7:26、起床。
昨夜はST宅に泊めさせてもらったので帰ります。
バスと地下鉄を乗り継いで難波駅へ。
折角大阪に寄って直帰も勿体無い気がするので、
帰宅はSTに教えてもらった肉吸いを食べてからにします。
肉うどんのうどん抜きという代物です。
二日酔いの芸人が頼んだのが始まりだとか。
現在では卵かけご飯とのセットが定番になっているので
本末転倒の感はありますが優しいお味で美味しいです。
お昼のみの営業ですが、朝に食べたいですね。
難波駅にスーツケースを預けてきて身軽なので、
もうちょっとだけ寄り道してみます。
難波駅から12:13発南海本線普通和歌山市行きに乗車。
12:19、岸里玉出駅に到着。
普通列車しか停まらない小駅ですが、
変な位置にもホームがあるのにお気付きでしょうか。
殆ど存在を抹消されかけていますが、
実は岸里玉出駅からは南海汐見橋線という支線が延びています。
…いや、書類上正確には支線ではなく
南海電鉄の二大幹線の一つである南海高野線の一部です。
現在の南海本線と南海高野線(+汐見橋線)は元々
南海鉄道と高野鉄道という別の会社によって建設されており、
後発の高野鉄道は南海鉄道と競合してしまうとして
国が難波への延伸を許可しなかった為に、
南海鉄道の線路を越えて汐見橋へと路線を延ばしました。
しかし、合併後に南海本線が高架化する際
岸里玉出以南の高野線は難波へ直通する形に改められ、
岸里玉出以北は汐見橋線として完全に分離されました。
12:25発南海汐見橋線普通汐見橋行きに乗り換え。
12:31、木津川駅に到着。
大阪市内、それも難波から2kmという位置にありながら
「秘境駅」とされる特異な駅。
1日の乗車客数は100人にも満たず、大阪市内で最小。
名古屋市内で最も利用者数の少ない城北線の比良駅未満
(しかも、城北線は名古屋の北端をかすっているだけ)という、
大阪市民から見捨てられた駅なのです。
列車は30分に1本。
高野鉄道の本線だった時代の名残で複線ですが、
単線でも余裕で捌ける運行密度です。
廃止された側線も跨ぐ構内踏切。
この駅は元々紀伊山地で伐採した高野杉や吉野杉を
木津川の水運に載せ替える為に設けられたもので、
林業が盛んだった時代はこの駅も大いに盛り上がったそうです。
木津川駅外観。
駅裏ではお爺さんが錆びついた自転車に金槌を振るっていました。
これが駅前。
何と舗装すらされていません。
人気が無く大阪市内とは思えません。
木津川沿いの車道まで出てみましたが、
やはり人気はありません。
木津川駅の存在を示す案内は一切無く、
初見でこの先に駅があると見抜ける人は居ないでしょう。
駅云々以前に立入禁止に見えるのですが…
木津川側はスペースが無いだけかも知れないので、
駅の反対側にも行ってみます。
これはまた何と言う英才教育というか、
スパルタ教育な通学路…
駅の東側は団地などもあるので、
現在の木津川駅の主な利用者はここの住民でしょうか。
少し歩くと激安で名高いスーパーがありました。
イメージ通りの立地だな…
取り敢えず飲み物を買っておきました。
13:01発南海汐見橋線普通汐見橋行きに乗車。
13:04、汐見橋駅に到着。
がらんどうな駅構内。
利用者数とは不釣り合いなほど立派な駅舎は
高野鉄道のターミナル駅だった往時を偲ばせます。
殆ど案内されることもありませんが、
実は阪神電車とOsaka Metroの桜川駅とは隣接しています。
69年も先に開業した大先輩の汐見橋駅をガン無視して
全く別の駅名を付けたんですね…
こんな不遇な南海汐見橋線が何故生き永らえているかというと、
実は南海とJRを直通させるなにわ筋線が
元々はこの汐見橋線から延伸される計画になっていたからです。
それが実現すれば汐見橋線は長い時を越えて
再び一大幹線の座に返り咲いていたはずですが、
結局は南海本線の新今宮から延伸することが決定し、
汐見橋線の再興への道は閉ざされました。
汐見橋線の将来や如何に。
桜川駅で13:15発Osaka Metro千日前線南巽行きに乗り換え、
なんば駅で13:20発Osaka Metro四つ橋線住之江公園行きに乗り換え。
もう一つおまけに乗り潰しておきます。
住之江公園駅で13:42発Osaka Metro南港ポートタウン線
コスモスクエア行きに乗り換え。
個人的にはフェリーさんふらわあ(2019/11/29)のイメージ、
大阪南港のアクセス線です。
ニュータウンもあったんですね。
コスモスクエア駅で14:08発Osaka Metro中央線生駒行きに乗り換え、
阿波座駅で14:26発Osaka Metro千日前線南巽行きに乗り換え、
14:31、なんば駅に到着。
難波を拠点に回っていたので、
今回は新幹線ではなく近鉄で帰ってみます。
15:00発近鉄難波線特急ひのとり15列車近鉄名古屋行きに乗り換え。
東海道新幹線独占状態の東名とは違い
名阪は近鉄が新幹線相手に真っ向勝負を繰り広げていて、
名阪特急は非常に力が入っていることで有名です。
無料の大型ロッカーがあったり、
後ろを気にせずリクライニング出来たり、
設備は新幹線よりも大分良いです。
時間に余裕があれば大いにありですね。
時間は倍かかりますが。
17:08、近鉄名古屋駅に到着。
帰省しました。
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