今日は、「修論審査が終わったから海へ行きたい」と
ST(元・旭丘高)から連絡が来たので、
野郎2人でドライブデートすることにしました。
木曽川町からJRに乗ってやって来たSTと
蒲郡駅で合流してまず来たのは竹島水族館。
「日本一ショボい水族館」として
そのショボさを逆に活かした展示で話題を呼び、
廃館危機からV字回復を遂げたことで有名な水族館です。
外観からして既に小さいですね。
まず、いの一番にお客さんを出迎えるのは
まさかのカブトガニです。
この時点で既に普通の水族館とは一線を画していますね。
外観の見た目通り狭い!
「歩いて水槽を見て回るだけなら10分で終わる」
とまで言われるほど狭い館内。
そして、お金の無さを随所に滲ませる
派手なギミックの一切無い展示です。
この土管とか常滑から持ってきたんだろうか。
意図しているのかしていないのか分かりませんが、
飼育員用の通路への扉が開いており、
展示の裏側を覗くことが出来ました。
まさかの手作り鹿威しによって
水流を発生させている装置もあったり。
「お金が無い中で工夫して可能な限り良い展示を目指す」
というその試み自体が一つの展示になっています。
竹島水族館の顔の一つであるタカアシガニ。
遠州灘に程近い立地から、
深海生物が数多くいることも売りにしています。
しかし、竹島水族館の名前を全国区にしたのは
そのユニークな解説でしょう。
水族館の飼育員に対して圧倒的に最も多く訊かれる質問が
「これは食べたら美味しいんですか?」
だったところから着想を得たという、
オオグソクムシやクリオネの試食レポートは
特に人気となっています。
オオグソクムシについては
磨り潰した粉末を混ぜ込んだ超グソクムシ煎餅が
お土産として販売されており、
メヒカリやタカアシガニといった
普通に美味しそうな見た目の深海生物を抑えて
竹島水族館を代表する大人気商品になっています。
オオグソクムシは解説曰く、
「長期間冷凍した後に生食すると結構美味しい
(けど焼くと新鮮なものほど不味い)」
そうです。
ちなみに、オオグソクムシは
タッチプールで触ることも出来ます。
触った感じはシャコやエビに近いでしょうか。
あつ森だとダイオウグソクムシは爆速で動きますが、
実物のオオグソクムシは鈍いです。
ダイオウだとまた違うのかも知れませんが。
三密防止の為に休日のショーは中止と書かれていましたが、
思った以上の人出にアシカ君の血が滾ったのか
ちょっとだけショーをやっていました。
4年振りの水族館でしたが、
想像以上に楽しめました。
1時間半たっぷり楽しんで出てきた頃には
この炎天下にも関わらず大行列が出来ており、
その人気っぷりが伺えます。
大きさや派手さだけが全てではないことを教えてくれますね。
半田空の科学館も見習って欲しい。
さて、今回の最大の目的は海を見ることなので、
水族館で満足せず実際の竹島の方も行きます。
10年振りですね…
竹島が丸ごと境内の八百富神社です。
暑くて堪りません。
盛夏に参拝するべき神社ではないな…
一応、これで海は見られましたが、
海を見たいというのが第一目的だったのに
三河湾で満足して良いものでしょうか。
飽くなき追究心こそが理系の売りのはずです。
というわけで、もっと雄大な海を目指して我々は走ります。
と、その前に腹拵え。
新所原の浜名湖の畔で鰻丼です。
愛知県以上に東西の狭間で揺れる静岡県。
ここのウナギは関東風(蒸してから焼く)でした。
浜名湖のウナギは初めて食べた気がしますが美味しいですね。
駅から遠く離れているからか、
味の割に空いていた点も良かったです。
お腹を満たしてやってきたのは白須賀海岸です。
この辺りは潮見坂とも呼ばれており、
京方から東海道を歩いてくると
ここで初めて太平洋を見ることからその名が付いたとか。
これぞ海といわんばかりの絶景ですね。
途中に何本か川が注いでいることに目を瞑れば
文句無しに日本一長い砂浜である遠州灘。
長過ぎて人が分散しているのか、
そもそもの絶対数が少ないのか、
これだけ良い海岸なのに殆ど人の姿がありません。
脚捲りして海に入ります。
これぞ海!これぞ夏!
とはしゃぎまくる院生2人組。
空にはモーターパラグライダーが飛んでいました。
何処から飛んできたのだろう。
僕等は拾った煉瓦を使って
砂紋の形成について考察していました。
この楔形の砂紋の角度は何によって定まるのだろう…
引き波の速度と砂浜の勾配?
それとも、粉体としての砂の粘性との兼ね合い?
そんなことをやっていたら、
泳ぎもしないのに日陰の無い気温35℃の炎天下で
1時間も過ごしていました。
砂浜を裸足で歩いていたら火傷しそうになった…
汗だくになってしまったので温泉で汗を流します。
ということで蒲郡まで戻って三谷温泉にやってきました。
愛知県の温泉街ってどうしてこう寂れているのでしょうか。
お蔭でゆっくり休めるとも言えますが。
何だか定番ドライブデートみたいなコースを
野郎院生2人で巡りましたが、実に楽しかったです。
そう言えば、STと一緒に旅行するのは
何気に3年半振りだったのか…
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