(無題)

自宅待機93日目。
今日は一色町へ行ってみました。
喫茶店で一服していたら、
店の立地に少し気になるところが。
この喫茶店が立っている土地、
左右に続いたえらく細長い空き地のど真ん中なんだな…
そして、何故他の民家はこの空き地ではなく
全て隣接した土地にあるのだろう…
…もしや!


廃線跡か!
愛知県民ならお分かりかと思いますが、
左奥に延びる柵は名鉄のものです。
そう、これは名鉄三河線の末端区間、通称海線の廃線跡なのです。


かなり荒れてはいますが、
ホームの跡も残されていました。
西一色駅跡です。
この辺りは他にも廃線跡が残されているのかな?


というわけで、愛犬と半田に向かって散歩しつつ
廃線跡を探してみることにしました。
ちゃんと残っていることを願って寺津八幡社にお参りしておきます。


どう見ても現役にしか見えない
この立派な寺津高架橋も名鉄三河線の廃線跡です。
中部国際空港へのアクセス道路となる
愛知県道383号の交通に支障を来さないよう、
20億円もの巨費を投じて平成10年に供用開始したのに
何とたったの5年半で廃止されたという、
名鉄きっての迷走っぷりを体現した負の遺産です。


名鉄三河線末端区間は廃止からまだ16年の為、
レールや砕石、駅のホームなどが結構残っていますが、
こちらは殆ど跡形もありません。
東海地方の廃線を紹介する書籍ですら中々お目に掛かれない
名鉄西尾線平坂支線港前駅跡です。
三河線を敷設した三河鉄道と争っていた
西尾鉄道により敷設された路線で、
今を遡ること60年前の昭和35年に早々と廃止されました。
代替バスは長いこと名鉄グループの
名鉄東部交通が運行していましたが、
60年経った今年、遂にコミュニティバスに移管されたようです。


研磨工場の出した塵の所為なのか
雪が積もるような土地柄でもないのに赤茶けた道路。
まるで昭和な雰囲気ですね。
この後は衣浦トンネルを抜けて半田へと帰りました。

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