斜里岳遠征 第4日目

7:00、起床。
たった半年で再訪した身で言っても説得力がありませんが、
知床半島はそう滅多に来られる場所ではないので
最終日の今日も観光します。


一切氷のないウトロ漁港。
この時期はサケ漁の全盛期です。
1隻の漁船が水揚げ作業をしていました。
という訳で…


今日の朝ご飯はルビーの如く輝くイクラです。
良き哉。


今の時期は道の駅のすぐ隣にあるペレケ川の河口でも
夥しい数の鮭を見ることが出来ます。
熊でなくても手掴みで獲れそうですね。


朝食を終えたら国道334号と北海道道93号で東へ向かいます。


知床五湖にやって来ました。
遊歩道を歩きます。
ヒグマ密度圧倒的日本一を誇る知床半島なので、
地上の遊歩道を歩く前にはビジターセンターで
ヒグマ対処法を学ぶことが義務付けられています。
最近のヒグマ目撃情報も教えてくれたのですが、
ここ1週間で10回くらい目撃されているとか。
流石に多過ぎでは…
ビクビクしながら歩きます。


強烈に鉄分を含んでいそうな紅茶色の水ですね。
斜里岳の沢も鉄分が多くて苔が生えないそうなので、
知床の水は鉄分が多いのでしょうか。


地上遊歩道は歩く前に講習を受けなければなりませんが、
それでは知床を訪れる大量の観光客を捌ききれないので、
講習不要の高架遊歩道というのもあります。
また、地上遊歩道は講習云々に関係無く
ヒグマが目撃されると数時間立入禁止になるので、
その場合も高架遊歩道でお茶を濁すことになります。


高架遊歩道から唯一見られる一湖。
この前の写真に撮っていたのは二湖です。
もうちょっとちゃんとした名前は無かったのか
と言いたくなってしまいますが、
実はここ、昭和50年代に地元営林署によって拓かれるまでは
原生林の中のただの湖沼に過ぎなかったので、
アイヌ語での地名すらまともに付いていなかったのです。


それが今や世界的観光地なのですから、
営林署の人達の先見の明は凄かったんですね。


日本最東端の羅臼岳も良く見えます。
実は今回の遠征では羅臼岳に登る案もあったのですが、
あまりのヒグマの多さに恐れをなして止めました。
でも、こうして見るといつか登ってみたくなるな…

いつまでも知床の清涼な景色を眺めていたいところですが、
そろそろ飛行機の時間が迫っているので
オホーツク海沿いを飛ばして網走に戻ります。


昼食はあの有名な北浜駅併設(というか内設)の喫茶店で
…食べようと思ったのですが、満員御礼でした。
今日は平日なのに…


仕方無いので、ホームから斜里岳にお礼と別れを告げて
昼食抜きで女満別空港に向かいます。


という訳で、4日間の斜里岳遠征が終わりました。
飛行機の距離の遠方まで登山をしに行くのは
同じ北海道の利尻山(2018/9/23)以来でしたが、
遥々やって来るだけの価値が十二分にある山でした。
沢登りに嵌まってしまいそう…
北海道の百名山には他にも渡渉必須の山があるので、
そっちも登ってみたいものです。

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