今日はエクアドルを発つ日です。
6:00に起きて身支度を済ませ、
朝食を食べに中心街へ出ます。
昨日は7時にはもう少しお店が開いていた気がするのですが、
今日は観光客向けというよりは
地元民向けのローカルなお店しか開いていません。
平日だからでしょうか。
という訳で、半露天の思い切りローカルなお店で朝食。
Encebollado Entero(エンセボジャード・エンテロ)です。
ユカやらタマネギやらが入った魚(トラウト?)のスープで、
パクチーさえ無ければ完璧と言えるくらい美味しい。
しかし、実際にはパクチーが入っているので…
画竜点睛を欠くとは正にこの事。
それでは、Amazonas(アマゾナス)社のバスに乗って
Quito(キト)へと戻ります。
時刻表通り8:00ピッタリに出発。
山道を結構な速度で飛ばします。
が、その一方でその辺の道端で客扱いをしたりと
急いでいるんだかいないんだか良く分からない運用です。
というか、Tungurahua(トゥングラワ県)は
フリー乗降禁止なのかと思っていたけど、
別にそういう訳でもなかったのか…
車内ではコメディ映画やギャング映画も上映されます。
日本ならR-15とかR-15Gの指定を受けそうな映画を
小学生も居る中流すのは流石南米といったところでしょうか。
11:32、Terminal Terrestre de Quitumbe
(キトゥンべ・バスターミナル)に到着。
これが南米の首都のバスターミナル…?
そこらの空港より清潔感があって真新しい施設です。
雑然とした雰囲気は一切ありません。
つい最近建て替えられたのでしょうか。
しかし、タクシー乗り場と書かれている場所には
タクシーどころか人が全く居ません。
近くに居た駐車料金の徴収係の人に訊いてみたら、
この綺麗な出入口の反対側にある
雑然としたタクシー乗り場まで連れて行ってくれました。
治安上の理由から写真は撮りませんでしたが、
南米らしさが残っていたのはちょっと嬉しい。
Terminal Terrestre de Quitumbeは
Quitoの南の外れに位置している為、
中心街までは結構な距離があります。
専用レーンを走るBRT的なバス路線もありますが、
かなり混んでいるのと治安面の不安もあるので
タクシーを使った方が無難です。
強盗が出ることで有名なPanecillo(パネシージョ)。
車内からなら安全に写真が撮れる
と思っていたら、運転手さんから
「ここではカメラを隠しておいた方が良い」
と注意されました。
やっぱりそういう区域なのか…
というか、車内でさえ完全に安全ではないのか…
Quito市街を素通りしてMitad del Mundo(世界の中心記念碑)に到着。
「世界の中心」とは勿論、
エクアドルの国名の由来にもなっている赤道のことです。
この黄色い線が赤道を指しており、
北半球と南半球に片足ずつを置いて
記念写真を撮るのが恒例…
なのですが、実はこの黄色い線は本当の赤道からは
幾分ズレているそうです。
記念碑の内側は資料館兼展望台となっているので入ります。
資料館ではエクアドルの様々な地域について学べます。
今回巡ったRegión Sierra(山岳地方)だけでなく…
エクアドル最大の都市Guayaquil(グアヤキル)を含む
Región Costa o Litoral(沿岸地方)、
(ところで、どなたかスペイン語強者の方
costaとlitoralの違いをご教授下さい)
そして未開の地Región Amazónica(アマゾン地方)と、
全く様相を異にした地方が存在します。
後はIslas Galápagos(ガラパゴス諸島)もありますね。
もっとエクアドルの色んな地方も見てみたいものです。
ただ、今回はその時間が無いのでエクアドルはここまでです。
タクシーでMariscal Sucre国際空港
(マリスカル・スクレ国際空港)へ。
18:05発AV8376便に搭乗。
さらば、エクアドルよ…!
想像以上に皆フレンドリーで楽しい国だった。
治安当局の力が及び難く、
基本的に治安の悪い国境地帯を飛び越えます。
何か森が燃えているけど、
ただの山火事か、焼畑か、それとも…
(以降、コロンビア時間UTC-5.0h)
19:32、El Dorado国際空港(エルドラド国際空港)に到着。
コロンビア共和国の首都Bogotá(ボゴタ)です!
ボリビアのLa Paz(ラパス、2016/2/26)、
先ほどまで居たエクアドルのQuito(キト)に次いで
世界で3番目に標高の高い首都です。
これで世界4位まで制覇ですね
(4位はエチオピアのAddis Ababa(アディスアベバ、2017/2/18-19))。
麻薬王Pablo Escobar(パブロ・エスコバル)を生んだ国であり、
西側諸国が援助する政府軍、東側諸国の援助する極左ゲリラ、
上記2勢力に対抗して結成された極右民兵組織、
そこに麻薬カルテルが絡んだ泥沼の内戦が
1964年から60年近くに渡って続いています。
正視に耐えない凄惨な事件が頻発し、
一時期は世界一治安が悪いとまで言われていましたが、
近年は治安当局の努力により劇的に治安が回復し、
今ではその豊かな文化資源が再評価されています。
が、まあ治安が回復したというのは
戦争状態と比較してのことなので一人旅は怖い…
というのが、今回頑張って同行者を募った最大の理由です。
Mariscal Sucre国際空港に比べると
非常に混雑の激しい入国審査の列
(の割に審査自体はガバガバ)を抜けて、
無事にコロンビアに入国しました。
麻薬探知犬の数が凄い。
空港施設自体は真新しく綺麗ですが、
“Por su seguridad tome sólo taxis autorizados”
(安全の為、公認タクシー以外は使わないで下さい)
という注意書きが治安の悪さを物語っています。
これでも安全面には相当気を遣っているので、
Bogotáでは五つ星ホテルを予約して送迎も頼んでいます。
安全面に気を遣うならそもそもコロンビアに行くな?
空港から延びるAv. El Dorado(エルドラド通り)は
国際チェーンのホテルが建ち並び、
米国と比べても遜色無いような様子ですが…
一歩街中に入ると途端に通りの様子が様変わりします。
これまで危険とされる都市を幾つも巡ってきましたが、
その中でも頭一つ抜きん出た異質さがあります。
通りに誰も歩いていないのです。
田舎町でそもそも住民が少ないとかならまだ分かります。
都市圏人口1,000万人超の超大都会のど真ん中で
丑三つ刻でもないのに人影が無いんです。
どの建物も開口部という開口部全てに頑丈な鉄格子が嵌められ、
夜に一歩でも外を出歩いたら即刻殺される雰囲気を感じます。
壁は勿論落書きだらけ。
運転手は「あそこはサッカー場なんだよ〜」
などと呑気に案内をしていますが、
正直こちらとしては気が気ではありません。
無事にホテルに到着。
ホテルは治安が良いとされる地域にあるので、
この時間帯でも出歩いている人達が居て
先程の街区とは大違いです。
とはいえ、この地区も強盗が出ない訳ではないそうですが…
だって、ホテルの窓から見える通りが
もうこんな様子ですからね。
日が昇るまで出たくない。
が、夕食はどうしたら良いだろうか…
怖いのは山々ですがお腹がペコペコなので、
必要最小限のお金とスマホだけを持って
大通りに面した隣のハンバーガー屋へ。
店内は日本と変わらない雰囲気…
と見せ掛けて、物々しい警棒を引っ提げた警備員が
常に監視の目を光らせています。
Uber Eats的なサービスも存在するようですが、
配達員が強盗である可能性を考慮しているのか
警備員が仲介する形を取っています。
滲み出ている部分だけでも強烈過ぎる…
やっとの思いで手に入れた夕食は美味しい。
初っ端が強烈なジョブをかまされてビビりまくりだけど、
日が昇ったら治安が改善していると良いなぁ…
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