先々週(2024/7/14-16)は豪雨の中の登山でえらい目に遭いましたが、
それ程度でへこたれてはいられません。
という訳で、今週も会社の登山部で泊まり掛けの山行です。
レンタカーを借りて那須ロープウェイにやって来ました。
2年振り(2022/6/4)の那須連山です。
今回は登山初心者向けに山小屋を体験してもらおうという趣旨で、
山頂に登るというよりは小屋に泊まることを主目的にしています。
ロープウェイを使って入山。
ロープウェイ利用も小屋泊も東大ワンゲル部なら有り得なかった所業。
こう見えて我々も初心者フレンドリー
にしてそこから育成していく部活を目指しているんです。
ロープウェイ乗り場に書かれた天気予報は…
うーん、今日はこれから雷予報か…
気象レーダーの情報を確認した限りでは
局地的に雷雲が発達して通り過ぎる感じのようなので、
上手いこと雷雲の合間を抜けられると良いのですが。
一抹と表現するには少し多めの不安を抱きながら登山開始。
茶臼岳はロープウェイから数十分で登れてしまうので
かなり軽装備の人が多く、
寧ろしっかりした登山装備の我々の方が浮いています。
東北自動車道が事故渋滞していた所為で
入山がかなり遅れてしまったので、
茶臼岳登頂は明日に回して茶臼岳の裏に回り込みます。
ロープウェイ乗り場から茶臼岳山頂に向かう道は賑わっていますが、
茶臼岳の裏には誰も歩いていません。
人気なのか人気じゃないのか良く分からない山ですね。
峰の茶屋まで行くとまた俄に登山客が増えます。
ここは駐車場から1時間弱歩く必要があるからか
ロープウェイ周りよりはちゃんとした装備の人が多いです。
それでも、あくまで日帰りハイキング装備が主ですが。
2年前は峰の茶屋から稜線を伝って三本槍岳まで往復しましたが、
今日はここから下って小屋を目指していきます。
那須連山はとにかく禿山のイメージでしたが、
稜線の西側は樹林帯が割と高いところまで来ています。
こう見ると穏やかな山に見えますね。
そんな山中に突如現れる三斗小屋温泉。
白馬鑓温泉みたいな普通の山小屋を想像していましたが、
普通にしっかりした温泉宿です。
この一角なんかは完全に温泉街です。
浴衣で歩いている人が現れそうな錯覚を受けます。
しかし、三大キャリアの携帯電話は圏外で
関東地方では硫黄島と南鳥島以外で唯一となる
交通困難地(郵便が届かない)に指定されています。
温泉宿元い小屋は2軒あり、
今宵我々が泊まるのは大黒屋の方です。
リアルランプの宿。
ランプを模した電灯ではなく
灯油の臭いが漂う本物のランプです。
木造の建物でこれはちょっと怖い気がしないでもないけど。
何だかんだ言って山小屋でしょ?
と思っていましたが、部屋に通されてみて意外や意外、
何処からどう見ても立派な温泉宿です。
お茶菓子まで用意されています。
広縁はスペースと防寒の都合上ありませんが、
それでも腰を掛ける程度の空間はあります。
まさかこんな山小屋が存在しているとは…
勿論、お風呂だってこの通り。
広々とした木造りの浴槽に深山の眺め。
最高ですね。
ご飯は何と部屋食です。
タンパク質が多いこと以外微塵も山小屋っぽさを感じさせません。
これなら暗い、汚い、窮屈という山小屋の負のイメージを払拭して
登山初心者の皆さんにも山小屋に親しんで頂けそうですね。
優良誤認?聞こえんなぁ。
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