下山後の高山後泊でのんびり…
するだけだったらIT(元・旭丘高)と合流する必要はありません。
彼と高山で落ち合ったことが何を意味するかと言えば…
7:45、新穂高ロープウェイに到着。
僅か半日振りの新穂高再訪です。
寧ろ何故一度高山に戻ったのかって?
ITが都合上昨夜に高山駅までしか辿り着けなかったからです。
今度は新穂高ロープウェイを使わず右俣林道から入山します。
今回我々が目指す山、それは!
これまで幾度と無くその特徴的な山容を見せ付けておきながら
3年間もの長きに渡って我々の登頂を拒んできたあの名峰、
槍ヶ岳です!
何故何度も計画を立てながら3年間登頂出来ずに居たかと言えば、
槍ヶ岳へ挑戦しようとする度に天気が崩れて
涙を呑んできたからです(例:2022/9/3)。
しかし、執念深さが取り柄の自分にとっては
焦らされる程に想いが強まっていくというもの。
剱岳(2020/9/20-21)も三度目の正直で登頂したのだから
槍ヶ岳だって三度目の正直で登頂してみせる!
今回も非常に不安定な天気の予報なのは気掛かりですが…
槍ヶ岳の大きな特徴は歩かなければならない距離の長さ。
同じく北アルプスの岩稜名峰として並べられることの多い剱岳は
僕等が使った別山尾根コースが往復14.1kmなのに対し、
槍ヶ岳は最も一般的な上高地コースが往復38.4km、
今回使う最短の新穂高右俣コースでも往復26.2kmで、
あの赤石山脈縦走(2023/9/17-19)の27.0kmに迫るロングコースなのです。
何故そんなに長距離なのかと言うと、
一般車の通行が禁止されていてバスも運行されておらず
徒歩での通過を余儀無くされる林道区間がとにかく長いから。
つまり、ぶっちゃけ全然面白くない区間が長いのです。
涸沢カールへ行った時(2023/10/5-7)に通った上高地コースに辟易して、
林道区間がまだ短い新穂高右俣コースにしましたが…
それでも途中に有人の穂高平小屋が建てられる程林道歩きが長いです。
白出沢の砂防堰堤で漸く林道が終了。
ここからがやっと登山道になります。
登山道になってもだらだらとしていて一向に標高が上がりません。
その割に足元の悪さは一丁前なので焦れったい時間が続きます。
今年は北アルプスでも森林限界以下だと暑いなぁ…
雪解け水を集めた沢は冷風と冷水が爽やかで良いですね。
この滝谷はかの有名な大キレットから流れ落ちてくる沢です。
滝谷出合には橋が架けられているのですが、
この橋は増水すると屡々流されてしまい通行不可能になるそうです。
明日明後日には雨予報も出されているけど、
ちゃんと帰りも通れるかな…
出発から4時間弱、午後になるよりも早く槍平小屋に到着。
ここが今日の宿泊地です。
ITが1年振り(2023/8/5)の登山だと言うので
かなり余裕を持たせた行程を組みましたが、
このペースなら頑張れば今日中に槍ヶ岳山荘まで行けたのでしょうか。
まあ、槍ヶ岳周辺は午後になるとほぼ必ず天気が崩れるので、
午前中に行動終了するくらいが良いかも知れません。
早く着いたので昼食は小屋で頂きます。
かき氷などもありましたが、
きちんとカロリーを欲しているのでちくわ天うどんです。
山でちくわ天を食べられるのは嬉しい!
流石北アルプスの山小屋は品揃えが違いますね。
昼食の後はパラボラアンテナの前で微かな電波を拾ったり、
談話室で本を読んだりしながら時間を潰しました。
そして夕食。
食べてばっかりじゃないかと言われそうですが、
山小屋の楽しみと言ったらやっぱり食事なので…
槍平小屋の夕食はスパイスにこだわったカレーと
そのスパイスを使ったスパイスふりかけで有名。
カレーはまさかのスープカレーでした。
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