白馬岳 第2日目


4:30、起床。
天気予報では天気が不安でしたが、
今のところ悪くはなさそうです。
ただ、午後から崩れる予報なので早めに発ちます。


昨日も登った白馬岳山頂を経由します。
今日の方が天気が良さげ?
昨日登った意味が無かったとか言わない。


白馬岳東壁のカール。
大雪渓以外にも幾つもの雪渓があり、
それらが白馬沢、そして姫川へと雪解け水を供給している様子が
手に取るように分かります。


今日はここから更に北へと稜線を伝っていきます。
泊まりがけレベルの長距離山行の醍醐味と言っても良い稜線歩きです。
ここまでの辛い登りが報われる最高の眺めが…


…楽しめるはずなのですが、
ガスが出てきてしまいました。
まあ、雨さえ降らなければ…


三国境に到着。
信濃、越中、越後の境界です。


富山・新潟県境に沿って朝日岳へと向かう方面。
眼下には一般登山道の通じていない長池も見えます。
朝日岳もいつか登ってみたいな…
今回は長野県内へと歩を進めます。


稜線を進んでいくとガスが風に吹き飛ばされてきました。
パッと見雪山っぽさもあって幻想的な雰囲気。


そして振り返ると白馬岳の勇姿が!
美しい…
最高のタイミングで晴れてくれました。
晴れたら晴れたで写真撮影会が始まってしまって中々進めない。


小蓮華山(標高2,766m)に到着。
このメチャ重そうな鉄剣は歩荷の人が担ぎ上げたのでしょうか。


この付近は白馬連山高山植物帯という
特別天然記念物の表記が地図にあるだけあって、
色とりどりの高山植物が楽しめます。
これはチングルマ(の実)です。
そして、写真撮影の為に落ちていくペース。


白馬大池が見えてきたところで再びガスり始めました。
ちょっとガスっているくらいの方が
歩行ペースの意味では良いのかも知れない…
豊富な雪解け水のお蔭で
稜線直下とは思えないくらい満々と水を湛えた白馬大池。
池畔の大池山荘も雰囲気が良さそうですね。


ここからはかなり大きな岩がゴロゴロ転がった道になります。
白馬大池を造った噴火の名残でしょうか。


この山行最後のピーク白馬乗鞍岳(標高2,469m)を通過。
下から登ってきた中学生達の引率教諭が
「そろそろ雷がありそうだから早めに行くぞー」
と声を掛けています。
出発を早めて正解でしたね。
我々も急いで下山します。


白馬山荘のスタッフが言及していた雪渓が現れました。
距離は30mかそこらですが、かなりの傾斜です。
まあ、がっつりステップが刻まれているので
アイゼン無しでも普通に通過可能でしたが。
雪渓があると如実に涼しくなりますね。


岩から岩へと伝うように下りていきます。
こちらから登るとまた白馬岳の印象が変わりそうですね。


良く見ると、幾つかの岩には人工的に切り出した跡が。
こんなところで切り出してどうやって搬出するんだ…?
ただ登山道を整備するだけの目的でしょうか。


湿原まで下りてきました。
大池があって湿原があって、
本当に水の豊富な山ですね。


そして、11時過ぎに栂池自然園に到着。
無事に下山しました。
新入部員の方々が強力だったお蔭で予定より早めに下山出来ました。
いやー、爽快な山だった!
天気も保ってくれて大満足です。


ここからはロープウェイとゴンドラを乗り継いで下ります。
混雑で大分待たされるんじゃなかろうか…
と危惧して30分並ぶ前提で行程を組んでいましたが、
実際にはあまり人が居なくてすぐに乗れました。
今年は登山者が多いと聞いているし
実際に山小屋の予約もかなり取り難かったけど、
何故こんなに空いているのだろう…


予定より早いバスに乗れたお蔭で
温泉に入って締めのラーメンも食べられました。
ラーメンの方は早食い競争みたいになってしまいましたが。


この後は大糸線直通の特急あずさで帰りました。
皆さんに小屋泊山行を楽しんで頂けたようで何よりです。
この調子でステップアップしていって、行く行くは…

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