東急電鉄乗り潰し

未だに東京に居ます。
ということで、今日は南関東の鉄道乗り潰しをします。


宿のある田原町駅から東京メトロ銀座線に乗り、
赤坂見附駅で東京メトロ丸ノ内線に乗り換えて
方南町支線を乗り潰したりしながら荻窪駅へ。
更にJR中央本線に乗り換えて西国分寺駅へ。
国分寺周辺となると西武線かと思われそうですが、
今回の目的はJR武蔵野線です。
しかし、僕はJR武蔵野線には西船橋から
府中本町まで乗ったことがあります。
ならもう全部乗ったんじゃないか?
と思われるかも知れません。


地図で武蔵野線(図中赤線)を見てみると、
何とも中途半端なところ(府中本町)で途切れて
残りは南武線(図中紫線)に丸投げしているように見えます。
何故あと4分の1周頑張って23区を包囲しなかったのか?


実はしているんです。
武蔵野線は府中本町から先にも続いており、
東京湾沿いの鶴見まできっちり延びているのです。
そもそも、武蔵野線は貨物列車が
混雑する都心部を迂回する為に造られた路線。
府中本町から先の通称・武蔵野南線(図中青線)は殆ど地下で、
駅を造れないので貨物専用線になっています。
なら乗れないから意味無いじゃないか、って?


ところがどっこい、乗る手段はあるんです。
過密ダイヤの中に押し込まれる臨時列車の中には
こういう貨物線を走るものが偶にあります。
その一つがこのホリデー快速鎌倉号。
南越谷と鎌倉を結ぶという面白い運行系統で、
西国分寺と横浜の間で武蔵野南線を走っています。


8:50発JR武蔵野線ホリデー快速鎌倉号鎌倉行きに乗り換え。


府中本町を過ぎると南武線とは別の橋で多摩川を渡り、
そのまま多摩丘陵に突っ込みます。


普段は絶対に見られない車窓。
京王相模原線の稲城駅付近で一旦地上に出ますが、
その後は長いトンネルに入ります。


唯一の途中駅、梶ヶ谷貨物ターミナル駅。
当初は年間170万トンの貨物を扱うという計画でしたが、
現状では10万トン台に留まっています。
後ろに見える巨大なクレーン群は
この真下を通るリニア中央新幹線の工事用です。


新川崎駅の手前で地上に出て横須賀線と並走します。
新鶴見信号場から先は相鉄直通列車も
定期的に走るようになりました。


鶴見で乗務員を交代して東海道本線に入り、
武蔵野南線は完乗しました。


9:28、横浜駅に到着。
来年度からJR中央本線沿線に勤める身としては
切実にこの武蔵野南線は旅客化して欲しいです。
そうすれば海沿いに住む夢がもう少し現実的に…


横浜駅でJR横須賀線に乗り換えて、
先程通ってきた武蔵野南線を復習しつつ戻ります。


渋谷駅まで戻って来たら本日第二の目的、
東急の乗り潰しに出ます。
東急線は通勤路線の中の通勤路線で、
横浜まで安く行くという目的以外では
観光ついでに利用することはまずありません。
精々東工大や慶応大に行く時くらいでしょう。
そういうわけで、行くあてが無い時などに
気合いを入れて取り組まないと乗り潰せないのです。
まずは渋谷駅から10:22発
東急田園都市線各停中央林間行きに乗り換え、
二子玉川駅で10:36発東急大井町線急行大井町行きに乗り換え。
手始めに大井町線です。


東急大井町線は山手線の各駅から
放射状に延びる4本の東急線を横一文字に貫く路線。
踏切の遮断桿が少し上がっているから
運転手が押し下げてきますだの、
ちょくちょく止まっています。
トラブル対応があまりに迅速だな…


10:56、大井町駅に到着。
これで東急大井町線は完乗です。
10:58発東急大井町線各停溝の口行きに乗り換え。


旗の台駅で11:07発東急池上線各停蒲田行きに乗り換え。
お次は池上線です。


一昨日の伊豆箱根鉄道大雄山線ほどではありませんが、
ここもまた狭いホームが多いです。
東急池上線の前身である池上電気鉄道は
東急の前身である目黒蒲田電鉄
(今の目黒線+多摩川線)のライバル会社で、
全線に渡って目黒線・多摩川線から
1kmあるかないかの位置を並走しています。
池上線は敵対勢力潰しとして買収された経緯があるので、
設備投資も最小限でホームも電車も古いのでしょう。
存続させているだけ温情があるのでしょうか。


11:24、蒲田駅に到着。
池上線と多摩川線が顔を合わせる頭端式ホームです。
これで東急池上線も完乗。
11:30発東急多摩川線各停多摩川行きに乗り換えます。
東急の「本流」としての面子があるのか、
池上線に比べると全体的にホームは広めです。

11:40、多摩川駅に到着。
東急多摩川線完乗です。
11:42発東急東横線急行元町・中華街行きに乗り換え、
12:08、元町・中華街駅に到着。
これは乗り潰しとは関係ありません。
神奈川県民となっているIT(元・旭丘高)と
今夏の登山について議論する為にやって来ました。

[画像]
ナポリタン発祥の地だというホテルで昼食。
元祖ナポリタンは酸味が控えめなんですね。
そして、ナポリタンにあるまじき価格設定。
周りの席は余裕のありそうな方ばかりです。


昼食兼打ち合わせの後は登山用品店を覗いたり、
ヨコハマエアキャビンを眺めたりしつつ横浜駅へ。
やっぱり横浜は千葉に比べて大分お洒落ですね…
横浜駅に戻ったら乗り潰し再開です。
15:26発東急東横線Fライナー特急小手指行きに乗車し、
武蔵小杉駅で15:41発東急目黒線
各停西高島平行きに乗り換え。


15:50、大岡山駅に到着。
ちょっとだけ残っていた区間を潰し、
東急目黒線も完乗しました。
15:52発東急大井町線各停溝の口行きに乗り換え、
二子玉川駅で16:10発東急田園都市線
急行中央林間行きに乗り換え。


長津田駅で東急随一の個性派路線、
東急こどもの国線に乗り換えます。
名前だけで想像が膨らみますね。
京成金町線京王競馬場線のように、
関東の私鉄に付き物の短距離盲腸線で、
名鉄築港線東武大師線のように
長津田駅でこどもの国線用の改札を抜けます。


16:34発東急こどもの国線各停こどもの国行きに乗り換え。
東急なのにまさかの2両編成です。


路線名からして既にあれですが、
車両もお子様仕様になっています。
平日は普通の通勤路線になっているはずだけど、
沿線のサラリーマンはこんな電車で
毎日会社に通っているんだろうか…


急カーブが多く、かなり遅いです。
子供に合わせた速度になっているのでしょうか。
車窓も実に長閑です。
しかし、その可愛い名前とは裏腹に、
この路線の出自は旧日本軍が有していた
田奈弾薬庫への輸送を担う専用線です。


16:42、こどもの国駅に到着。
東急こどもの国線完乗です。
長津田駅にこどもの国線専用改札があったので
こどもの国駅には改札が無いのだろうと思っていましたが、
きっちり自動改札機が設置されていました。
平成12年に途中駅の恩田駅が出来た際に設けられたのでしょうか。


駅名や路線名の由来となったこどもの国。
名鉄蒲郡線のこどもの国
見るも無惨なほど寂れていましたが、
ここはかなり賑わっています。
本当に親子連れしか居ないですね。


17:04発東急こどもの国線各停長津田行きに乗り換え、
長津田駅で17:23発東急田園都市線急行中央林間行きに乗り換え。


東武っぽいDQNネームの駅。
十中八九沿線民は旧名の南町田で呼んでいますね。


17:30、中央林間駅に到着。
これにて東急電鉄は全路線乗り通しました。


初めて行先表示でこの駅名を目にした時は
林に囲まれた尾盛駅みたいな駅を想像していましたが、
何のことはない普通の住宅街ですね。
元々は戦前に小田急電鉄が雑木林だったこの一帯を
「林間都市」として開発しようとした時に
「中央林間都市駅」という駅を開設したのが始まりで、
戦前の間は開発が上手くいかずに
お世辞にも都市と呼べるような場所にはならなかったので、
泣く泣く「都市」の名を外したのですが、
昭和59年に東急田園都市線が延伸してくるなどして
急激に宅地化が進行し、
お世辞にも林間と呼べるような場所ではなくなってしまいました。
皮肉なものですね。
その内「林間」も外れて中央駅に…?

この後は、17:33に起きた変電所故障の影響で
JR山手線がずっと止まっているとかで、
渋谷駅が超混雑しているとの情報があったので、
渋谷を避けて中目黒経由で帰りました。
野次馬根性でちょっと見てみたい気もしたけど、
この時期に渋谷に繰り出している輩はマトモじゃないし…

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