のグラスは
グラスに入りきらなかったシェイクが残ったシェイカーでした。
勿体無い精神?


お腹一杯になったらビーチに向かいましょう。


La Jolla Cove(ラホヤ・コーヴ)の海岸。
ビーチリゾートと言いつつ、ここは海岸線に下りられません。
それでも大勢の観光客で賑わっています。
それは何故か?


この海岸にはアシカが大挙して押し寄せるからです。
その名もカリフォルニアアシカは
米国California(カリフォルニア州)から
メキシコPenínsula de Baja California(バハ・カリフォルニア半島)が
繁殖地となっているアシカで、
San Diego(サンディエゴ)にも繁殖地があります。


何かしらのおこぼれにでも与ろうとしているのか
巨大な海鳥も沢山います。
どちらもアメリカンサイズ。


岩場にいるアシカには近寄れないようになっていますが、
砂浜にいるアシカにはその気になれば幾らでも接近出来ます。
危険なので止めた方が良いですが。


お次はSan Diego Air & Space Museum
(サンディエゴ航空宇宙博物館)へ。
宇宙論専攻兼航空オタクとしてはやはり来ておかねばなりません。


入口の前に陣取っているこれは史上最速の有人ジェット機、
Lockheed SR-71 Blackbird(ロッキード SR-71 ブラックバード)では!?
と思ったのですが、その前身のLockheed A-12
(ロッキード A-12)なのだそうです。
このA-12もSR-71と同じPratt & Whitney J58
(プラット・アンド・ホイットニー J58)というエンジンを積んでいるので、
SR-71とほぼ同じ速度を出すことが出来たそうですが。


惜し気も無くA-12を大盤振る舞いする姿に
期待を高めながら入館。
まずは世界初の大西洋横断単独飛行を成し遂げた
Spirit of St. Louis(スピリット・オブ・セントルイス号)がお出迎えです。


このちょっとコミカルな形状の飛行機は見たことあるぞ!
水平飛行で史上初めて音速を突破したBell X-1(ベル X-1)だ!
今の超音速機の形状に慣れ親しんだ身からすると、
こんなぽてっとした形状で音速を超えられるのか疑ってしまう。
こういう歴史に名を残した機を幾つも展示しているのが
流石航空大国アメリカ合衆国ですね。
とはいえレプリカだそうですが。
レプリカでも精度が本物さながらですね。


と思ったら、いきなり遊具レベルのレプリカが。
いや、これはレプリカと言って良いのか…?


と思ったらレプリカではなくてガーナで使われる棺で、
ガーナでは故人を生前の職業を表した棺に収める慣習があるとか。
飛行機の棺の人はパイロットや客室乗務員だったのでしょうか?
航空に関連しなくもないとはいえ、
この博物館はそういうものまで展示しているんですね。


ミレニアムファルコンは航空機に入れても良いのか…?
Air & “Space”だからセーフ理論でしょうか。
というか、馴染みの無い質感だけどどういう画材で描いた作品?


近寄って見たらアメリカ人大好きダクトテープでした。
ダクトテープとは耐水性に優れた強力な粘着テープで、
アメリカ人は小物や家具の修理は勿論のこと、
自動車や果てはロケット英語版Wikipediaにはダクトテープで修理した
アポロ17号の月面車の写真が載っている。
までダクトテープまで直したりします。


こちらは火星探査車の模型。
材料はマッチ棒だそうです。
どういうコンセプトの展示群なんだろうか。
市井の人達が航空宇宙に憧れて作った作品群?


こちらはEau de Space直訳で「宇宙の水」を意味するフランス語。
“Eau de Cologne”(ケルンの水=香水)のパロディ。

宇宙の臭い、正確には宇宙船内部の臭いを
宇宙飛行士にヒアリングして調合した香水だそうです。
曰く、Gunpowder(火薬)とSeared stake(焼いたステーキ)と
Raspberries(ラズベリー)とRum(ラム酒)を混ぜた臭いだとか。
嗅いでみましたが、まあその…シンプルに臭い。
街の通りでこの臭いを嗅いだら即座にその場を離れるような。
宇宙船は身体を洗ったり出来ないので
どうしようもないのでしょうが。


そんな裏事情を知ると見る目がちょっと変わりますが、
アポロ9号の司令船も展示されています。
これはレプリカではなく本物だそうで、
この博物館一番の目玉として宣伝されています。


おっ、何か面白そうなものがあるじゃあないか!
スペースシャトルのフライトシミュレータのようです。
これは挑戦するしかない!


昔取った杵柄(?)でハードモード含めクリアしました。
スペースシャトルは降下時には何も推力が無いので、
急降下してから地面すれすれで一気に機首を引き上げて
殆ど水平飛行の状態で着陸するという、
なるべく一定の降下率を保って着陸する飛行機とは全く違う
かなり特殊な操縦を求められました。


嘗て存在していたSan Diego拠点の地域航空会社
Pacific Southwest Airlines(パシフィック・サウスウェスト航空)のコーナー。
Texas International Airlines(テキサス国際航空)の展示があった
Houston(ヒューストン)の1940 Air Terminal Museum
(1940エアターミナル博物館)を思い出しますね。


笑っているような塗装の機体にミニスカCAなど、
とにかく陽キャなノリだったPSA。
Carter(カーター)政権下のAirline Deregulation Act
(航空規制緩和法)による運賃競争激化の煽りを受けて
他の多くの地域航空と同じ様に吸収合併され、
現在ではAmerican Airlines(アメリカン航空)となりました。
今San DiegoをハブにしているのはAmerican Airwaysではなくて
寧ろSouthwest Airlines(サウスウエスト航空)や
Alaska Airlines(アラスカ航空)ですが。


しかし、San DiegoのPSAと言うと
PSA182便墜落事故がどうしても頭を過ります。
文章で触れられているのみでしたが。


第二次世界大戦コーナーには日本の零戦もありました。
零戦の向く先に空母の展示があるのはそういう意味なのか…?


こちらはフライトシミュレータコーナー。
閉館時間が迫っていたので体験出来ませんでしたが、
映っている映像から察するに戦闘機のシミュレータなのでしょうか?


その先にはフロントが大破したパトカーが。
パトカーの何処がAir & Spaceなのか?
と思ってしまいますが…


こちらはアメリカ同時多発テロで壊れたパトカーだそうです。
神風特攻と言い、アメリカ人のトラウマを抉っていくスタイル。


最後の展示はこれまた自動車。
こちらは航空機の空気力学を取り入れた
超低燃費車The Avion(ジ・アヴィオン)で、
カナダ国境からメキシコ国境まで米国を縦断する燃費レースで
119.1MPG(42.16km/L)という大会記録を叩き出したのだそうです。


色々雑多な展示でSan Diegoのノリの良さみたいなものも
垣間見えた博物館でした。
最後に、博物館の裏を飛び去っていく飛行機と合わせて一枚。
San Diego国際空港は滑走路が一本しかないのに
朝夕は1時間に30本以上の着陸便があるという
空の名鉄名古屋駅みたいな空港なので、
2〜3分も待てば飛行機が頭上を通過する写真を撮れます。


それでは、最後の夕食を食べにダウンタウンに戻りましょう。


オオトリまで取っておいたお店がこちら。
サーカステントを思わせる外観のこのお店、
一体どんなお店なのかと言うと…


映画「Top Gun」(トップガン)のロケ地になったお店です。
中盤手前くらいで行くお店ですね。


これはあれですね、
2作目の「Top Gun: Maverick」(トップガン マーヴェリック)で
Captain Maverick(マーヴェリック大佐)がスマホを置いてしまって
規則違反で酒場の全員に奢らされるバーカウンターですね。


映画の中だともっとだだっ広い印象でしたが、
実物はかなりこじんまりとしたお店です。
どういう映像効果なのでしょうか。


流石は資本主義の総本山米国と言うべきか、
しっかり記念品も売っています。
普段殆ど映画を観ない僕が例外的に良く観た映画なので、
お土産もちょっと買ってみました。
いやー、良きSan Diego観光であった。

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