今日から三連休。
またしても山に行きそうな空気が醸成されていますが、
今回は山ではなくて海に行きます。
今度こそ三度目の正直を果たす時!
僕は執念深いのです。
という訳で、二度も台風に阻まれた沖縄本島にやって来ました。
関東はいきなり冬になったかのような気温低下ですが、
こちらはまだ先週の関東の気温を引き継いでいます。
さあ、お預けを喰らっていたあれやこれやを実行しましょう。
まずは11:02発ゆいレール てだこ浦西行きに乗車。
おもろまち駅から先が個人的な未乗区間、
首里駅から先は令和元年に延伸開業した区間です。
開業を後回しにされた区間だから
ちょっとは鄙びるのかと思っていましたが、
相も変わらぬアパート林立地帯が続きます。
那覇市ってこんなに人口が多かったのか…
人口密度はあまり減らないものの、
地形は着実に面倒臭くなっているようで、
モノレールは上下左右にうねっています。
11:41、てだこ浦西駅に到着。
これで沖縄県の鉄道は完全乗車です!
…ゆいレール一本だけですが。
行き止まりの頭端式ではなくて、そこはかとなく
更なる延伸の可能性を匂わせるてだこ浦西駅。
「てだこ」というのは琉球語で「太陽の子」の意味だとか。
駅前には巨大な立体駐車場があるのみで、
現状ではコンビニの一つもありません。
こんなところで降ろされても…感が凄いです。
立体駐車場の存在からも明らかな通り
この駅は沖縄自動車道で北中部からやって来た人が、
那覇市街の激烈な渋滞を避けるべく
パークアンドライドをする為に設けられているので、
部外者にとってはほぼ用無しの駅です。
那覇市街の渋滞緩和が目的なら、
観光客向けにもレンタカー屋の一つや二つ建てるべきでは。
ゆいレール完乗という重大タスクをこなしたら、
おもろまち駅まで戻って今度はバスに乗ります。
12:25発228系統読谷おもろまち線読谷向けに乗り換え。
沖縄では「行き」ではなくて「向け」なんですね。
(正式な最終目的地というよりも
皆が良く分かる地名で方面を示すものらしい。)
沖縄県は愛知県なんか目じゃないくらいの超車社会。
その為、観光客も十中八九レンタカーを借りるか、
さもなくばツアーに参加するのが普通です。
しかし、今回はそこを敢えて
(一日乗車券が安くなっていたので)路線バスで巡ります。
那覇空港の観光案内所で購入する時に
「このパスは高速バスに乗れなくて
下道の路線バスだけになるので時間が掛かりますよ?」
と脅されたけど、割引までして売りたいのか
本当は売りたくないのかどっちなんだ…
13:58、読谷バスターミナルに到着。
磯の香りが漂っています。
読谷村はスポーツファンには冬期キャンプ地として
その名が知られているそうですが、
僕のお目当ては勿論それではありません。
耳慣れない蝉の声を背景に炎天下を歩きます。
目的地はあまりメジャーな観光地ではないのか、
バスで来る数寄者なんて居ねーよということなのか、
最寄りのバス停(と言っても2km離れている)は
土休日運休のコミュニティバスしか通っておらず、
土休日の場合は4km離れた読谷バスターミナルから
ひたすら歩くことになります。
40分ほど歩いて荒波の打ち付ける残波岬に到着。
今日はそんなに風が強いようにも思えないけど、
それでもこの荒れようなのか…
残波岬の名前の由来は不詳だそうですが、
荒波の擬音(ザッパーン)じゃなかろうかと予想。
平常時でこれなのだから台風の時はと言うと
想像すら難しい力が働くようで、
この50トン以上あるという巨岩は
平成2年の台風21号で海から巻き上げられたのだとか。
そんな荒れ狂う岬に屹立する孤高の白塔、
残波岬灯台こそ今回最大の目的地です!
もうお分かりかと思いますが、
この灯台は全国16の登れる灯台の内の一つです。
これで15基目の登頂です!
遂にリーチとなりました。
大分後回しにしてしまった上に
わざわざ公共交通機関縛りで来たので、
何だかやけにアクセス困難な場所に見えるかも知れませんが、
実際には16基の中でも相当市街地に近い部類に入ります。
実はすぐそこに見えている大きな白亜のホテルへは
那覇空港から空港リムジンバスが出ているので、
それを使えばレンタカー無しでも余裕でアプローチ可能です。
ただ、流石にそれは公共交通機関と呼んで良いか怪しいので…
灯台を登り終えて併設の資料館を見ていたら
個人的に気になる情報を見付けてしまったので、
灯台の隣にある残波岬公園にも寄ってみました。
この何を越える訳でもない歩道橋(滑り台ではない)、
一体何か分かりますか?
正解は廃線跡です。
廃線と言っても足漕ぎ式の遊具ですが。
良くこんな超マニアックな情報を、
それも公園とはそこまで深い関わりが無さそうな
灯台の資料館に載せたものだな…
最大目的を達成したらウィニングランです。
川平バス停から16:02発48系統石川読谷線石川向けに乗車。
実は土休日もバスが発着するバス停の中で
最も残波岬灯台に近いのは600mの差でこの川平バス停です。
那覇側からアクセスする場合は
読谷バスターミナルの方が遥かに便利ですが。
ルネッサンスリゾートホテル前バス停で
16:15発120系統名護西空港線名護向けに乗り換え。
実はこの乗り換えはダイヤ上では不可能なものです
(先程の48系統の到着時間が16:17の為)。
しかし、さっき乗っていたバスが3分遅れだったのに対して、
このバスは遥々那覇空港からやって来て
遅延が12分まで積み増していた為に
不可能な乗り換えが可能となったのです。
これだからバス乗り継ぎの旅は敬遠されるんだよな…
16:45、万座ビーチ前バス停に到着。
時空を越えた乗り継ぎが実現したことによって
少し時間に余裕が生まれたので、
バス停近くにあったパーラーでマンゴーパフェを頂きました。
南国感。
やって来たのは万座毛です。
何だかあまり綺麗な情景が浮かばない名前ですが、
「毛」というのは草原を表しているそうです。
このビジターセンターで入園券を買って中に入ります。
これが万座毛です。
広がる草原…が断崖で海に落ち込んでいます。
グレートオーシャンロード(2022/8/12)をちょっと思い出します。
昔は崖っぷちギリギリまで行けたんだろうなぁ
という雰囲気は感じさせますが、
ご時世なのか今は立入禁止です。
万座毛で日没を見ようかとも考えましたが、
那覇市街からかなり遠いので
遅くならない内に戻ることにしました。
国際通りでバスを下車。
コッテコテの観光地ですね。
絵に描いたような観光客向けの店しか無いな…
取り敢えず、ポケモンマンホールだけ見て撤退。
えらくボロボロになっていますね…
ウルトラムーンでお世話になったウインディ君が…
夕食は裏路地の食堂でチャンプル。
ほぼ玉ねぎと卵だけで下にはご飯が潜んでいるけど、
これもチャンプルなのか。
ザ・家庭料理という感じで和む味です。
値段と量の関係について那覇市は名古屋市の逆で、
値段が安い代わりに量もそんなに多くはないです。
ただ、お味噌汁が赤出汁系なのは嬉しい。
赤出汁勢力圏がもっと広まって欲しいですね。
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