仕事で知り合った人との関係は
大体年度区切りで途切れてしまうことが多いのですが、
昨年接待登山で一緒に十二ヶ岳へ行った取引先の人達とは
今年も山へ行こうという話になりました。
長期的な関係を築くならやはり山ですね。
幾本もの電車とバスを乗り継いで
鴨沢バス停にやって来ました。
奥多摩駅の奥、山梨県丹波山村です。
今回は会社予算で購入した登山部共用テントの使用実績作りも兼ねて
東京都最高峰の雲取山にテント泊で登ります!
そうなんです、灯台下暗しと言うべきか
雲取山って東京都の割に微妙に面倒臭い山で、
日本百名山に選ばれているにも関わらず
これまで登ったことがありませんでした。
鴨沢集落の裏道を登っていきます。
この家郵便受けがあるけど、
郵便局員がここまで届けに来るんだろうか。
20分程登ると村営小袖乗越駐車場に出て、
その少し先で正式に入山となります。
車で来ればこの分を短縮出来ますが、
下山後の長距離運転を考えると…
多摩地域に住んでいた頃なら考えましたが。
まだ現れる謎人工物。
これは…養蜂箱?
いや、養蜂箱だとしたら周囲をこんなに切り開く必要は無いような…
あるいは、東京都水道局関連の何かでしょうか。
この辺り一帯は山梨県に属しますが、
東京都の2割が水源として利用している多摩川は
この周辺を原流域としている為、
水質保持の為に東京都水道局が出張っています。
水源の森だけあって水が豊か。
水場も結構あります。
今日みたいに暑い日はとりわけ美味しい!
トラバースっぽい道をひたすら登っていきます。
梅雨明け前でこの気温って、
盛夏がどうなるのか末恐ろしいな…
このマムシ岩辺りからちょっと涼しくなってきます。
が、それと同時に羽虫の大群に付き纏われるようになります。
奥多摩は晩秋とかに来るべき山域だったか。
七ツ石小屋に到着。
奥多摩では貴重な有人の山小屋です。
日本百名山だけあって人気のある山域であることが窺えます。
バス停が見えて吃驚しましたが、
下の鴨沢バス停の時刻表を
廃棄されたバス停に貼り付けて案内しているんですね。
運転手さんが昼食休憩するのか知らないけど、
下山時刻として丁度良い12時台に便は無いのが痛い。
七ツ石小屋では猫も飼っているようです。
侵略的外来種ワースト100にも選ばれている猫を
国立公園内で放し飼いするのって大丈夫なんか?
シャリバテ運動中のエネルギー補給が足りずバテること。気味のメンバーが居たので
軽く昼食を食べていきます。
暑い中登ってきてのサイダーは最高!
若干荒れ気味の登山道を登っていきます。
荒れているのは地盤が脆いからというよりも
湧水が原因のようです。
稜線に出るとフキが群生していました。
水分を好むフキが概して水を得にくい稜線に生えているとは、
つくづく水の豊富な山域ですね。
となるとヒルが心配ですが、
どういう訳か丹沢にはうじゃうじゃいるヤマビルが
奥多摩には殆どいないそうです。
まずは七ツ石山(標高1,757.3m)に登頂!
七ツ石山はあくまで通過地点に過ぎないので、
今夜の幕営地に向けて稜線を歩きます。
地図を見るとあの切り開かれた箇所のどれかな気がするけど、
スキー場みたいな傾斜してないか…?
鹿避けの防護ネットがテント場の入口。
一番広い平場はヘリポートに使われていて…
テント場は木の根や石が散乱した登山道脇です。
もうちょっと整地するという発想は無かったのか。
という訳で、今夜の幕営地である五十人平野営場に到着。
旧・奥多摩小屋跡地に造られて
今年のゴールデンウィークから営業を開始した、
出来立てほやほやのテント場です。
新築なだけあって管理小屋やお手洗いは超綺麗。
売店営業などは一切ありませんが。
しかし、テント場ならやはり整地の方に力を入れるべきでは…
公称では最大70張を主張していますが、事前情報で
「まともにテントを張れるスペースは10張分あるか無いか」
という口コミを数多く見掛けた通り、
快適なテントを張れそうなスペースが全然見当たりません。
何とかマシなスペースを探し出して設営。
2年振りの設営にしては上手く行きました。
水が豊富な山らしく2-3分下るだけで
水量の豊富な湧水があるのは有難い。
足元は若干悪いですが。
この後は皆さんとゲームに興じたり、
業界話で盛り上がったりしながら楽しい夜を過ごしました。
大井町のスーパーで見付けたニュータンタンメシの素が美味しかった。
コメント