瀬戸内の芸術 第1日目(書きかけ)


おはようございます。
やって参りました、岡山桃太郎空港です。
台風9号は逸れてくれました。
米子鬼太郎空港と言い、鳥取砂丘コナン空港と言い、
中国地方の空港はキャラクター名を附したものが多いですね。
欧米とその旧植民地の空港は実在の偉人の名前を冠することが多い
ニコラ・テスラ空港ホルヘ・ニューベリー空港
アマタ・カブア空港ウアリ・ブーメディアン空港etc.)ので、
もしかすると欧米人は桃太郎や鬼太郎やコナンを
実在していた人物だと勘違いしたりするのでしょうか。


何はともあれ、まずはバスで市街地に出ました。
今年の初日の出でも来た岡山駅です。
勿論、岡山市街を観光する訳ではありません。
10:53発JR宇野線快速マリンライナー21号高松行きに乗車。


茶屋町駅で11:12JR宇野線普通宇野行きに乗り換え。


アーティスティックな八浜駅などを過ぎていきます。
何かしらの錯覚を起こしそうな塗装だけど、
安全衛生的には問題無いんだろうか。


11:36、宇野駅に到着。


3年前に宿泊した宇野にやって来ました。
あの時は夜に到着して翌日の日の出前に出発したので、
明るい時間帯の宇野は今回が初めてです。


宇野と言えば本四備讃線(瀬戸大橋)開通まで
JRの宇高連絡船が運航された四国の玄関口。
そして、今でも瀬戸内海の島々への船便が数多く発着する
瀬戸内海の玄関口の一つであり続けています。
その通り!
今回宇野を訪れた理由は瀬戸内海の島々を巡る為です。
11:55発四国汽船宇野-直島(本村)航路に乗船。


初日の出も同じ岡山県の瀬戸内の鴻島で拝んだので
既視感を強く覚える光景です。


ただ、この島は鴻島やその他の瀬戸内の島々に比べると
やけに荒涼としているような…?
ちょっと米国中西部を思い起こさせるような。
この島、大正6年に三菱金属鉱業(現・三菱マテリアル)が
銅の精錬所を建設したことで周囲の島もろとも禿山化し、
今でも植生が回復し切っていません。
住友金属鉱山の四阪島と言い、
一昔前の瀬戸内の島々には根深い鉱毒問題があるんですね。


12:15、本村港に到着。


いきなりマスカットのような自転車置き場が出迎える
このアーティスティックな島。
普段は知名度皆無の島ばかり巡っている自分ですが、
ここは多くの人が存在を知っているであろう有名どころ。
瀬戸内のアート島、直島です。


主たる玄関口はこの本村港ではなく
島の反対側にある宮浦港なので、
皆さんが想像するであろう直島の景色とは大分違って
普通の離島と然程変わらない風景です。
ただ、家や法面工事などが本土レベルの造りになっていて
栄えているであろうことは窺えますが。


それでも、1本裏路地に入ると昔ながらの島の雰囲気です。
ちょっと奥まったところに伝統は残されるんだなぁ…
…と昔は思っていたけど、これってもしかして道が細過ぎて
接道義務を満たさないから再建築が出来ないだけ建築基準法第43条では、建築物の敷地は道路に2m以上接していることを求めている。
更に、同法第42条により幅員が4m以上無いと「道路」として認められない。
つまり、幅4m未満の細い道路にしか面していない土地には
原則として新規に建物を建てることが出来ない(再建築不可)のである。
なのかな?


そんな裏路地にあった食堂で昼食。
瀬戸内らしく海の幸です。
美味しい!
日本人観光客のみならず外国人観光客も多く、
お店のメニューは日英併記が基本でした。


腹拵えを終えたら芸術鑑賞と行きます。
まずは直島ホールこと直島町民会館。
ホールの方は中に入れませんが…


隣の集会所には入ることが出来ます。
ガラス張りの和室の傍に手押し井戸ポンプがあり、
嘗て井戸水に頼っていた直島の生活を伝えているそうです。


また、天井にはスリットが入っていて
風が通るようになっており、
瀬戸内の暑い夏を乗り切る生活の知恵を踏襲しています。
つまり、この直島ホールは芸術を使いながら
直島の慣わしを伝える民族資料館としての要素もある訳ですね。

To be continued.

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