雨中行軍!白馬鑓ヶ岳 第3日目

4:33、起床。
取り敢えず、今は雨が上がっているようです。
県道の通行止めの基準になる「連続雨量」は
果たして何時間雨が止めばリセットされるのでしょうか。
どうか…どうにか…
…ん?


5:15に長野県道322号白馬岳線の通行止めが解除されました!
勝ったッ!


首の皮一枚で繋がりました。
後は雨が上がっている予報の午前中の内に下山すれば
ミッションコンプリートです。


まず心配だった湯ノ入沢の木橋は無事でした。
ここが増水して落橋していたりすると
長期に渡って足止めを喰らうと小屋に書いてあったので…


この山行で一番恐怖を感じた雪渓横のザレ場は
一昨日よりも更に道が痩せ細っていたものの、
まだ何とか通過出来ました。
しかし、スポンジケーキかと思うほどの強度しかなく、
細心の注意を払ってもなおボロボロと為す術も無く崩れていきます。
マジで後何日通れるんだ?この道…


段々とガスが晴れてきて
遂には下界が見えるまでになってきました。
ここってこんな景色だったんだ…


次なる不安材料の落石沢も通過。
今のところ順調です。


小日向のコル手前の最低点近くからまたガスってきました。
昨日一昨日を潜り抜けてきた我々からすれば
これくらいの天気なら快晴も同然ですが。


あれ?こんな藪漕ぎチックな場面なんてあったかな…
一昨日は五里霧中の中無我夢中で歩いていたので
道がどんな風だったかあまり記憶にありません。


登山道が沢と化しているこの場面なら記憶があります。
というか、ここって平常時からこんな感じなんですね。
それとも、昨日までの雨で増水しているだけ?


この眺望の開けた九十九折りは全く記憶に無いぞ!
ピストンなのに殆ど初見の道のように見えます。
地図を確認するとここは行きの時に丁度雨が強まってきて
精神的に特に辛かった場所のようです。
やっぱり、人間って辛い記憶は消したがるものなんだな…


今日はクマバチがアザミの蜜を吸ったり平和です。
アザミが咲いていたのにも気付いていなかったな…


という訳で、雨が降ってくる前に無事下山出来ました!
正直、3日間フルで登山して山頂まで踏めるとは思ってもみなかった。


泥塗れになった装備を猿倉荘で洗ってから、
今朝まで通行止めになっていた県道で猿倉を脱出します。
実際問題、本当に通行止めで閉じ込められたとしたら
どうすれば良いんですかね?
大町建設事務所に電話して泣き付くとか?


去年(2023/7/23)と同じ温泉で汗を流し、
信州らしく蕎麦で打ち上げ…
しようと思ったら、入った蕎麦屋が蕎麦を切らしていて
信州サーモン丼での打ち上げと相成りました。


この後は豪雨の中央自動車道を走って
関東へと帰りました。
色々と学びも反省も多い山行だった…
これが原因で退部者が出てしまうことのないよう
アフターケアとかした方が良いのかな…
管理職で必要な能力って得てしてこういう山行でも試されるから、
管理職登用前に難しい天候時の山行を義務付けると良いのでは。

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