僕は登山が大好きなのですが、
普通の国内旅行と違って登山はリスク管理的にも
どうしても同行者を募りたくなるものです。
これまで中学校の同期や、高校の同期や、大学の同期や、
大学院の先輩を唆して誘ってきましたが、
新しいコミュニティに入った今は
再び勧誘しなければならないでしょう。
という訳で、今日は会社の同僚を誘って登山に行きました。
今回参加してくれたのは4人。
僕のマイカーではトランクに詰め込んでも乗れないので
昨晩の内にミニバンを借りておきました。
早朝に某駅前に集合して中央自動車道で勝沼ICへ。
上日川峠までやって来ました。
ここから大菩薩嶺に登ります。
割と直前になるまで雨予報だったので
空いていないかと淡い期待を抱いていましたが、
普通に大混雑していました。
まあ、都心からのアクセスの良さと山自体のお手軽さを鑑みれば
これでも空いている方なのかも知れないけど…
暫くは樹林帯の緩い登りが続きます。
登山というよりはハイキングに近い勾配です。
というか、すぐ脇を林道が走っていてタクシーの姿も見えます。
福ちゃん荘を抜けて唐松尾根に入ると
林道と分かれて俄然登山っぽくなります。
登山初心者の人はちょっと大変そうですが…
振り返ればこの絶景です。
大菩薩嶺はとにかく富士山を美しく望める山として有名。
富士山に背中を支えられながら尾根を登ります。
しかし、あまりに綺麗でついつい振り返ってしまう…
絶景過ぎるのも考えもの(?)ですね。
稜線の雷岩までやって来ました。
この辺りは夕立になると雷が落ちるのでしょうか。
雷岩の上から見た景色。
富士山と甲府盆地が一目の下に収まっています。
絶景ですね…
ちなみに、上の写真では南アルプスとその中にある北岳、
つまり全国2位の山も見えています。
北岳(直線距離55km)の方が富士山(同44km)より遠いとはいえ、
結構な差があるように見えますね。
個人的には北岳の方が遥かに心惹かれるのですが。
皆さんも絶景に夢中です。
やはり山は良いですねぇ…
山頂でもないのに楽しみ過ぎじゃない?
と言われそうですが、
大菩薩嶺は山頂だとこんな感じです。
その為、登山書でも山頂の大菩薩嶺ではなく、
途中にある大菩薩「峠」を主要目的地として書いてあったりします。
では、その峠の方にも行ってみましょう。
本当に、山頂が一番景色が悪いという稀有な山だな…
何故山頂「以外」でこれだけ展望が開けているかというと、
雷岩から大菩薩峠にかけての稜線だけ
南側の斜面が綺麗に刈り払われているからです。
防火帯と呼ばれているので、
恐らくは甲府盆地で発生した山火事が
稜線を越えて延焼しないようにする為のものでしょう。
この賽の河原と呼ばれる場所などは
草さえ除かれて砂利地になっています。
…と思う一方で、植林してあるような跡も見受けられるので、
正直どういう管理をしているのか良く分かりません。
ちなみに、そこまでして山火事を防ぎたい稜線の対岸はこちら。
小菅村(2022/5/22)の猫の額ほどの集落の奥に
微かに湖が見えているのが分かるでしょうか。
あれは奥多摩湖です。
そう、実はここは多摩川の水源涵養林なのです。
その為、山梨県でありながら東京都水道局が管理しています。
東京都の飲料水の為に山梨県の稜線の木々を伐採するって、
流石東京都のやることは違いますね…
そんなこんなで山頂より有名な大菩薩峠に到着。
山頂よりもずっと人が多いので、
ここで引き返す人も一定数居るのでしょうか。
大菩薩峠からは登山道にあるまじき幅員の道を下ります。
まるで車道みたいな幅があると思いませんか?
車道ですからね。
何とここ、林道どころか山梨県道201号
塩山停車場大菩薩嶺線という立派な県道です。
幾ら幅員がちょっと広いとはいえ、
勾配は一丁前に登山道なのに自動車が走れるのか…?
と疑問でしたが、
同行者曰く実際峠の小屋に自動車が停まっていたそうなので、
本当にこの道を自動車が通行しているようです。
走っているところを見てみたいものだ…
そのまま平和裡に13時前下山し、
温泉に浸かってから東京へと帰りました。
皆さん山を楽しんでもらえたようで何よりです。
これで少しずつステップアップしていって、
ゆくゆくは今日見ていた北岳なんかに登れるようになりたいな…
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