常念山脈縦走 第2日目

秋のスポーツ月間第2週。
常念山脈縦走第2日目。

3:57、起床。
昨夜21時半頃に4人揃って目が覚めてしまって
その後再就寝できるか若干不安でしたが、普通に熟睡できました。


やはりFAの主張により日の出30分前に出発。
ヘッドライトの明かりだけを頼りに
大天井岳北東側のガレた急斜面を下っていきます。
ここも中々の急登だな…
燕岳方面から来て日没までに大天荘に着けなかったのか、
鞍部の切通岩の猫の額ほどの土地に幕営者が居ました。
本来は禁止なんだろうけど、気持ち良さそうだな…


薄明の稜線。
ここから燕岳まで昨日のような急登はほぼ無く、
展望も抜群で快適な稜線歩きが楽しめます。


安曇平には雲海が掛かっています。
正に雲の上を歩いている。


ヘッドライト無しでも歩けるくらい明るくなってきました。
東側の稜線が色付いていますね。


御来光。


爽やかなハイマツ帯になってきました。
ハイマツと言えばあいつがいるかも…?
いや、この晴天じゃ出てこないか。


いや、いた!
北アルプスのマスコット、雷鳥です。
10人ほどの登山客に囲まれて写真を撮られても動じない
大物アイドル精神を備えています。


花崗岩の奇岩が立ち並ぶ稜線。
偶に謎の巻道もどきに惑わされますが、
これと言った危険箇所はありません。
表銀座縦走コースの一部とあって登山者も多いです。
ワンゲル部的には好かないんだろうな…


燕山荘に到着。
泊まりたい山小屋ランキングの常連になっている、
山の上とは思えないほど綺麗でお洒落な小屋です。
この小屋を目的にやって来る登山客も少なからず居り、
多くの登山者で賑わっています。


安積平側からガスが上ってきているので、
燕山荘にメインザックを置いて足早に最後の山頂を目指します。
甲斐駒ケ岳も彷彿とさせますね。


名物イルカ岩。
思ったよりちゃんとイルカですね。


眼鏡岩。
こっちは眼鏡というよりも二重スリットです。


燕岳山頂に到着。
花崗岩の上の狭い山頂は満員です。


西にある北アルプスの主稜線は中々良く見えますが…


東の安曇平からはガスが上がってきています。
危ないところですね。


奇岩の中で記念撮影。
急がないとここもガスに包まれてしまいます。


玉砂利を敷いた日本庭園のようにも見えますね。
行こう、ここもじきガスに沈む。


遂にガスが稜線を越えてきました。
一気に視界が失われていきます。
日の出前から行動していて良かったな…


燕山荘に戻って一服。
山の上で飲むコーヒーは格別です。
ケーキとかも食べたくなってしまう。


しかし、下らねばなりません。
路線バスの時刻が迫っているのです。
雲の中を下っていきます。
しかもこの雲、よりによって雨雲のようで
下るほどに雨脚が強まってきます。


合戦小屋で一休み。
既に本降りです。
しかも、この辺りの登山道は合戦尾根と呼ばれ、
北アルプス三大急登の一つに数えられる急な道。


休憩もそこそこに合戦尾根を下っていきます。
相変わらずFAが速い。
無心で下ります。


着いたー!
登山口の中房温泉に到着。
下山したらすぐ温泉に浸かれるという素晴らしい登山口です。
バスが出るまで50分ほどなのでちゃちゃっと入ってしまいます。
今日は登山者で大賑わいですね。


12:35発南安タクシー中房温泉定期バス安曇野の里行きに乗車。
穂高駅に向かいます。


穂高駅まえの蕎麦屋で打ち上げ。
僕は醤油煮込みうどんという見慣れないメニューを見付けて
うどんを頼んでしまいましたが。


それでは、お腹も心も満たされたので
あまり乗り気はしませんが東京に戻ります。
15:23発JR大糸線特急あずさ26号新宿行きに乗車。
1日に1本しかない南小谷始発のあずさです。
乗り換え無しで新宿まで行けます。
車内には大きな荷物を担いだ
登山者が多く見られます。
登山列車ですね。
この後は新宿駅で解散して各自帰宅しました。

先週FAから話を聞いて急遽参加させてもらった今回の山行。
急登は中々キツかったですが、
稜線上は天候にも恵まれ、とにかく景色が最高でした。
あの美しい槍ヶ岳の山容は忘れられません。
次はあの主稜線へ…!

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