8:00、起床。
今日は移動日で予定がありません。
旅行代理店からも
「何日も動きっぱなしだし、飛行機の時間までのんびりしたら?」
と言われています。
ST(元・旭丘高)が聞いたら憤死しそう。
しかし、僕もそろそろ何もしないのに慣れてきたので、
波の音を聞きながらリラックスします。
キリバスの人々は何もしていないことについて寛容というか
せかせか動いていると「休んだら?」と言ってくるくらいなので、
「ここまで来て何もしないの?」なんて無粋なことは言いません。
唯一Wi-Fiが通じるManeaba(マネアバ)でのんびり。
贅沢な時間だ…
これは釣り客向けのツアーの案内?
朝6:30にホテルを出て16時まで釣り続けるんですね。
脱水になりそう。
波の音を聞き続けていたら、何だか海に入りたくなってきました。
ここって泳いでも大丈夫なのかな…
泳ぐなとも泳いで良いとも書かれていないけど…
足を浸けてみました。
気持ち良い!
昨日この天気だったら…と思わないでもないですが、
そうだったとしたら日焼けで死んでいそうなので
あれくらいが丁度良かったのかも知れません。
あの曇天で日焼け止めを塗りたくっていたのに肩がヒリヒリ痛いし…
晴天の下での海の美しさを撮れないかと
防水カメラで水中を撮ってみた図。
水中は思ったより曇天の時と変わりませんね。
もっと深いところに行って泳がないのかと言われそうですが、
ここは昨日のParis(パリ)と違って普通に外洋に面しているので
ちょっと沖に行くとこんな様子なんです…
サーフィンには向いていそうですね。
海から上がって浜辺を散策していたら、
何やら忘れられた石碑がありました。
何だろう…
「新たなミレニアム(千年紀)を祝う式典を記念して」…
ああ!地理の教科書の国際日付変更線のページに載っていた
初日の出を前に踊る女性のあれか!
前述の通り1995年から世界で一番進んだ標準時を採用している
Line Islands(ライン諸島)は、
世界で最初に21世紀を迎える場所として
一番東にあるCaroline Island (カロリン島)を
Millennium Island(ミレニアム島)と改名し、
新しいミレニアムを祝う式典を執り行ったことで有名です。
976年後には新たな石碑が隣に建てられるのでしょうか。
何だかんだで時間が過ぎたので昼食にします。
キリバス最後の食事はSoyu Chicken(醤油チキン?)。
他にもShashimi(刺身?)やSushi(寿司)がありましたが、
生物は流石に怖いので安牌を切りました。
それでは、空港に向かいます。
Cassidy国際空港(キャシディ国際空港)。
初見でこれが国際空港、
いやそもそも空港であると認識出来る人がどれだけ居るのか。
勿論、旅客ターミナルに売店は一切ありません。
制限区域内にも当然ありません。
でしょうね。
冷房も無い蒸し暑い待合室で
虚無の滑走路を眺めながら飛行機の到着を待ちます。
待合室でまさかのセネガル人団体と一緒になりました。
丁度Marché Sandaga(サンダガ市場、2024/3/22)で買った
あのセネガルTシャツを来ていたので意気投合し、
お互い微妙に話せるスペイン語でコミュニケーションを取りました。
彼等はKiritimati Islandでマグロを採っていたそうです。
これからNadi(ナンディ)、Singapore(シンガポール)、
Doha(ドーハ)、Abidjan(アビジャン)を経由して
遥々Dakar(ダカール)へ帰るんだとか。
次セネガルへ行く時は案内するとのことで連絡先も交換しました。
勉強していて良かったスペイン語。
フランス語の方がより通じただろとか言わない。
今から乗るのはHonolulu(ホノルル)から
Kiritimati Island(クリスマス島)を経由してNadiに向かう
これまた週1便のアイランドホッパーです。
Nauru Airlines(ナウル航空)がTarawa(タラワ)便を飛ばすまでは
長らくこれがKiritimati Islandにアクセスする唯一の手段でした。
その為、Kiritimati Islandの滞在時間は
1泊か1週間(か1週間の倍数)という極端な選択しか取れず、
そのことが来島難度をより高くしていました。
Nauru Airlines様様です。
Nauru Airlinesのお蔭で可能になった
Tarawa入国・Kiritimati出国の組み合わせ。
結局レアなのではないでしょうか。
組み合わせ以前にキリバス訪問自体がレアかも知れませんが。
16:20発FJ823便に搭乗。
隣に座ったトンガ人が驚くほどの巨漢で辛い。
その巨躯でB席を予約しないでくれ…
良い人だったけど。
さらば、キリバスよ…!
何もかもが発展途上ではあったけど、
人々の温かさが妙に嬉しい国だった…
行けなかったKiritimati Island南東部。
無人地帯となっているKiritimati Islandの南東部は
実は1956年から1962年にかけて米英の核実験場になっていました。
この不思議な斑模様の地形って
まさか核爆発で抉れたとかじゃないよね…?
島の外周を回ってLondon(ロンドン)とParisを結ぶ道も見えました。
いや、何処を通っているのか。
あれは確かにクロカンでないと行けないというのも分かります。
(以降、フィジー時間UTC+12.0)
20:00、Nadi国際空港(ナンディ国際空港)に到着。
懐かしい…(2020/2/2)
キリバスから来ると大都会に思えます。
実際、豪州やニュージーランドを別にすれば
オセアニアで一番栄えているのがこのフィジーですが。
中央太平洋の空を担うのがNauru Airlinesなら、
南太平洋の空を握るのがFiji Airways(フィジー航空)です。
今回はただの乗り継ぎなのでフィジーには入国しません。
22:15発FJ253便に乗り継ぎ。
最初間違えて違う搭乗口に行ってしまったのに
搭乗券を見せて確認しても素通りさせられて、
全く違う国へ飛ばされそうになりました。
発展してもフィジーは太平洋諸国なんだなぁとほっこりする一コマ。
(以降、アピア時間UTC+13.0h)
0:50、Faleolo国際空港(ファレオロ国際空港)に到着。
やって来ました南太平洋のサモア独立国、
その首都Apia(アピア)を擁するUpolu(ウポル島)です!
キリバスを主軸に旅程を組んだ際に
もう1ヶ国くらい捩じ込めそうな余裕が出来た為、
何処か面白そうな国は無いかと探して辿り着いたのがサモアでした。
思った以上に入国審査が厳しかった。
ちなみに、もう一つ最終候補まで残った国は
さっき危うく飛ばされそうになったトンガです。
このUpoluは世界最東端と呼べそうな要素が一つあって、
それは何かと言うと国際日付変更線までの距離が一番近いのです。
Samoa Islands(サモア諸島)はUpoluより東の島が
米領サモアとして米国の統治下に置かれており、
サモア独立国は関係の深いニュージーランドと同じ日付を、
米領サモアは本国の米国に合わせた日付を採用した為に
国際日付変更線が両国の中間、
即ちUpoluの東僅か30kmを通ることになったのです。
ただ、キリバスほど大幅な折り曲げではないため、
適当な世界地図だとサモア独立国も
米領サモアと同じ国際日付変更線の東側に描かれていたりします。
では、空港から宿へと向かいます。
Faleolo国際空港にはメールで事前予約出来るシャトルバスがあり、
各ホテルを回ってくれます。
嬉しいサービスですね。
時間が遅過ぎるからか貸切状態でした。
そして、こちらが辿り着いた宿。
暗くて分かり難いですが、壁が椰子の葉です。
扉も椰子の葉です。
屋根も椰子の葉です。
当然、鍵などは一切付いていません。
サモアの伝統的な家屋Fale(ファレ)の
スタイルを取り入れた部屋だとは聞いていたけど、
まさかここまでガチな感じだとは…
曲がりなりにも壁があるだけ
欧米化(?)されているのかも知れませんが。
今日はもう遅いので批評は明朝に回して寝ます。
ゴールデンウィークはまだ折り返し地点です。
コメント