箱根越え

神奈川県西部に住んでいてドライブ好き
となれば、やはりあそこに行くのかと良く訊かれます。
僕の最大の目的地は静岡県なのですが、
だからと言って行かない訳ではありません。


という訳でやって来ました、
日本一有名な峠、国道1号箱根峠です。
ただ、特に箱根新道だと交通量が結構多い上に
日本の大動脈なだけあって整備が進んでいるので、
峠道の醍醐味を味わえるという感じでもありませんね。


そのまま静岡県に抜けて函南町にやって来ました。
伊豆半島の入口としても知られる町です。
昼食には海鮮を。


快晴なのでそのまま伊豆半島北西部をドライブします。
これこそ僕の求めていたドライブコース!
やはり伊豆は良い。
箱根や函南にはそれなりに観光客が居ましたが、
戸田まで来るとグッと人が減ります。
皆伊東や下田の方に向かうのでしょうか?


まあ、そうしてくれた方がこの絶景を思う存分楽しめるので良いですね。
伊豆半島の沿岸部で唯一国道が通っていない戸田周辺は、
伊豆半島の中で最も綺麗な富士山を望める地域でもあります。


相模湾より更に一段上の美しさを誇る駿河湾に魅せられて
御浜岬でちょっと車を降りてみます。


御浜岬は戸田を庇うような格好の砂嘴になっており、
天然の良港となった戸田港の湾内には多くの漁船が碇泊しています。


砂嘴の真ん中を貫く遊歩道には紫陽花が咲いています。
海に良く合う青い紫陽花です。


遊歩道を進んでいくと
駿河湾深海生物館なるものを見付けました。
確かに、駿河湾は深いことで有名だけど、
こんなに小さな施設で水族館…?
竹島水族館(2020/8/22)の更に4分の1くらいしかないように見えるけど…


いや、そもそも水族館じゃないんですね。
深海生物の標本がずらりと展示されている施設でした。


昔ながらのホルマリン漬けなのか
どれも日焼けしたような色合いです。
でも、深海だと色が付いていても真っ暗で意味が無いし、
案外元々こんな感じで変わり映えしない色合いなのかな?


戸田と言えば一番有名なのはやはりタカアシガニ。
成体は脚を広げると4m近くにもなる
世界最大の節足動物ですが…


幼体の時はこんなその辺の蜘蛛みたいな小ささです。
200日も経ってまだ10cmあるか無いかなのか…
4mになるまでには一体何年かかるんですかね?
一説によるとタカアシガニの寿命は100年を超すとか。
飼育環境下では5年くらいが精々らしいですが。


令和3年に新種として認められて話題になった
ヨコヅナイワシの標本もありました。
セキトリイワシ科の中で一番大きいからヨコヅナ、
とかいう日本でしか通じない命名法でも話題になりましたね。
何を思ってこのドデカい魚をイワシと名付けようと思ったのか。
ただ、所謂普通の鰯(マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシ)とは
目からして違うので全然別の生物です
(普通のイワシ→ニシン目、ヨコヅナイワシ→ニギス目)。


展示されている深海生物の中では
個人的にこのニホンヤモリザメが一番刺さりました。
魚類にありがちな真丸の目じゃなくて
ちょっと気怠そうな目が妖しい。
小さな資料館でしたが面白かったです。


この後は箱根新道と小田原厚木道路経由で帰りました。
東名高速道路の通行料金の高さを鑑みると、
これが伊豆から松田への最もコスパが良い経路だろうか…

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