(無題)

ドイツ出張第6日目。


6:54、起床。
良い天気です。
最後のセッションに向かいます。
今日は午前中の招待講演のみで観測的宇宙論ばかり。
お爺さんの長い閉会の言葉でCOSMO’19は終了しました。

さあ、今日の午後半日は完全に自由時間です。
HM(横山研)やNH(川崎研)、
それにポスドクのYYさんも一緒に
ちょっくら隣国へ行ってみることにしました。


Aachen West駅(アーヘン西駅)から
13:50発RE18系統Maastricht(マーストリヒト)行きに乗車。
西に向かいます。


Herzogenrath駅(ヘルツォーゲンラート駅)。
ドイツ側最後の駅です。


国境駅としての威厳が皆無な
Eygelshoven Markt駅(アイゲルスホーフェン・マルクト駅)。
お久し振りです、オランダです。


山無し国オランダらしい丘陵地帯を走ります。
当然ではありますが背景に一切山がありませんね。


14:39、Maastricht駅(マーストリヒト駅)に到着。


欧州連合の設立を定めたマーストリヒト条約で有名な町です。
オランダで最も古い町でもあるのだとか。


オランダらしく真っ平らな道を自転車が行き交っています。
Aachen(アーヘン)の隣町なのに
ここまで変わるものなんですね。


街角には何故が沢山の星条旗が掲げられています。
アメリカから要人でも来ているんですかね?
警備員とかは見当たらないけど。


Maas(マース川)を渡って町の中心部にやって来ました。
人だけでなく建物も高い所為で
まだ15時だというのに通りが薄暗いです。


旧市街の玄関口だった門Helpoort、
日本語にするとズバリ「地獄門」。
ペストが大流行した際、町を封鎖するのに役立ったとか。
オランダ最古の門でもあるそうです。


中を見学することも出来ました。
景色が良いとかそういうことはありませんが…


まだ日が高いですが、
YYさんは早めに帰らないといけないらしいので
Maasを望みつつオランダビールで乾杯します。
“Maastricht”という町の名前は
「マース川を渡る場所」という意味なんだとか。
今日は天気も良いので多くの市民が寛いでいます。


Maastrichtの郷土料理だという
Zuurvlees(ズールフレイス)という煮込み料理を注文。
直訳すると「酸っぱい肉」という意味で、
お酢をふんだんに使っているので結構酸味があります。
ただ、もうちょっと食欲の湧く名前は無かったのでしょうか…
と思ったけど、良く考えたら「酢豚」も同じようなものか。


夕食を終えたらYYさんは早々に離脱しましたが、
我々はまだまだ観光を続けます。
写真に写っているのはBasiliek van Sint Servaas
(聖セルファース教会)です。


この荘厳な建物、Maastrichtの名物なのですが、
一体何だか分かりますか?
パッと見は教会のようですが…


実は本屋です。
世界一美しい本屋とも称される
Boekhandel Dominicanen(ドミニカネン書店)。
元々教会として造られた建物を
本屋として再利用したのだとか。


観光地と化しているからか、
本よりも土産物の方が充実しています。
自然科学系の本の品揃えは貧弱でした。


一つくらい本物の教会も見ておきましょう。
Maasを再び渡ってSint Martinuskerk
(聖マルティヌス教会)へ。


厳かな雰囲気ですね(語彙貧)
物理学科に教会の良し悪しは分からん…


さて、そろそろ我々の帰りの列車の時刻も迫ってきたので、
スーパーで飲み物やおつまみを買って駅に向かいます。
レモンビールを見付けたので購入。


Aachen駅に戻って来ました。
ここでまさかの東大宇宙線研の人に鉢合わせて
世界の狭さ(と思考の近さ)を感じさせられました。


19:19発RE18系統Aachen Hbf(アーヘン中央)行きに乗車。
後は寝ていればAachenに着きます。


と思っていたのに、
何故か列車を変えさせれられました。
何なんだこの罠は…


20:19、Aachen Haupt駅(アーヘン中央駅)に到着。
東大宇宙線研の皆さんと別れてホテルに戻りました。

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