8:00、起床。
今日はまったりした朝です。
一風呂浴びてから出発します。
今回別府に泊まったのは勿論温泉を堪能する為
ではなく、大分県に残った最後の未乗区間を乗り潰す為です。
別府を走っている鉄道はJR日豊本線だけ?
実はそうでもないんですよ…
見えてきましたね。
立石山中腹へと直登する線路が。
別府ラクテンチにやって来ました。
明治36年から大正5年に掛けて操業していた別府金山の跡地に
遊休地活用として昭和4年に造られた遊園地です。
そして、別府金山が立石山の中腹にあった為、
別府市街との高低差を克服する移動手段として設けられたのが
この別府ラクテンチケーブル線です。
最急勾配558‰こそまあまあのレベルなものの、
平均勾配の550‰は鉄道のケーブルカーとして日本一です。
距離は253.5mと最短級ですが。
その253.5mの路線に乗る為に払わなければならない額が何と1,300円。
往復乗れるとはいえ、2,564円/kmというとんでもない高額運賃です。
ただ、これにはカラクリがあって
この1,300円というのは別府ラクテンチへの入園料を含んでいるのです。
ケーブルカーに乗らない乙原ゲートから入園すると1,100円なので、
差し引きでケーブルカーは200円/往復と見做すことも出来ます。
見做したから何だという話ですが…
正直、寂れた遊園地なのでは?と高を括っていましたが、
かなりの人出で始発便は目の前で定員になって積み残されました。
入れ違いで下りてきた車両に乗り込んで臨時便として出発します。
山肌を一直線に登るので眺めはとても良いです。
ラクテンチ上駅こと乙原駅に到着。
乙原というのは書類上の正式名称ですが、まず使われません。
ちなみに、下の駅の正式名は雲泉寺駅です。
これが別府ラクテンチ。
かなりコンパクトな遊園地です。
まずは大吊り橋から別府の眺めを。
何故か誰一人としてこの橋を渡っていませんが。
1,300円払ったんだし折角なら何か乗ろうかな…
しかし、当然のことながら小さな子供達ばかりだな…
比較的年齢層の高い場所ということで
どうぶつコーナーに行ってみます。
後ろに見えているのって民家?
これがもしかしてラクテンチケーブルを
運賃だけで利用出来ると噂の乙原住民でしょうか。
地元住民はさておいて、
どうぶつコーナーは別府温泉の地熱でも活用しているのか
ミーアキャットやワオキツネザルなど
温暖な地方に棲む動物が多いです。
バードパークにいるのも中南米やインドなど
熱帯の鳥達が多め。
雀なんかも紛れ込んでいますが。
うおっ!このインドクジャクあまりにも自然かつ静止していたから
オブジェかと思ったら本物だった!
どうぶつコーナーだけでも結構楽しみましたが、
一応一つくらいアトラクションにも乗っておこうかと
目玉っぽいジェットコースターに乗ってみました。
ジェットコースターはショボいほど怖いとも言いますが、
驚くほど怖くありませんでした。
景色はそれなりに良い。
吊り橋を渡って、どうぶつコーナーを見て、
ジェットコースターに乗って、
爆速でラクテンチをマスターしたので帰ります。
10:20発のケーブルカーに乗車。
まだ1時間も経っていないのに下るから滅茶苦茶怪訝な目で見られた…
別府駅まで歩いて列車に乗ります。
ところで、一昨日のゼンリンミュージアムで学んだのですが、
ゼンリンの起こりは別府の観光案内地図なのだそうです。
今回の行程のピースが繋がった。
11:15発JR日豊本線普通佐伯行きに乗車。
12:20、臼杵駅に到着。
「う♡」じゃないんよ。
図星を突かれつつ感じているみたいになってるじゃん。
とまあ駅名芸はどうでも良くて、
ここで今回の旅行の中で一番クリティカルなタイムアタックが発生します。
臼杵駅で降りた理由は臼杵港発の四国行きフェリーに乗る為。
今乗ってきた列車の臼杵駅到着予定時刻が12:20なのに対して
フェリーが駅から1.1km離れた臼杵港を出港する時刻は12:40。
大野竹田バスというバス会社が臼杵駅12:24発
臼杵港フェリーターミナル12:27着という
神懸かった接続の路線バスを運行しているらしいのですが、
そのバスの始発はここから30km以上も離れた大野竹田。
バスのダイヤを見る限り臼杵駅で時間調整を行う訳でもないようで、
遥々30kmも走ってきた路線バスが遅れていない保証があるのか?
そもそも、乗船手続きは出港何分前まで出来るのか?
あまりにも不確定要素が多過ぎる。
じゃあ何故そんな行程を組んだのかと言われたら、
ラクテンチケーブルに乗りつつ四国へ渡るには
これ以外のまともな選択肢が存在しなかったんです…
結論としては、臼杵駅前にタクシーが待機していたので
タクシーを使ったら普通に間に合いました。
なるほど、タクシー利用前提ならこれは神接続のダイヤだな…
12:40発宇和島運輸おおいたに乗船。
長距離フェリーみたいな豪華さの船内ですね。
0:55発3:15着みたいな深夜便もあるからでしょうか。
残念ながら食堂はありませんが、船弁なるものが売っていました。
待てよ、鉄道で食べる弁当が駅弁なら
フェリーで食べる弁当は「港弁」なのでは?
いや、駅弁の「駅」が販売箇所を指しているのだとすれば
船内売店に置いてあるこの弁当はやはり船弁で間違いないのか…?
なんてアホな考えは余所に出航です。
危ない橋を渡りまくった行程でしたが、
何とか九州内は無事に終えられました。
次なる舞台の四国へと渡ります。
四国の行程は四国の行程で不確定要素が盛り沢山なんだよな…
(以下、メモ書き)
[画像]
日も完全に沈んで本来の静かな姿に戻った下灘駅
と思いきや、15人も乗車してきて驚きました。
17:48の列車は写真撮影の為に見送って、
とはいえ宿は松山市に取っているから
次の松山行きであるこの列車まで2時間弱待っていたってこと?
中々訓練された鉄オタだな…
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