宮古列島旅行 第4日目

5:45、起床。
宮古島は日本の中でかなり西に位置する為、
愛知県と比べて日の出の時刻が1時間近く遅いです。
宮古島の日の出を拝むべく最東端へと向かいます。


東平安名崎に到着。
宮古島の南東から触手のように2km近くも延びた岬です。
宮古島を代表する景色としても屡々登場します。


夜明け前の平安名埼灯台。
月も出ていますね。
月を背後に日の出を待ちます。
3月の日の出前でも寒くないのは流石南の島ですね。


6:43にご来光!
日本で最も遅い日の出の一つです。


寒くなく時間も遅いということでお手軽感があるのか、
初日の出でもない割にはかなり多くの人が日の出を望んでいます。
日の出初心者の方に是非。


日の出は無事に拝めたので、
一旦宿に戻って仮眠します。


仮眠を終えたら宮古島回りです。
まずはイムギャーマリンガーデンから。


自然の入り江の形をそのまま活かして造られた海浜公園で、
美しい宮古ブルーを陸からも楽しめます。


展望台から見下ろしたイムギャーマリンガーデン。
まるで箱庭のようですね。


外海側はこんな感じ。
何という美しい海…
ただ、海岸はゴツゴツなので海水浴は出来なさそうですね。


イムギャーマリンガーデンからは南海岸を走ります。
この辺りは何処までも断崖絶壁が続き、
海に下りることが全く出来ない…


…と思わせて実は下りられる道があります。
相当急な階段ですが。


ただ、下りたところで泳げる訳ではありません。
では、何の為に階段が設けられているのか?


水の為です。
ここはムイガーと呼ばれ、水が貴重な宮古島に於いて
淡水を得ることの出来る数少ない場所。
嘗ては島民の暮らしを支えていました。


今でも美しい水が断崖から渾々と湧き出しています。
あまり海沿いっぽくない光景ですね。


しかし、昔の人は重い水瓶を担いで
この断崖絶壁を毎日登り降りしていたのか…
それでも、天水に頼るよりは遥かにマシなのでしょうか。


そのまま南海岸を走っていたら東平安名崎に戻ってきました。
…と白々しく言っていますが、
ここは昼間に再訪しなければならなかったのです。


昼に見ると朝にも況して美しい海だ…
海が綺麗な景色を写真に収めようとすると、
あらゆる海岸線で歩みを止めることになって全く先へ進めません。


しかし、お目当ては海ではなく灯台。
実は平安名埼灯台、登れる灯台なんです!


という訳で、灯台スタンプラリーのスタンプを回収。
日本最南端かつ最西端の登れる灯台です。


灯台の上から眺める東平安名崎はまた一際美しいですね。
地図で見ても一目瞭然ですが、
東平安名崎はまるで触手のように細長く飛び出しています。
何故こういう形になったのだろう…


お次は島を一気に横断して伊良部大橋にやって来ました。
全長実に3,540m、
徒歩で渡るなら優に1時間は掛かるという日本最長の無料通行可能な橋です。


角島大橋と同じく橋の一部が大きく盛り上がっています。
宮古島だと船も大きいのか、
桁下高は角島大橋の1.5倍もある27mです。
多良間島へ向かうフェリーもここを潜るとか。


それでは、いざ橋を渡ります。


高さが27mもあるとまるで飛んでいるようですね。


伊良部島に渡ったら、そのまま細い入江水道も越えて
下地島へと渡ります。
地図で見るとほぼ一つの島に見えますが、
一応ちゃんと海で分たれている別の島です。


下地島の西海岸までやって来ました。
ここで何と言っても有名なのが…


下地島空港です!
スカイマークの那覇便にはギリギリ間に合わなかったか…


下地島空港は美しい砂浜に面した空港。
ただ、この空港にやって来る観光客のお目当ては砂浜ではなく…


滑走路17の進入灯です。
進入灯は滑走路への進入方向を示す為に
滑走路端から延びるライトの列で、
滑走路自体が既に海に少し突き出している下地島空港では
必然的に海の中へと延びています。


それだけなら同じ沖縄県の那覇空港や、
もっと言えば羽田空港でも同じことが言えますが、
ここは進入灯のすぐ近くまで立ち入ることが出来、
尚且つ眼下に広がる海の美しさが段違いなので
全国的に有名な飛行機撮影スポットとなっているのです。
ただ、離陸する飛行機だと
あっと言う間に上昇してこの写真のように豆粒になってしまうので、
基本的には着陸する飛行機を狙うことになります。
次の着陸は1時間後の神戸便か…
ここ、全く日射しを避けられるような場所が無いんだよな…


しかし、ここまで来て諦める訳にはいかないので
炎天下の中1時間待ちました。


下地島空港に進入するボーイング737。
漸く撮れました。
撮影地が無数にある撮り鉄と違って
飛行機は空港周辺のごく限られたエリアでしか撮れないので楽…
いや、オリジナリティを出すのが難しくて大変そうですね。


航空写真を撮れたついでにちょっとだけ下地島も観光します。


ぽっかりと口を開けた通り池。
地下では外海と繋がっており、
幻想的な光景を拝めるダイビングスポットになっています。
僕もライセンスがあれば潜ってみたいところですが…


ライセンスの無い僕は別の方法で海を感じます。
伊良部島はカツオが有名なので昼食に漬けカツオ。
良きかな。


次は牧山展望台へ。


伊良部大橋を俯瞰する絶好の展望台です。
まるで伊良部大橋を見る為に建てられたかのようですが、
牧山展望台は伊良部大橋より34年も前に完成しているので
これは全くの偶然です。
牧山展望台にとっては棚から牡丹餅?


他の島にも行ってみたいので伊良部島を後にします。


これまた長大橋が架けられた池間島。
宮古列島の中で最初に宮古島から架橋された島で、
池間大橋は平成4年に開通してから3年間沖縄県内で最長の橋でした。


実は池間島は中世まで伊良部島と下地島のように
細長い海峡で分断された2つの島だったのですが、
豪族が石橋を架けると土砂が堆積して島が合体したのだとか。
嘗ての海峡は現在池間湿原となっているので見に行ってみます。


未舗装路の先にあった池間湿原展望台。
展望台にしては低いですね。


展望台から見た池間湿原。
貴重な淡水の湿地帯なので多くの野鳥が飛来するそうです。
この展望台も主な目的は野鳥観測だとか。
僕のレンズではこの距離の野鳥を撮ることは無理ですが。


池間湿原のすぐ北、恐らくは嘗て海峡だった位置には
ビーチがあるので行ってみます。
人一人通るのがやっとの道を抜けると…


フナクス浜に到着。
ゴツゴツした岩に囲まれた中でこの区画だけが砂浜になっています。


例の小笠原の海底火山で発生した軽石が押し寄せていますね。
他の砂浜ではあまり見ませんでしたが、
頑張って除去したのでしょうか。
ということは、裏を返すとこのビーチは軽石を除去するほどの
需要が無いということになりますね。
通りで今日もガラガラ…


…ではなくて、撮影会に興じる謎の団体が居ました。
コスプレには見えないけど何の撮影をしているんだ?


気を取り直して宮古島に戻り、
池間大橋の隣にある西平安名崎に来ました。
東平安名崎は宮古島の東端なので、当然西平安名崎は西端…
と見せ掛けて北端です。
琉球語では「ニシ」が「北」を表すのですが、
沖縄県の多くの場所では発音がそのまま転写されて
「ニシ(北)」→「西」となってしまったのです。
ちなみに、琉球語で「西」は「イリ」です。


「イリ」とは太陽が「入る」から来ています。
正に夕焼けを眺めるのにピッタリですね。
…いや、ここはニシですが。


あれ?ここでも何か撮影会をしているな…
今日は宮古列島で撮影会の日なのでしょうか。
まあ、写真映えにはこの上無い土地だしな…


日が沈んだら夜ご飯。
多良間牛を食べられるというハンバーガー屋に来てみました。
が、多良間牛は残念ながら売り切れ…
代わりにツナステーキのバーガーにしました。
これはこれで美味しい!
というか、牛のパティより好きかも。
多良間島には悪いですが。

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