(無題)

今日から三連休。
本当ならアゼルバイジャンに渡航して、
誕生日はバクーのナウルーズで
盛大に祝おうと思っていたのですが…
事ここに至っては致し方無い。
しかし、松戸で失意の三連休は過ごしたくない…

話は昨夜から始まります。
帰宅ラッシュを避ける為16時過ぎに大学を出た僕は、
下宿でちょっと早めの夕食を済ませたら
ガラガラの上り電車に乗って上野駅へ。
先週とは打って変わって生暖かい上野は
家路を急ぐ人と週末の夜を楽しもうとする人とが
入り乱れて混沌としています。
そんな人混みを掻き分けて人通りも疎らな昭和通りへ。


20:30発弘南バス パンダ号2便に乗車。
カスピ海へは行けなくなってしまいましたが、
それでも三連休は三連休。
関東でうじうじしている気など更々ありません。
何なら新型コロナウイルスの影響で観光客が減って
快適な旅行が出来るのでは?
ということで、まだ感染者が殆ど出ていない
東北地方へ行ってみることにしました。


5:16、弘前バスターミナルに到着。
4列シートで9時間(終点までなら更に+2時間)という
中々挑戦的な夜行バスですが、
思ったよりは寝られました。
国見SAで一度起きましたが。
雨が降っているので弘前駅まで走ります。


6:08発弘南鉄道弘南線黒石行きに乗り換え。
実を言うと今回の旅行のメインは太平洋側なので
青森駅までバスに乗っても良かったのですが、
ついでにちょっと乗り潰します。
弘南鉄道は中央弘前から大鰐を結ぶ
大鰐線には乗ったことがありますが、
主力の弘南線がまだだったので。


岩木山を横目に田んぼの中を走ります。


肝心の尾上高校が見えない尾上高校前駅。
通学輸送を当て込んでいるのか、
16.8kmの中に3つも「高校前駅」があります。


そして、弘南線と言えば田んぼアートも有名
ですが、3月の青森県に稲穂などあるわけもなく、
田んぼアート駅は通過です。


6:43、黒石駅に到着。


嘗ては旧・国鉄、からの経営を引き継いで
弘南鉄道黒石線も乗り入れていましたが、
今は弘南線一本のみです。


黒石の観光名所、こみせ通り。
松の大木が貫く松の湯が目を引きます。
こんな早朝ではどのお店も開いていませんが。


黒石は乗り潰しの為だけに訪れたので、
弘南バスに乗って次に向かいます。
弘南バスの地図なのに弘南鉄道の路線を描かないのか…
と思ったら、現在では両者は無関係だそうです。
寧ろ競合関係なのか。


7:20発弘南バス川部線川部駅行きに乗り換え。
前述の黒石線の代替バスです。
弘南鉄道よりも安くJRの駅まで出られるので
こちらを使います。


7:35、川部駅に到着。
何かダイヤが大幅に乱れている…
確かに、北海道や日本海側は大荒れと聞いたけど、
弘前まで暴風が吹き荒れているのか…


8:12発JR奥羽本線普通青森行きに乗り換え。
これはほぼ定時で運行しています。


青森駅で9:21発青い森鉄道普通八戸行きに乗り換え。
こちらは折り返す反対列車が1時間遅れた所為で
始発のここ青森駅の時点で既に25分遅れています。


陸奥湾沿いを走る列車。
眺めが良いので徐行している…わけではなく、
強風で速度25km/h制限とか言っていました。
更に遅延が蓄積していきます。


海沿い以外も遮る物が無いので風が強いです。
アメダスの情報を見たら、八戸の最大瞬間風速が
43.4m/sもあるとか書いてあって草生える。


11:34、八戸駅に到着。
結局、42分遅れでの到着でした。
まあ、運転見合わせにならなかっただけマシか。


が、乗り継ぐ予定のJR八戸線はほぼ全滅状態です。
久慈に行きたいのに17:25まで列車が運休!?
公式サイトだと19時まで運休とか言ってるし…


しかし、乗る予定だった12:22発の列車は
観光列車のリゾートうみねこだったからか、
代行バスを出してくれました。
乗客5人でこの高速バス仕様です。


しかも、代行バスなのに途中駅はほぼすっ飛ばし、
この5人が降りる本八戸、種市、久慈のみの停車だとか。
それって代行バスになっているのかな…?


14:40、久慈駅に到着。
2年振りにやって来ました。
前回はここで折り返しましたが、
今回はここからが本番です。


東日本大震災と台風19号を乗り越え、
正に今日、三陸鉄道が全線復旧を果たしたのです!
カスピ海行きも無くなってしまったし、
これはもう神のお告げと思って意気揚々と来ましたが…
こっちも強風で運転見合わせ!?


12:06に宮古を目指して出発していたこの列車も、
僅か2駅先の陸中野田駅で運転を打ち切って
折り返してきたそうです。
次の16:06の列車もどうなるか全く未定とのこと。
宿は宮古にあるのにどうすれば良いのか…


代行バスも出てはいるようですが、
ここで代行バスに乗ってしまったら
何の為に遥々三陸までやって来たのか分からないので、
今日はレンタカーを借りて宮古まで南下し、
明日改めて三陸鉄道乗車に挑戦したいと思います。
何だか今春はついてないな…
ただ、運転見合わせになったことで久慈に辿り着けない人が多かったのか、
1日20食限定の幻の大人気駅弁、うに弁当を入手出来ました。
弁当とは思えぬ豊潤なウニの香りが口中に広がります。


それでは国道45号で宮古へと向かいます。
国道45号は三陸海岸を縦断する国道ですが、
津波対策でこれでもかというほど防潮堤が建てられているので
海はあまり見えません。


巨大な安家川橋梁。
三陸鉄道は国鉄最末期に建設された為、
他のローカル線に比べて非常に高規格となっています。
ちなみに、この安家川橋梁はPCトラス橋という種類の橋です。


こちらは鉄筋コンクリート逆ランガー橋。
三陸鉄道随一の撮影地として名高い大沢橋梁です。
折角車で来ているのだから1枚くらい撮り鉄したいところですが、
ここは運転見合わせ区間の只中なので叶わぬ願いです。


しかし、車の機動力は活かしておこうと思います。
落ち葉だらけの急坂を下っていくと…


橋の上に設けられた駅がありました。


三陸鉄道一の秘境駅として有名な白井海岸駅です。


辺りは落葉した林ばかりで建物は一切見えません。
駅の下を通る道を更に下っていくと
駅名の由来となった白井海岸があるようですが、
駅のホームからは梢の合間に微かに見えるだけです。


谷間にあるので日が暮れるのも早いです。
そして寒い。
次に行きましょう。


三陸鉄道が沿岸を走ることを諦めた難所へ
岩手県道44号線で向かいます。


北緯40°を売りにする普代村。
幌延町が北緯45°だったので、
緯度5°分の長さが分かりますね。


駐車場に車を停めて長い階段を下っていきます。


大きく崩れた海岸線。
遊歩道ギリギリまで崖が迫っています。


ここが三陸海岸有数の難所にして名勝地、北山崎です。
JTBによる観光資源評価海岸の部で
日本で唯一となる最高評価の特A級を獲得した
ことを売りにしている様子。
人を寄せ付けぬ険しさです。
その険しさは観光客すら寄せ付けず、
公共交通機関で訪れようとすると
1日2本しかない村営バス(北山崎で9時間19分待たされる)に
頼らざるを得なかったのですが、
平成21年に田野畑駅から観光乗合タクシーが出るようになって
随分とアクセスは改善されました。
まあ、普通に車で来るのが無難ではありますが。


北山崎は海から観光するクルーズもあり、
この机浜番屋群から船が出ています。
今日の強風では間違い無く運休ですが。


ここまでの道程では、東日本大震災の爪痕を
あまり感じさせませんでしたが、
それでもあの惨禍を忘れてはならないと
随所に震災遺構が遺されています。
その一つが北山崎の南端にある明戸海岸防潮堤跡。
これは嘗てこの地にあった防潮堤が
津波によって粉砕された残骸です。
防潮堤の中身って土砂なんですね。


この旧・明戸海岸防潮堤でもかなりの大きさですが、
それでは東日本大震災の大津波に為す術が無かったということで、
背後には数倍の大きさの新しい防潮堤が建てられています。


その一方で、今でも防潮堤が建てられていない
貴重な海岸もありました。
白亜紀時代の地層が露出しているハイペ海岸です。
ここもレンタカーだからこそ来られたスポットですね。
怪我の功名でしょうか。


夜は浄土ヶ浜近くの宿に宿泊。
宮古の冬の名物、毛蟹を食します。
トラブルだらけの三連休ですが、結果オーライですね。

コメント

  1. sou16 より:

    2度同じ事を言わせないでくださいよ………
    1度でいい事を2度言わなけりゃあいけないってのは……
    そいつが頭が悪いって事だからです

  2. Alpha より:

    Unknown
    一応言っておきますが、過去の別記事で彼女云々について聞いた人と、この記事で聞いた人は別人です てか煽ってるだけなので、マジレスすると面白くなるだけです