東方遊島録 第10日目

帰国の途に就きます。

3:12、起床。
例によって滝のような豪雨です。
大気ってこんな量の水を含有出来るんだなあと感嘆させられます。
それで変な時間に起きてしまった
のではなく、早朝便に乗るのでこんな時刻に起きました。
予約しておいたシャトルバスで空港へ向かいます。
安い乗り合いタイプにしたけど、
深夜帯だからか結局往復とも利用者は僕一人だったな…
ただただ安くマイクロバスを使わせただけになってしまった。


早朝のFaleolo国際空港(ファレオロ国際空港)。
ちゃんと土産物屋や食堂があります。
何て立派な国際空港なんだ…(感覚麻痺)

7:20発QF198便に搭乗。
機体を拝める瞬間が一切無かったので写真は無しです。

さらば、サモアよ…!
混んでいて通路席にされたので写真は無しです。
機内食で生の林檎を丸のまま1個出されて
Outback(アウトバック)の精神を感じさせられました。
というか、林檎にドライフルーツにフルーツポンチにフルーツバーって
どれだけフルーツを食べさせたいんだ…

(以降、豪州東部時間UTC+10.0h)


9:53、Brisbane空港に到着。
出張(2023/11/25-29)以来半年振りにやって来ました、
オセアニアの盟主オーストラリア連邦です。
まだ1年経っていないので電子ビザETAがまだ有効です。


4年振り(2020/2/9-10)のBrisbane(ブリスベン)。
太平洋諸国の玄関口になりがちな都市です。
前回はナウルからの帰りでしたね。
空港内を見てもあまり記憶が蘇らない…
日記を見返すと、4年前にもこの写真と全く同じ構図で
確かに写真を撮っているようなのですが。
取り敢えず、Brisbaneは見所が少ないという印象だけは残っている。


とはいえ、15時間も乗り継ぎ待ちがあるので空港を出ます。
Brisbane空港でスルーバゲージが出来ず、
荷物を預けられる場所も見付からなかったので
デカ重スーツケースを引き摺っての観光になりますが。
International Airport駅(国際線ターミナル駅)から
11:08発Gold Coast線(ゴールドコースト線)
Varsity Lakes(ヴァーシティ・レイクス)行きに乗車。
このダサフォントは覚えがあるぞ!
…僕のBrisbane空港の記憶はダサフォントだけなのか。


今回はBrisbane市街地を素通りして更に南へと進みます。
どうせなら新しい場所に寄りたいですからね。
Helensvale駅(ヘレンズヴェール駅)で
12:54発G-Link Broadbeach South(ブロードビーチ南)行きに乗り換え。


Cavill Avenue電停(キャヴィル通り電停)に到着。


やって来ました、Gold Coast(ゴールドコースト)です!
年配層では元・英国領のGold Coastと言うと
西アフリカの現・ガーナを思い浮かべる方が多いでしょうが、
豪州にもGold Coastがあります。
ここの名前の由来はやはり金の集積地だったから
ではなく、太平洋戦争後に不動産投資が活発になったことで
金が金を呼ぶ投機熱がこの地を席巻し、
「金の集まる海岸」でGold Coastになりました。
元の名前は「Brisbaneの南にあるから」で”South Coast”です。
Kiritimati Island(クリスマス島)で
London(ロンドン)だのParis(パリ)だの名付けた奴等と
同じ臭いがする。


Surfers Paradise(サーファーズ・パラダイス)という
パリピ過ぎる名前の場所。
ただでさえ陽キャの豪州でこんな地名を付けられたら
僕みたいな人間は生きていけない…


ただ、Surfers Paradiseと言う割にはサーファーが居ません。
サーフィン適地はSurfers Paradiseから少しズレたところだとか。
何故そっちの名前をSurfers Paradiseにしなかったのか。
あれですかね?
テニサーの主目的がテニスでないことがあるように、
サーファーの醍醐味もサーフィンではないとかそういう?


投資を吸い寄せる高層ビルが建ち並ぶSurfers Paradiseで
一際高いQ1 Tower(Q1タワー)に展望台があるので上ってみます。


超高速エレベーターに乗って地上230mへ。
こういうエレベーターのボタンって
地上階と展望階だけしか無いのが普通だと思うけど、
ここは地階から77階までほぼ全部ボタンがあるのか…


あっと言う間に展望台に到着。
高い!
何処までも続く砂浜に面して高層ビルが何本も屹立しています。


Gold Coastの特徴としてテナントビルは少なく、
今居るQ1 Towerも含めて住居ビルやホテルが殆どです。
熱海みたいなものでしょうか?


お値段は66階の部屋で250万AUD(約2.5億円)から。
もう売れてしまったようですが。
こういうのは高い方から売れるらしいですからね。


また、内陸部には運河が張り巡らされており、
それに沿って豪邸が建ち並んでいます。
地図ではPalm Jumeirah(パーム・ジュメイラ)みたいに見えますが、
実際にはちょっと分かり難いですね。


さて、今回このGold Coastに来るにあたっては
駅員さんの勧めによりフリー切符を買ってきているので、
万が一将来豪州の鉄道乗り潰しを狙う事態になることに備えて
G-Linkを乗り潰しておこうと思います。
Surfers Paradise電停(サーファーズ・パラダイス電停)から
16:10発G-Link Broadbeach South行きに乗車。


Broadbeach South電停(ブロードビーチ南電停)に到着。
折り返し16:24発G-Link Helensvale(ヘレンズヴェール)行きに乗車。
歩いて移動したので乗っていなかった
Cavill Avenue – Surfers Paradise間も乗り潰してG-Link完乗です。


Main Beach電停(メインビーチ電停)で下車して
16:50発704系統バスSea World(シーワールド)行きに乗り換え。


16:57、Sea Worldバス停(シーワールド バス停)に到着。


最後に人気の少なそうな砂浜を散策します。
スーツケースは…まあ気合いで…


夕暮れのGold Coast。
向こうの方に高層ビル群が見えます。
あれだけ海が近いと塩害対策とか窓拭きとか大変だろうな…
とか思ってしまうのは貧乏性でしょうか。


バス停の名前になっていたSea Worldはこの雄大な太平洋を表すもの…
ではなくて裏手にある水族館のことですが、
今日まで旅してきた太平洋の世界を感じるのに良い場所です。
こんな広大な太平洋の中の小さな島々にも
人々の営みがあるんだなぁ…


そろそろ夕食にします。
17:18発704系統バスHelensvale Station(ヘレンズヴェール駅)行きに乗車。


17:45、Labrador Senior Citizensバス停
(ラブラドール・シニア・シチズンズ バス停)に到着。


折角の沿岸部なので夕食は海鮮といきます。
魚屋がやっている食堂へ。


Sea Scallops(帆立フライ)とBattered Oyster(牡蠣フライ)と
Fillet of Fish(フィレオフィッシュ)。
流石は魚屋が新鮮な海産物を使っているだけあって美味しい!
揚げ油も酸化していないちゃんとしたのを使っているところが良い。
海外で食べた海鮮系フライの中で一番かも。
価格も(豪州にしては)安めなのが嬉しいですね。


このお店はLabrador Beach(ラブラドールビーチ)に面しているので
明るい時間帯なら海を望みながら食べることも可能です。
…何かえらく宣伝してしまいましたね。

それでは、空港に戻ります。
Labrador Senior Citizensバス停から
18:24発704系統バスHelensvale Station行きに乗車。
Helensvale駅で18:54発Gold Coast線
Domestic Airport(国内線ターミナル)行きに乗り換え。
逆向きのVarsity Lakes行きの表示を掲げて入線したから焦った。


無事Brisbane空港(ブリスベン空港)に戻って来ました。
荷物を預けて搭乗口に向かいます。


乗る便は深夜発なので寝過ごさないように頑張って起きます。
周りは一気にアジアな雰囲気です。

 

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