今日から三連休。
今流行りのオミクロン株の攻勢は目を瞠るものがあり、
審査会が終わったら彼処へ行くんだ…
なんて悠長なことを言っていたら
また緊急事態宣言が出て缶詰になりかねません。
審査会が迫っているのは事実ですが、
この機を逃す訳にはいかないのもまた事実。
ということで、急遽ドライブ旅行することにしました。
知多半島道路から名古屋高速道路を経由して
珍しく名神高速道路へ。
名神高速道路は一宮がいっつも渋滞している上に
そもそも知多半島から遠い位置を通っているので、
滅多に走ることが無いのですが、
今回の行き先的に使わない訳にはいきません。
米原JCTで北陸自動車道へ。
滋賀県はつい最近大雪で大変なことになっていましたが、
今日は穏やかな天気ですね。
トンネルを抜ける更に雪深くなっていきます。
福井県に入りました!
5ヶ月振りの再訪です。
再来年の敦賀延伸に向けて北陸新幹線の工事が進んでいますね。
福井県区間の並行在来線を受け継ぐ第三セクターは
今月の16日まで社名を公募しているそうです。
福井平野に入りました。
冬の福井県でこんな雲一つ無い快晴とは…
相当に珍しい光景ですね。
冬の北陸自動車道と言えば、昨年の正にこの時期に発生した
1,500台に及ぶ大規模立ち往生が記憶に新しいですが。
福井駅に到着。
北陸新幹線の延伸に備えて立派になっています。
ここで僕は一旦車から降り、
ちょっとだけ乗り潰しをすることにします。
10:55発えちぜん鉄道勝山永平寺線勝山行きに乗車。
9年振りのえち鉄です。
平野部の福井市街では殆ど雪は積もっていませんでしたが、
勝山永平寺線は谷筋を進むだけあって結構雪が残っています。
行く先には雲と見紛うほど純白の山が見えます。
この方角、そしてあの真っ白い山体…
白山か!
周りの山と比べても頭一つ抜きん出て白くて、
白山の名が伊達では無いことが分かりますね。
小舟渡駅付近からは勝山永平寺線の走る谷筋を形作った
九頭竜川が見えるようになります。
九頭竜線の愛称を付けられているのはJR越美北線ですが、
実は全線に渡って九頭竜川に並走しているのは勝山永平寺線の方です。
11:48、勝山駅に到着。
これにて福井県の鉄道は完全乗車しました!
勝山市はフクイサウルスを始めとして
数々の恐竜が発掘された恐竜発掘の聖地。
世界有数の規模を誇る福井県恐竜博物館もあり、
駅前では恐竜の像がお出迎えしています。
生物学弱者なので何の恐竜かは分かりません…
丁度お昼時なのでここで昼食にします。
勝山市は蕎麦が名物らしいので駅で教えてもらった蕎麦屋へ。
パッと見昭和の民家みたいですね。
店内は狭過ぎて感染防止の指針を満たせないとかで、
駐車場に仮の食事スペースが設けられています。
しかし、折角の好天なので外にあった長椅子で食べました。
越前名物だというおろし蕎麦です。
夏の料理っぽい気もしますが。
冬だからか思ったほど大根は辛くなく、
さっぱりと頂けるお味でした。
昼食の後は勝山市の山間部へ行きます。
民家の軒先に垂れ下がった氷柱が寒さの厳しさを物語っていますね。
やって来たのは平泉寺白山神社。
寺なのか神社なのか良く分からない名前ですが、
ここは車窓からも良く見えていた白山に向かう禅定道の越前馬場、
現代風に言うと福井登山口に相当する神社です。
多くの信者を有する白山登山はドル箱(千両箱?)であり、
平泉寺はその入山料や管理の権利を巡って
加賀の白山比め(口へんに羊)神社と
昔から血みどろの争いを繰り返していました。
江戸時代は平泉寺が利権を勝ち取ったものの、
明治時代になると廃仏毀釈の流れの中で
一転して白山比め神社が奪取して今に至ります。
その後、手取川で進められた砂防工事の作業道を転用した
砂防新道が最短経路の登山道として整備されると
登山者の殆どが石川県から白山に登るようになり、
今ではすっかり石川県の山のように扱われていますが、
江戸時代にはそうではなかったのです。
平泉寺白山神社は苔生した美しい山道が有名だそうですが、
この季節では全く分かりませんね。
木々の根元に付いた苔が辛うじて垣間見えるくらいです。
雪が積もっているとこの急階段は中々キツいですね…
積雪期の参拝は想定していないのでしょうか。
今日は晴れて気温が上がっている所為か
梢に積もった雪が時折落ちてきます。
結構危ないですね。
ただ、その分美しくもあります。
道の駅恐竜渓谷かつやまに寄ってから
中部縦貫自動車道で勝山市を離れます。
何の変哲も無い田んぼ…と見せ掛けて実は空港の遠景。
福井空港です。
福井県に空港なんてあったっけ?
と思った方が多いのも無理はありません。
昭和41年の開港からたったの10年間しか
定期便が飛ばなかった幻の空港なのです。
現在でも訓練等には良く使われているそうですが。
そんな福井空港を素通りして、
昭和の香りが漂う観光地にやって来ました。
今時ここまで前時代的な雰囲気を
レトロという文脈皆無で醸し出している場所が他にあるでしょうか。
この場所の名は…
東尋坊です。
9年振りですね。
今日も大賑わいです。
9年前はほんの数分しか滞在出来なかったので
こんな平地があったことなど知りませんでした。
東尋坊っててっきり何処も彼処も断崖のまま海に落ち込んでいるものかと…
復習は大切ですね。
東尋坊の公衆トイレに入ってみたら…
ご利用便のターミナル?
福井空港はもう何十年も旅客便が無いはずでは…
と思ったら、羽田空港のことみたいですね。
何故東尋坊で羽田空港についての注意書きが…
さて、今日の目的地は見終えたので
宿へと向かうことにします。
それにしても今日ははっきりと白山が見えていますね…
もっと良く白山を見られる場所が無いかと
石川県に入って北陸自動車道尼御前SAで歩き回ってみます。
が、SAの建物には嘗て展望台があったそうなのですが、
何故か現在では無くなってしまったそうです。
インフォメーションには
「白山が真正面に見えます!」
という売り文句が踊っているというのに…
幸いここは裏口から一般道に出られるので、
SA周辺に白山を展望出来る地点が無いか探ります。
尼御前SAの名前の由来になった尼御前岬がありました。
このちょっと珍しい名前の岬は、
源頼朝から追われる義経に同行していた尼御前が
この先足手纏いになることを憂いて身投げした
という伝説から来ているそうです。
何故ここまで来て唐突に…
ここが尼御前岬の突端。
風の強さを窺わせる葦原ですね。
果たして白山は見えるのか…
見えた!
こちら側からだと尚のこと白く見えますね。
流石の存在感です。
白山も拝めて満足したので今度こそ宿へ向かいます。
良く見たら微かに立山連峰も見えていますね。
雨晴海岸へも行きたかったな…
金沢森本ICで北陸自動車道を下ります。
やけにごちゃごちゃした行先表示ですね。
この金沢森本IC、ICと言いつつも
実質的に金沢東部環状道路とのJCTになっており、
しかも金沢東部環状道路の開通が平成18年と遅かった為に
かなり無理をした設計になっています。
北陸随一の複雑さを有するICなのです。
我々が走る米原方面→能登方面は
その中でも特に複雑な経路(図中赤線)です。
ICの位置、用地取得の難しさ、2つの道路の高低差といった
様々な割を全面的に食わされていますね。
金沢市は素通りして一路のと里山海道を北上します。
そんなに風が強い気はしませんが、
千里浜なぎさドライブウェイは閉鎖されていました。
今日の天気で閉鎖されているようだと
事実上冬季閉鎖なのでは…
今夜の宿は和倉温泉です。
和倉温泉のある七尾市は氷見市の隣。
というわけで、夕食には寒ブリです。
冬は海鮮に限りますね。
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