ライス大学滞在第4日目。
初の週末です。
徒歩圏内に一切スーパーマーケットが無いので
週末に食材を買い込んでおかねばなりません。
ただ、バスに乗ろうにも小銭を持っておらず、
METRO Q Card(メトロQカード)という交通系ICカードは
交通局の窓口かスーパーマーケットでしか買えないので、
まずは何とかしてバス無しで
スーパーマーケットまで辿り着く必要があります。
となると…
やはり鉄道ですかね。
超の付く車社会のHouston(ヒューストン)ですが、
路面電車が3路線だけ走っています。
幸い、Red Line(赤線)がライス大学の際を通っているので、
徒歩圏内にDryden/TMC電停(ドライデン/TMC電停)があります。
交通系ICカードが無いのに乗れるのかというと…
市電の駅には券売機が設置されているので安心です。
ライス大学の院生は
「検札なんて見たことないし、実質無料で乗れるよ」
とか言っていましたが。
Googleマップで経路検索してみても
「料金:無料」と表示されています。
本当に無料なの…?
僕は超車社会のHoustonで公共交通機関に頑張って欲しいので
ちゃんと切符を買います。
8:22発METRORali Red Line Fannin South(ファニン南)行きに乗車。
やっぱり白人は一人も乗っていませんね。
8:29、Stadium Park/Astrodome電停
(スダジアムパーク/アストロドーム電停)に到着。
Houston Astros(ヒューストン・アストロズ)の本拠地
Astrodome(アストロドーム)の最寄電停です。
世界初のドーム球場だとか。
野球観戦には興味ありませんが。
では何をしに来たのかというと、車を借りに来ました。
やはりTexas(テキサス州)は車が無いと始まりません。
初回の買い出しということで量も多いので。
ただ、レンタカー料金は日本に比べて高めです。
(標準的な保険を付けて$100/日くらい。)
テキサス民は例外無く車を保有しているので、
車を借りるのは観光客だけだということでしょうか。
車はまさかのトヨタ カローラでした。
Ford Focus(フォード フォーカス)とかを期待していたのに…
しかし、カローラはカローラでも
北米仕様なので日本仕様とは色々違います。
やっぱりマイル表示なのか…
カローラで速度計が160MPH≒257km/hまであるって
北米仕様だとそんなにスピードが出るんですかね?
まあ、この地では何もかもマイル表示なので
そこはもう単位に目を瞑って数値だけ見れば良いのですが、
燃費のMPG(マイル毎ガロン)だけは許せません。
クソ単位をクソ単位で割ってもクソさは2乗なんだよ!
(なお、1MPG≒0.43km/L。)
ちなみに、このカローラ君の平均燃費は20MPG≒8.5km/Lという
カローラにあるまじき数値を叩き出しているのですが、
北米仕様だからなのでしょうか。
慣れない右側通行で左折時に逆走しそうになりながらも
何とか巨大駐車場を携えたスーパーマーケットまで来ました。
Fiesta(フィエスタ)。
どうやらTexasのご当地スーパーのようです。
店名が「祭」を意味するスペイン語、そしてマスコットが
メキシコアカボウシインコであることからも分かる通り、
中米の食材が多く取り揃えられています。
勿論、Texasのご当地食材もあります。
これはChili con Carne(チリコンカン)の缶詰。
まあ、Chili con Carneは本来メキシコ料理ですが。
隣には少し前に株価の乱高下で話題になった
GameStop(ゲームストップ)もありました。
お土産に北米仕様のゲームでも買ってみようかな?
お次はKroger(クローガー)。
Cincinnati(シンシナティ)で設立され、
現在では全国展開しているスーパーです。
Fiestaよりも生鮮食品の品揃えが豊富です。
また、プライベートブランドの商品もあります。
日本で言うところのイオンや西友的な感じでしょうか。
お肉があまりにも大きい。
誰がどうやったらこんなサイズを食べ切れるんですかね…?
これを一つ買ったら帰国まで保ちそう。
一番小さいサイズは1lb.≒454gですが、
そういう常識的なサイズのパックは牛肉しかありません。
流石Texasと言うべきか。
一旦下宿に食材を置きに戻ってから、
改めて昼食を食べに出掛けます。
Texasならバーベキュー!
Pappas Bar-B-Q(パッパス・バーベキュー)です。
名物のPulled Pork(プルドポーク)。
実は日本で言うところの「バーベキュー」は
本来の意味でのBarbecueではなくGrill(グリル)に相当します。
本来は直火を当てずに半日以上掛けて燻す料理なのです。
食パンで隠された下に大量の解された豚肉が控えています。
スモーキーさと胡椒のスパイシーさが美味しいですね。
サイズはLarge(1/2lb.≒227g)かJumbo(3/4lb.≒340g)だけで、
Medium以下なんて腰抜けサイズはありません。
右上の小鉢はTexas Dirty Rice(テキサスの汚ぇライス)という、
ライス大学に対する悪口みたいな名前の料理です。
昼食を終えたら買い出し再開です。
米国のスーパーマーケットと言ったら
ここを忘れるわけにはいきません。
米国の象徴、Walmart(ウォルマート)です。
売上額が世界最大の企業でもあります。
日本では事実上敗退しましたが。
おお、アメリカン。
とにかく品揃えの幅が尋常ではありません。
食料品は勿論のこと、洋服、工具、果ては薄型テレビまで売っています。
嘗ては銃まで陳列していたそうですが、
BLMの暴徒対策で去年店頭から撤去されたそうです。
ここではサンダルを買いました。
お次はMinneapolis(ミネアポリス)発祥のTarget(ターゲット)。
ここも家電売り場や文具売り場が充実していますね。
Walmartより若干高級感があります。
ゲームの品揃えがGameStopより良い。
どうぶつの森のamiiboカードを買ってみました。
北米仕様だと住民カード5枚+SPカード1枚のセットなんですね。
日本仕様より条件が良い…
一通り買い出しを終えたのでレンタカーを返却します。
が、ここは米国。
レンタカー屋は休日こそ稼ぎ時な気がするのですが、
土曜は空港など一部の店舗を除いて何処も午前だけの営業です。
ではどうやって返却するのか?
After-hours return(時間外返却)です。
車を返却スペースに駐車して、
鍵を返却ポストに入れればOK、
翌営業日にスタッフが確認するという
とってもおおらかな制度です。
但し、万が一スタッフの確認までに何かがあれば
全て借主の責めに帰されます。
不安に感じてしまうのは肝っ玉が
アメリカサイズになっていない所為でしょうか…
遂に食材を手に入れたので渡米後初の自炊です。
米国は外食で出て来る量が半端ではありませんが、
その分食べ残しを持ち帰れる制度が根付いています。
今日の昼のPulled Porkも持ち帰れたので、
買ってきたトマト缶を合わせてラグーにしてみました。
これは良い。
週末にPappasに行って半分持ち帰ってラグーにするのを週課にしようかな?
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