今日は東京大学ピアノの会のOBOG演奏会に出演してきました。
半年振りの演奏会。
曲目は
ポケモンSV 「エリアゼロ」「戦闘!エリアゼロのポケモン」
ブルーメンフェルト作曲 幻想練習曲Op.25-2
の3曲です。
ブルーメンフェルトの方は以前挑戦して挫折した曲で、
今回は言わばそのリベンジです。
学生の時に弾けなかった曲を
より練習時間が減った社会人になってから弾けるのか?
という根本的な疑問はありましたが、
どうにか弾き切ることが出来ました。
やってみるものですね。
久し振りに会ったサークルの皆との会話も楽しかったです。
ところで、現役時代の東京大学ピアノの会の演奏会では、
演奏者名と曲目が載っているプログラムの他に、
奏者からのコメントを纏めたFP(From Performers)という
小冊子も一緒に配っていました。
OBOG演奏会ではそれが無く
曲に対する思いの丈を曝露する機会が失われてしまったので、
ここで勝手にFPを書きたいと思います。
1. Toby Fox、一ノ瀬剛作曲
ポケットモンスター スカーレット・バイオレットより
「エリアゼロ」「戦闘!エリアゼロのポケモン」
ポケモン最新作であるスカーレット・バイオレット(SV)の
本編ラストダンジョンであるエリアゼロの道中曲と戦闘曲です。
この曲を始めとしてポケモンSVの多くのBGMは
UndertaleやDeltaruneでお馴染みのToby Fox氏が作曲していて
普段のポケモンBGMとは一味違った曲風になっており、
それがエリアゼロというダンジョンの特異性と相俟って
本作を印象付ける代表曲の一つとなっています。
ポケモンSVはオープンワールドということもあり、
野生ポケモンとエンカウントした際は道中曲から戦闘曲へと
シームレスに移行する仕様になっている為、
演奏でもそれを真似てアタッカで弾いてみました。
お気付きになった方もいらっしゃるかも知れませんが
この曲はそこはかとない狂気を演出する目的か変ホ短調になっており、
それが続くブルーメンフェルトの曲を合わせた一因だったりします。
2. フェリックス・ブルーメンフェルト作曲
2つの幻想練習曲 Op.25-2 変ホ短調
当時のロシア帝国(現在のウクライナ)、
今も激しい戦争が続くヘルソン州に生まれた
オーストリアに出自を持つユダヤ系ロシア人の作曲家
フェリックス・ブルーメンフェルトが1898年に出版した練習曲。
無窮動にアルペジオを刻む様がブルーメンフェルトらしい作風で、
disperato(絶望的に)の指示と共に突っ切るコーダがこの上無く好きです。
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