7:06、起床。
今日は体調が優れなかったら
最悪ホテルでギリギリまで寝ているつもりでしたが、
自然と目が覚めたので観光します。
昨日とは打って変わって快晴のLisboa(リスボン)。
昨日この天気になって欲しかった。
市街地から見ると丁度海への玄関口のようになっている
Arco da Rua Augusta(アルコ・ダ・ルア・アウグスタ)。
「アウグスタ通りのアーチ」という意味の名前で、
日本では「勝利のアーチ」とか「凱旋門」とも呼ばれますが、
これは何かの戦争での勝利を記念して造られた門ではなく、
1755年のリスボン大地震からの復興を記念して造られたものです。
地震に対する勝利…と言えなくもないのかも知れませんが。
いや、その後のポルトガル帝国の没落を考えると
果たして地震に対して勝利したのかどうかも…
Arco da Rua Augustaの目の前にある
Praça do Comércio(コメルシオ広場)には
地震が起きた当時のポルトガル王José I(ジョゼ1世)の銅像が。
このだだっ広い広場、実は大地震前までは
Paço da Ribeira(リベイラ宮殿)が建っていた土地で、
その名残で今でもポルトガル人の多くは
ここをTerreiro do Paço(宮殿広場)と呼んでいるそうです。
Rio Tejo(テージョ川)沿いを歩きます。
潮風が心地良い!
Mercado da Ribeira(リベイラ市場)まで歩いてきました。
ここで朝食にします。
中はこんな感じ。
Mindelo(ミンデロ)のMercado Municipal
(メルカード・ムニシパル)に雰囲気が似ていますね。
これがポルトガル式?
Mercado da Ribeiraにはケーキ屋も多いので朝からキメていきます。
昨夜に続いてPastel de Nata(エッグタルト)です。
Café com Leite(カフェオレ)とPastel de Nataで迎える朝…良き。
そして、こちらが今朝の本命。
カステラの原型とされるPão de Ló(パン・デ・ロー)です。
ちなみに、「カステラ」という名前のお菓子はポルトガルに存在しません。
このPão de LóもPastel de Nataに比べるとマイナーなようで
売っているお店を見付けるのに苦労しました。
生地がトロッと半生でこれまた美味しい。
ポルトガルの卵菓子はハズレが無いですね。
おやっ、アフリカ大陸だ!(過剰反応)
「鱈とアフリカのお店」ってどういうコンセプトなんですかね。
こんな感じの店内でした。
本場のアフリカに行ってきたばかりなので買いませんでしたが。
Mercado da Ribeiraで朝食を摂ったら
次はAscensor da Bica(アセンソール・ダ・ビカ)へ。
集合住宅の1階にしか見えないこの扉に行列が出来ています。
扉が異常に大きいのでただの部屋で無いことは明らかですが、
中に何があるか分かるでしょうか?
正解はケーブルカーです。
Ascensor da Bicaとは「ビカのケーブルカー」の意味。
1892年開通で、Lisboaに3本あるケーブルカーの内最も新しい路線です。
誤植ではありません、最も「新しい」路線です。
他2本は1884年と1885年開通です。
流石は時代を遡るほど栄えていたLisboa。
最新ではありますが、最も有名な路線でもあるのでこれに乗ります。
Rua de São Paulo(サンパウロ通り)から
Largo do Calhariz(カリャリス広場)行きに乗車。
木製椅子に裸電球がレトロ感を醸します。
何年製なのかは良く分かりませんが。
扉はアコーディオンゲートでスカスカです。
そして通行人に近過ぎる。
EUの割に安全意識がガバガバですね。
行く人行く人皆スマホのカメラを向けてくるので
ちょっとした有名人にでもなった気分です。
いや、珍獣と言うべきだろうか。
中間地点で対向車両と行き違い。
カラフルな街並みの中を
海に向かって下りていく細身のケーブルカー。
絵になりますね。
標高を50m上げてLargo do Calharizに到着。
これくらいなら歩きなさいよと言いたくなる。
上った先にも路面電車が走っています。
こちらも味がありますね。
Lisboaの市電は黄色がイメージカラーなのでしょうか。
嘗てのJR西日本広島支社西武鉄道かな?
上った先の大通りを歩いていたら
良さげな古本屋を見付けたので入ってみました。
旧ポルトガル領の鉄道路線図とか時刻表とか無いかな。
CDも置いている…かと思ったらこれタイルか!
スペインタイルは良く聞きますが、
ポルトガルもタイル製造が盛んなんですね。
この古タイルを買って何に使うんだろう…
最後の観光スポット、Elevador de Santa Justa
(サンタ・ジュスタのエレベータ)。
1902年竣工でポルトガル最古のエレベータです。
最古のエレベータが建物の中じゃなくて独立型なのか。
勿論乗ろう…とはしたのですが、
あまりにも行列が長かったので止めました。
もう帰りの時間が近付いているので…
美食の国ポルトガルでの最後の食事へ。
ソフトドリンクの欄にSangría(サングリア)があったので
ノンアルコールなのかと思って頼んでみたら、
普通にガッツリ赤ワインで作られたSangríaでした。
ソフトドリンクとは?
滅茶苦茶酔ってしまった…
これにはお酒が合うので良しとしましょう。
Porco Ibérico(イベリコ豚)のPresunto(プレズント)、
即ち生ハムです。
昼からワインと生ハムとかイベリア過ぎる最高の昼食。
最後にお土産を求めてとあるお店へ。
このお店、何を売っているお店か分かりますか?
正解はイワシ缶です。
細かいことを言うと鱈のBacalhau(バカリャウ)とかもありますが。
ポルトガルってイワシ缶が有名なんですかね?
Sardine(サーディン)の由来になった
Sardegna(サルデーニャ島)なら分かるけど。
では、西を目指す旅もこれで終わりです。
極東の祖国に帰りましょう。
Baixa-Chiado駅(バイシャ=チアード駅)へ。
13:48発Verde線(ヴェルデ線)Telheiras(テリェイラス)行きに乗り、
Alameda駅(アラメダ駅)で14:07発Vermelha線(ヴェルメリャ線)
Aeroporto(空港)行きに乗り換え。
我々としては異例なくらい余裕を持って
飛行機出発予定時刻の2時間以上前に
Humberto Delgado空港(ウンベルト・デルガード空港)に到着。
普段からそれくらい余裕を持って行動しろって?
時間が余ったのでPastel de Nata(エッグタルト)。
早めに空港に着いてのんびりするのも良いものですね。
では、そろそろ搭乗口に行きますか。
…って、出国審査が免税店ゾーンの後にあるのか!
同じ間違いを犯しているのか、
「時間が無いんだ!先に行かせてくれ!」
と訴える人達がそこそこ居ます。
で、全員係員に制止されています。
ポルトガルってそういうところは意外と厳格なんだな…
早めに来ていて本当に良かった。
せっかちなTurkish Airlines(ターキッシュエアラインズ)なので
また置いて行かれないか心配でしたが無事でした。
16:20発改め17:15発TK1760便に搭乗。
さらば、ポルトガルよ…!
ポルトガル食い倒れの旅とかもしてみたくなったな…
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