(無題)

ライス大学滞在第26日目。
そろそろ観光案内には載っていないような
マイナー観光地も開拓してみたいところです。
とか思いつつ地図を見ていたら、
何やら面白そうなものを発見してしまいました。
という訳で、路線バスを乗り継いで
昨日よりも更に北へ向かいます。


やって来たのはここ。
この写真だけを見せると、
Houston(ヒューストン)を抜け出して
州立公園にでも来たのか?
と思われてしまいそうですが…


Houstonのど真ん中です。
Houstonは別名Bayou City(バイユー・シティ)
と呼ばれることもあるくらい、
Bayou、即ち細くて蛇行する穏やかな川が
あちらこちらを流れています。
その中でも最も大きなBuffalo Bayou
(バッファロー・バイユー)は
Houston発祥の地であると共に、
幾つもの親水公園が設けられた
市民憩いの場にもなっています。
ここはEleanor Tinslay Park
(エレノア・ティンズリー公園)。
もう少し気温が下がって日光も穏やかになれば、
川沿いをサイクリングするのも良さそうですね。


ただ、今回見たいマイナースポットは
この公園そのものではなく、
ビジターセンターが催行するツアーでのみ
立ち入ることが出来るとある施設です。


それがBuffalo Bayou Park Cistern
(バッファロー・バイユー公園貯水槽)です。
貯水槽なんか見て何が面白いのかって?


そう言わずに中を覗いてみましょう。
ゆるーいスロープを下っていくと…


神殿のような施設に辿り着きました。


これこそがBuffalo Bayou Park Cisternです!
最近人気の埼玉の地下神殿こと
首都圏外郭放水路を彷彿とさせますが、
こちらは治水目的ではなく飲用水を確保する為のものです。
高さ8m、面積8130m2のこの巨大地下施設が
何と1927年竣工だというから驚きです。
が、流石に経年劣化には勝てなかったのか
近年謎の水漏れが発生してお役御免になり、
2010年から見学会が始まって今に至ります。


廃止された割には大量に水が貯められているように見えますが、
これは無風の地下で水が水鏡となり、
高さが倍になっているように見えているだけです。
ちなみに、水を少しだけ張っているのは
コンクリートが乾燥してひび割れるのを防ぐ為であって、
写真映えは副次的な効果だとか。
照明は完全に写真映えの為でしょうが。


正直まだまだ知名度の低いツアーで
当日でも余裕で予約が取れるくらいですが、
予想以上に綺麗な場所でした。
Houstonに滞在する機会があれば是非。


さて、蒸し暑い地上に戻って来ました。
移動販売車がいたのでメキシカンジュースを購入。
Mangonada(マンゴナーダ)です。
何かマンゴーって言ってる割に赤いですよね。
てっぺんには一際赤い粉が振り掛けられています。
日本人の感覚からすると、
乾燥イチゴを砕いたものか何かに思ってしまいますが…


何とチリパウダーです。
液体部の赤はchamoy(チャモイ)という
これまた辛くて甘酸っぱいソース。
とにかく辛い物に目が無いメキシコ人は
スイーツにまでこういう辛い調味料をぶっかけるのだとか。
それはもうスイーツと呼んで良いのか?
でも、まあ日本でもスイカに塩をかけたりするし、
ピリ辛で甘味が引き立つのかも…?

…辛い!
ピリ辛とかそういうレベルじゃない!
日本人的には激辛に近い!
何だろう、この辛さと甘酸っぱさと
果物のシャキシャキ感が混ざった感じ、
どう考えても新感覚のはずなのに
何処かで味わったことがあるような…
…そうか、冷麺だ!
激辛冷麺に入ったリンゴやスイカを
辛い汁ごと掻き集めたような感じです。
冷麺が好きな人なら気に入る…のかも?
残念ながら僕は冷麺自体あまり好きではないのですが…

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