理想のマイカーを探し求めてレンタカーに乗る第4弾。
今日はポスドクのYYさんと共に
世界に名だたるあのスポーツカーを運転します。
まずは高級車が跋扈する有明へ。
ここでYYさんと合流してレンタカー屋に向かいます。
今回借りるのは…
この企画では初めての外車、
ポルシェ ボクスター(981型)です!
流石の格好良さですね。
サイドに開いたエアインテークはMR車の証。
というわけで、トヨタMR-Sと同じく
フロントにトランクがあります。
実はリアにもありますが。
MR車らしからぬ大容量のトランクです。
このボクスターという車種は
スポーツカーを生み出す為にある会社ポルシェが、
フラグシップの911より廉価なエントリーモデルとして
1996年に世に送り出したMRのオープンカーで、
この981型は2012~2016年に販売されていました。
ボクスター自体は後継が718ボクスターとして
現在でも新車販売が為されているのですが、
6気筒のエンジンが載せられていたのは
この981型が最後となっています。
ざっくり言うと、今となっては許されないような
デカいエンジンを積んでいる最後の車なのです。
乗り込んでみると高級感のある内装。
差別化の為、911に比べると安っぽいそうですが、
それでもポルシェの名を損なわないよう
十二分な高級感を醸し出しています。
MRということで座席の後ろから響くエンジン音も
力強さを感じさせつつ五月蝿すぎない配分。
しかし、一度スポーツモードにすると豹変し、
これぞ正しくスポーツカーといった
魅惑的なエキゾーストノートを響かせて、
他の追随を許さない圧倒的な加速を見せます。
というわけで、東京湾アクアラインを抜けて
富津岬にやって来ました。
やけに風を巻き込むと思ったら、
今日はそもそも風が強いのか…
不思議な形の展望台に登ってみます。
風が強過ぎて登るのも一苦労です。
強風で展望台全体が揺れている…
つんのめって安定角を見付け、
頂上まで登ってきました。
堤防が潮流を乱して砂州を作っていますね。
ここでYYさんに運転を代わって
内房の海岸線を南下していきます。
実はこう見えてボクスターの車幅は
これまで借りた車の中で最も広い1,800mm。
房総の狭い道は難儀します。
この点はMR-S(全幅1,695mm)が有利だな…
折角久し振りに房総半島に来たので、
アジ尽くしの昼食にします。
やっぱり本場のなめろうは美味しい!
ここの食堂の駐車場にはフェラーリも停まっていました。
国産スポーツカーが集う北関東と違って
東京湾岸は高級外車ばっかりですね…
昼食後はコーナリング性能を試すべく
鋸山登山自動車道へ。
私道だからなのか公道では中々許されなさそうな
物凄い急坂などもあるのですが、
全く息切れを感じさせません。
ミッドシップらしいトラクションでグングン登ります。
あっと言う間に頂上に到着。
高所恐怖症のYYさんは全然景色を見ていませんが。
この後は富津館山道路や館山自動車道で高速走行。
流石はアウトバーンの国で生まれた高級車、
これまでの車の中でも群を抜いた安定性です。
いつもの感覚で踏んでいると
とんでもない速度を出しそうになります。
また、こう見えて燃費にも気を使っているようで、
ノーマルモードではアクセルペダルを離すと
クラッチが切れて慣性走行に移ります。
MR車ながら静粛性も抜群です。
これまで借りた3台のみならず、
今までに運転したことのあるあらゆる車の中で、
高速道路を一番快適に疲れず運転出来る気がします。
そんなこんなで有明に到着。
気になる燃費は10.8km/Lでした。
ここまで平成初期の国産スポーツカーばかりだった中、
初めて借りた2010年代の外国産スポーツカー。
そもそも時代も新車価格も全く違うので
単純比較は出来ないのですが、
間違いなく一番快適な車でした。
MRなのにドデカいトランクが前にも後ろにもあって、
実用性もピカイチです。
しかし、この車を所有するにあたっての最大の問題点は
購入価格も然ることながら維持費の高さでしょう。
流石にこれはそれなりの地位になってから買う車かな…
快適ということは歳を取ってからでも運転出来るということだし。
さて、これで4台の車に乗ったわけですが、
三者三様ならぬ四車四様と言うべきか
それぞれが全く違った方向性を持った車達でした。
一言で表すならば、
ホンダ S2000:公道版フォーミュラカー
トヨタ MR-S:気軽なスポーティーカー
日産 スカイラインGT-R:グループAレーシングカー
ポルシェ ボクスター:ラグジュアリースポーツカー
といった感じでしょうか。
それぞれ違った楽しさや面白さがあります。
その一方で、個性的な車なので普段使いには向かない面もあり、
ホンダ S2000:スッカスカな低速トルク
トヨタ MR-S:ママチャリ並みの積載性
日産 スカイラインGT-R:激重クラッチとハンドル
ポルシェ ボクスター:高過ぎる維持費(S2000とGT-Rも?)
辺りは如何ともし難いところです。
実際に持ったら痘痕も靨かも知れませんが。
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