5:00、起床。
昨日のガスりようが嘘のような晴れ模様です。
雲海になっている様子を見るに
下界はまだ天気が悪そうですが。
出来れば御来光を拝みたいところでしたが、
甲武信小屋の朝食は5時半なので無理でした。
早朝の樹林帯を登っていきます。
稜線に出ると雲海の向こうに富士山が顔を覗かせていました。
良いですね!
小屋の主人も写真撮影に来ています。
ただ、ご主人が撮っていたのは富士山ではなく
尾根から流れ落ちる滝雲の方でした。
曰く、これだけ見事な滝雲は滅多に見られるものではないとか。
写真でもその流れが感じられる…でしょうか。
昨日は全然見えなかった甲武信ヶ岳山頂からの展望。
日本百名山の内43座がここから見えるとか。
僕は山座同定が苦手なのでどれがどの山か分かりませんが…
来た道をピストンするというのも華が無いので、
十文字峠経由の周回路を取ることにします。
甲武信ヶ岳からちょっと下って登り返して…
三宝山(標高2,483m)に登頂。
昨日言及した埼玉県の最高峰です。
この山頂は長野県川上村にすっぽり含まれているので、
埼玉県の最高地点は山頂から10mちょっと東に行ったところですが。
とはいえ、3つ全ての日本アルプスを擁する長野県からすれば
ぶっちゃけどうでも良いピーク(川上村の最高峰ですらない)なので、
「別に埼玉県ってことでも良いよ」とか思っていそうです。
ゴツゴツした稜線を進みます。
岩が大きく飛び出している場所では
周囲の梢の上に出られるので眺望が得られます。
対して全く眺望の無い三宝山…
進んでいくと、一際目立つ岩峰が現れました。
あの上に登ってみたい!
かなり危険度の高い岩峰のようで、
道標からはその存在が抹消されていました。
しかし、そうなると却って燃えるのが性というもの。
ストライサンド効果ですね。
どうにか登頂出来るルートは無いか、
濃霧の中岩場を読んでいきます。
この感じなら行ける気がする…
ボルダリングの技術を思い起こして慎重に攀じ登っていきます。
良し!武州白岩山北峰登頂!
判読不能なほどに風化した小さな石柱と木柱が
1本ずつ立っています。
地図に標高が載っていないので、
三角点は設置されていないようです。
先輩は途中で断念していました。
ちょっと優越感(お山の大将)
まあ、会社の登山部で遭難でもすると大変なことになるので
大分問題行動なのでしょうが…
岩場欲を満たせたので霧に煙る稜線を進みます。
武州白岩山以外にも結構鎖場のある稜線です。
普通に稜線だけでも岩場欲は満たせるかも。
十文字峠に到着。
ここで稜線歩きは終了です。
下山路に入る前に十文字小屋でキノコうどんを頂きます。
霧で冷えた身体に沁み渡りますね…
下山するまでにまた冷えるだろとか言わない。
嘗ては信濃と武蔵を結ぶ街道だったという道を下っていきます。
こちらの方が紅葉が進んでいる?
千曲川を渡れば…
毛木平に下山しました。
という訳で、1泊2日の甲武信ヶ岳山行でした。
登山口の駐車場でボディーカバーを被せている謎の車がいますが、
あれが僕のS2000です。
折角なので周辺の観光でもしようと思い、
観光案内の看板を見たら川上犬なる存在を見付けましたが、
残念ながら犬舎は休業中のようでした。
マンホールにも川上犬が描かれていますね。
川上村の人口を鑑みるに、
このマンホールも結構レア物なのでは。
この後は信濃川上駅で皆さんと別れ、
山梨県でほうとうを食べてから帰りました。
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