危機対応能力

7:21、起床。
今日は本州に戻る日なのですが、
明日以降の仕事が詰まっている都合上
何処かでリモートワークせねばなりません。
日高町で一区切り付くまでリモートワークすると
早めの便を予約したKR氏が
飛行機を逃してしまいそうなので、
取り敢えず新夕張駅まで移動して
KR氏にはJR石勝線で先に帰って貰います。
では、夕張に向かって出発進行!
…?
何やら車の左前方に違和感を覚えるような…


何ぃ!?
タイヤがぺちゃんこになっているじゃあないか!
いつの間にパンクしたんだ…?
などと訝しむ余地は一切無くて、
何をどう考えても原因は新冠林道以外有り得ないでしょう。
あの厖大な砂利や落石の中に一際鋭利なものがあり、
それがタイヤに微小な穴を開けていて、
そこから一晩掛けて空気が抜けたとしか考えられません。
人里に居る時だからまだ良かったけど、
これがもし昨日イドンナップ山荘まで下山した時に
空気が抜けたタイヤと対面したりなんかしていたら…
想像するだけで恐ろしい。
幸い、レンタカーはフルカバーの補償に加入していたので
多大な金銭的負担を強いられることは避けられました。

ただ、それはそれとして今日の動きはどうするべきか…
何が問題かというと、レッカーは車を搬送するサービスなので
人間は何かしら別の手段で移動しなければならないのです。
それも近隣のガソリンスタンドにはタイヤの在庫が無いので、
一番近い自動車用品店がある街、
即ち80km離れた千歳市まで行かなければなりません。
ところがここ日高町には鉄道が通っていません。
最寄駅は占冠駅になりますがそこまでは18kmあり、
次のバスは3時間後です。
タクシーなんて使ったら一体幾ら掛かるのか。
というか、まず配車までに何分掛かるのか。
八方塞がりか…?


しかし、手当たり次第にガソリンスタンドに電話していたら
応急処置なら出来るかもという方が現れて、
パッチ修理をして下さいました。
正に地獄に仏!
どうにか占冠駅まで移動し、千歳市まで出られる見通しが立ちました。
助かった…


無事にタイヤ交換も終わり、千歳市のスープカレー屋で昼食。
Web会議は移動中に参加しました。
さて、ここからどうしようかな…


早めに空港に行くという模範的社会人な行動も取れなくはないですが、
夕張市にちょっと未練もあるので
引き返して夕張を見ます。
この寒いノリの立て看板は市役所公式なんだろうか。


道の駅夕張メロードに到着。
5年前にも訪れた夕張市唯一の道の駅です。


5年前には居なかった気がするメロン熊。
危険なので檻に閉じ込められているそうです。
つぶらな瞳に対して牙と爪が鋭過ぎる。
グッズも大量に展開されています。


道の駅の前には眼も含めて迫真のメロン熊壁画が。
ちなみに、夕張市では今月に入ってからだけでも
13件ものヒグマ目撃情報があります。
住民より多いのでは。


オタク売りもやっています。
VOICEROIDの結月ゆかり(左)の声優である石黒千尋(右)が
夕張市出身とのことで、
両者の等身大(?)パネルが置かれていました。
最近、会社でも合成音声ソフトを使う人が増えてきて
時代の流れを感じます。
斯く言う僕もふるさと納税で京町セイカを貰ったりしましたが。
夕張市もふるさと納税で結月ゆかりをラインナップしたりしないかな?


肝心の夕張メロンはというと、
もう今年度分は売り切れていました。
悲しみ。


夕張メロンクリームソーダだけ飲んで帰ります。
一回くらいちゃんとメロンの旬の時期に来てみたい。


道の駅の記念切符も入手したので新千歳空港に向かいます。


何だかんだちょっと早めに到着。
食料自給率200%超の北海道の玄関口だけあって
新千歳空港は様々な食堂や喫茶店が軒を連ねているので、
ターミナル内で食べ歩きするだけでも結構楽しいです。
ジャガイモ大好き人間なので
カルビーのホットスナックポテりこ売り場へ。


今日のジャガイモの産地が
幌尻岳額平川コースの平取町じゃないか!
運命を感じますね。
外はカリカリ、中はホクホクで美味しかったです。


牛乳大好き人間でもあるので、
道内各地のご当地牛乳を集めたミルクスタンドへ。


何と、僕が道内を巡って特に気に入っていた
稚内牛乳とミルク工房MilRichの両方が置いていたので、
夢の飲み比べが実現しました。
稚内市vs置戸町のご当地牛乳頂上決戦の結果は…
…稚内市の勝利ですかね!個人的に。
強過ぎる。
僕が買った後すぐに売り切れていました。


食べ物だけでなくグッズも豊富にあります。
本物のメロン熊って何だよ(哲学)


色んなアクシデントもありましたが、
日本百名山最難関の幌尻岳を制覇して、
北海道も満喫出来て良き遠征でした。

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