(無題)

北陸旅行第2日目。


おはようございます。
冬の北陸にあるまじき快晴だった昨日から一転、
今日は冬の北陸らしいぐずつき模様ですが、
和倉温泉総湯で朝風呂を浴びて出発です。


丁度途上にあったので寄ってみた雨晴海岸。
2年振りの再訪です。
良く見ると微かに立山連峰が見えていますね。


一応撮り鉄してみました。
なまじ向こうの方だけ雲が薄くなっている分
完全なる逆光になっていますね。
やって来たのがそもそも濃い色の観光列車
べるもんただったからというのもあるかも知れませんが。


往路は北陸自動車道で来ましたが、
復路は最短経路の東海北陸自動車道を走ります。
日本屈指の豪雪地帯を通る東海北陸道の冬は一体どんなものなのか…


トンネルに次ぐトンネルで、
トンネルを抜ける毎に雪が増していきます。


飛驒白川PAはこんな状態。
除雪だけでちょっとした工事ですね。


という事で、雪の白川郷にやって来ました。
1月の白川郷にしては雪が控えめ?
これは有名な城山天守閣展望台からの眺めです。


展望台併設の土産物屋にはアニメグッズが売っていました。
ひぐらしのなく頃にとはまた懐かしい…
雛見沢のモデルって白川郷なんですね。
アニメではヤバい風土病が蔓延している寒村って扱いだけど、
白川郷的にそれは良いのだろうか…


展望台から降りて白川郷の中にやって来ました。
重機の無かった時代にこれだけの雪を掻くのは
一体どれほどの重労働だったことでしょうか。


現代でも屋根の上に溜まった雪を下ろすのは手作業ですが。
急傾斜の合掌造りの重要性が分かりますね。
しかし、最近建てられたのであろう納屋などを見ると
普通の地域と殆ど変わらない傾斜の屋根になっています。
骨組みもそんなに頑丈そうには見えないし、
あれで白川の豪雪に耐えられるんだろうか…?


そう不思議に思っていたら、
雪がひとりでに屋根から滑り落ちる決定的瞬間を目撃しました。
どうやら、傾斜は大したことなくても
非常に滑り易い素材で出来ているようで、
これによって大量の雪が屋根に溜まるのを防いでいるようです。


今度は凍てついたモミの木が現れました。
青々とした葉が凍りついているのは不思議な光景ですね。
でも、何故雪ではなくて氷になっているのだろう?


無言で何かを訴える蛇口君。
アクセスしやすい氷瀑とかも割とこういうことがあるし、
そもそも白川郷はこれを売りにしている訳じゃないからな…


人工にしても手作業でこれだけの氷樅を作るのは大変ですね。
今日は気温が高いのか融けた水が滴っています。


合掌造りの中も覗いてみます。


寒い!
こんなに弱々しい囲炉裏の火で暖を取っていたのか…
こんな気温で寝られるのでしょうか。


現役時代もそうだったのかは分かりませんが、
2階より上は農機具置き場となっています。
母屋とは別に蔵を造らなくても
屋根裏(?)スペースが広いから幾らでも収納出来ますね。


この2階より上の場所では
囲炉裏の煙を通す為なのか湿気対策なのか
床板が透け透けになっています。
鎌とか落としそうで怖いな…


透けていない場所もあったので何かと思ったら
使用人の寝床がありました。
今風に言えばロフトでしょうか。
「主人より頭を上げないように天井が低くなっている」って
今だったらパワハラも良いところだな…


最上階。
豪華4階建てです。


これだけ巨大かつ急傾斜な茅葺き屋根ともなると
その葺き替えは大工事で、
集落の人が総出で葺き替え工事を行う
「結」という互助制度によって成り立っています。
これだけの人員を動員するとなると
資本主義経済に落とし込んだら数千万円は下らない工事だな…
ただ、現代では集落内で完結することは困難になってしまったので、
多くをボランティアによって補う形を取っています。


そろそろ身体が冷えてきたので白川郷を後にします。


帰る前に平瀬温泉で一風呂浴びていきます。
積もり積もった雪の中の露天風呂…
良いですねぇ…
車を買ったら秘湯巡りとかしたいものです。
後輪駆動車だと危ないかな。


東海北陸自動車道はまるで臭い物を避けるように迂回している
御母衣湖に沿った国道156号を走って荘川ICへ向かいます。
国道156号は御母衣湖の西岸、つまり荘川の左岸を走っていますが、
対岸に何やら横真一文字の筋が刻まれているのが見えるでしょうか。
あれは荘川林道と言って、その界隈では有名な廃道です。
気になるけど、ああいう道を走破したいと思ったら四駆のランクル、
でなくて、車体の小さい軽自動車のジムニー、
いや、更に小回りの効くオフロードバイクのセローでないと厳しいか…


なんてまだ見ぬ社会人の週末に思いを馳せながら
成人の日3連休の旅行は終わりました。

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